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旭一 & KEBOZが案内する、粋な蔵前の過ごし方。
GO TO EAST TOKYO!

旭一 & KEBOZが案内する、粋な蔵前の過ごし方。

“蔵前=カフェ”という認識は、半分正解で半分間違い。盛り上がりを見せる東東京のなかでも頭ひとつ抜けた存在感を示すこの街に、いま、続々と個性豊かな気鋭ショップが集まっています。昔ながらの街並みが残る一方で、日々進化し続ける蔵前を満喫するには、どこに足を運ぶのが正解なのか。郷に入れば郷に従えってことで、そのムーブメントの渦中にいる居酒屋兼アパレルショップ「旭一 & KEBOZ」のお二人に、ご自身のショップ、そして行きつけのお店を案内してもらいました。

FOCUS2 「a drop . Kuramae」 お茶のアップルストア⁉︎

続いて向かった「ア ドロップ クラマエ(a drop . Kuramae)」は、月の後半のみ営業しているお茶屋さん。店主の田邊さんは月の前半に日本各地を飛び回り、そのなかで出合った茶葉を中心にセレクト。四季折々、産地もさまざま、色も違えば味わいも異なる多種多様なお茶を楽しむことができます。

システムが少し特徴的で、一杯のお茶に料金を払うのではなく、一時間飲み比べで1,500円という料金形態。一回あたり4~5杯提供され、一杯一杯、その茶葉や生産者とのエピソードを添えて淹れてくれるというわけです。

それにしても、どうしても気になってしまうのが田邊さんの風貌。〈ニューエラ〉のキャップに大胆なタトゥー。お茶屋らしからぬスタイルですが、もともとは何をやっていた人?

「以前は渋谷で焼き鳥とビールの屋台をやっていました。すぐに終わってしまったのですが、その時のお客様の紹介でお茶屋で働くことになったんです。地元は埼玉県入間市で、狭山茶の主産地。茶畑に囲まれていたのですが、お茶のことは全く知りませんでした。でも知れば知るほど沼にはまっていき、気付いたらライフスタイルの一部になっていました」

       

ここの魅力は飲み比べだけにあらず。コンパクトなつくりながらも、売り物として豊富な茶葉や茶器がラインナップに並びます。「つくり手のお茶に対する姿勢が好きなんです。生産者に会って話を聞いてみると、すごく嬉しそうに話してくれるんですよ。ぼくはお茶を精一杯楽しむ事しかできませんが、その”楽しい”という感情が彼らの燃料となって、またいいものが出来上がる。そんな熱のこもった茶葉と器をウチでもピックアップしていきたいなと」

そんな田邊さんのセレクト基準に共感したのか、「旭一」で使っているお皿は、ここで購入したものが多いそう。「ある時、全部買い占めました(笑) 。店のことも相談させてもらったりとか、いつもお世話になってます」

その逆も然りで、田邊さんも「旭一 & KEBOZ」の存在に感謝していると言います。「蔵前は人気なカフェが多く、それを目当てにこの街に来る方をよく目にします。でも二人が店をオープンしてからは、いままでとは違う雰囲気の方々が蔵前に来てくれるようになったんですね。カフェ巡りの女性たちが列をなす一方で、ストリートヘッズ達が街を歩いてる光景がすごく面白くて、新鮮なんです」

a drop . Kuramae

住所:東京都台東区蔵前4-14-11 204号室
営業:不定休※Instagramにて告知
時間:12:00~19:00
Instagram:@adrop_kuramae

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