「来年以降、一生したくない!」
ー Aマッソのネタや、加納さんのエッセイや本のタイトルもそうですが、細やかな言い回しや言葉選びに執着というかこだわりをすごく感じます。きっと普段からアンテナを立てて言葉を採取してるんじゃないかなと。今年を振り返って、印象深いツッコミで覚えているものはありますか?
加納:うーん、そうですね……。最近の話になるんですけど、それこそ「THE W」の大部屋の楽屋でのことだったんですが、そのときは村上が弁当を食べてて、紅しょうが・稲田がうちらのテーブルに遊びにきて喋っとったんです。そのなかで稲田が結婚をイジってくるみたいな流れがあって、「向こういけや」みたいな感じであしらってたんですけど、ちょうど弁当の玉子を食べてる村上に向かって稲田が「なんやねんお前! 玉子食うしかできへんやつが!」って言ってて(笑)、それがめっちゃおもしろくて、村上と2人でゲラゲラ笑いましたね。
ー 玉子(笑)すごい角度からの罵倒ですね。

カメラマンが調理場を撮っていると、すかさず大きな声で「手元もらってますー!」と加納さん。
ー あ、ちょうどうどんが……じゃなくて蕎麦が届きましたので……。
加納:(店員さんに)これ、うどん違いますよねえ? 怒るでえ! いま、うどんって言ったよね?(笑)


鴨南蛮 1250円
ー すみません……。どうぞ、ゆっくりお召し上がりください。
加納:(笑)。おいしそう、きれいな蕎麦ですねえ。いただきまーす。うん、おいしい! おいしいで〜。最高や。
ー (笑)


加納:この瓶はなんだろう。ホアジャオ? って言うんですか? これかけてもおいしいですね。
ー 諸説あるみたいですが、年越しそばはずずっとすすって、蕎麦を噛み切って食べることから、旧年のネガティブなことや苦労したこと、忘れたいことをバッサリ断ち切る、そういった意味があるらしいんですね。
加納:なるほど!
ー 加納さんが、もう2021年にはバッサリ断ち切りたいことはありますか?
加納:結婚トーク!(笑)。来年以降、一生したくない!
