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FEATURE
旭一 & KEBOZが案内する、粋な蔵前の過ごし方。
GO TO EAST TOKYO!

旭一 & KEBOZが案内する、粋な蔵前の過ごし方。

“蔵前=カフェ”という認識は、半分正解で半分間違い。盛り上がりを見せる東東京のなかでも頭ひとつ抜けた存在感を示すこの街に、いま、続々と個性豊かな気鋭ショップが集まっています。昔ながらの街並みが残る一方で、日々進化し続ける蔵前を満喫するには、どこに足を運ぶのが正解なのか。郷に入れば郷に従えってことで、そのムーブメントの渦中にいる居酒屋兼アパレルショップ「旭一 & KEBOZ」のお二人に、ご自身のショップ、そして行きつけのお店を案内してもらいました。

PROFILE

Kenbo
「KEBOZ」 オーナー

1992年生まれ、北海道旭川市出身。高校時代まで野球をやっており、甲子園にも出場。広告会社に務める傍らアパレルブランドを立ち上げ、Instagramを中心に活動。今年3月、蔵前に1階飲食店「旭一」2階アパレル「KEBOZ」の店舗をオープンさせる。地元のプロ野球球団「北海道日本ハムファイターズ」や映画『メジャーリーグ』とのコラボレーションなど、野球を軸としたさまざまな取り組みを展開。現在は東京を拠点に全国各地でポップアップを開催している。

PROFILE

門前伸之介
「イザカヤ 旭一」 オーナー

1992年生まれ、北海道旭川市出身。「KEBOZ」オーナー・kenboさんと中学時代から同じチームで野球をしており、高校時代には共に甲子園出場を果たす。地元旭川で30年以上続く「イザカヤ 旭一」を父親から継ぎ、今年Kenboさんと共に「旭一 & KEBOZ」をオープン。お店のロゴにもなっている大えび塩焼きや先代から継ぎ足しのタレを使用した地元名物新子焼きなど、地元の旭川をコンセプトにしたメニューを展開。「KEBOZ」のポップアップに絡めて提供される限定メニューもオーダー必須。

学生時代の約束が、いまに繋がる。

この日の集合場所は、今年3月にオープンした「旭一 & KEBOZ」。カフェ併設のセレクトショップはよく目にしますが、ここの営業形態は居酒屋×ファッション。この異色の組み合わせは、ありそうでなかったような……。

「そこは結構言われるんですけど、意外性を狙ってこの形になったわけじゃないんです。珍しいことをしたかったっていうより、自分たちのやってきたことでお客さんを満足させたかったんです」

そう話すのは、「旭一」の店主を務める門前さん。彼の「やってきたこと」とは、ズバリ居酒屋の経営。地元旭川で父親の跡を継ぎ、およそ5年間、店を切り盛りしてきたそう。

「川村(Kenbo)とは小学校からの幼馴染み。ぼくらが18歳のとき『10年後、一緒に店やろうぜ』ってノリで話してたのが、まさか10年後に実現するなんて」

門前さんが旭川の店を閉めたのは昨年5月のこと。親友と立ち上げるとはいえ、地元を離れることに抵抗はなかったのでしょうか。

「迷いはありませんでした。コロナで地元の居酒屋も大変なことになっちゃって。周りが沈んでいるなかで、なにか面白いことをしたかったんです。それに、イレギュラーなタイミングで始めた方が成功するような気がしたんですよね」

「こっちをオープンするのも緊急事態宣言中ってわかってたので、この一年は居酒屋っていう枠組みに囚われない動きをしてました。『ケボズ』のポップアップに付随してスペシャルメニューをつくったり、4月からしばらくはカフェとして営業したり。その時期は、居酒屋なのにプリンとかも出してましたね(笑)。2階の『ケボズ』は13時オープンなので、こっちは12時に開いて、昼飯を食べてから上で服を見てもらう流れです」

門前さんの言う「なにか面白いこと」は、居酒屋×セレクトショップだけではありません。「旭一」でサーブされるオリジナルのクラフトビールは、原宿のビールショップ「スリーフィート トウキョウ」との共作。酸味のあるフルーティな口当たりというだけでなく、リラックス効果も期待できるCBD成分も配合されています。メニューひとつとっても、ひと筋縄でいかない仕掛けが施されているのです。

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