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ユースカルチャーの担い手が語る、 俺たちのトレインスポッティング!

T2 Trainspotting × JOURNAL STANDARD

ユースカルチャーの担い手が語る、 俺たちのトレインスポッティング!

先日のニュース記事でもあるように、映画『T2 トレインスポッティング』と「ジャーナルスタンダード(JOURNAL STANDARD)」によるコラボアイテムがリリースされた。1996年の公開以来、多くの若者たちに影響を与え続ける映画『トレインスポッティング』。その続編である『T2 トレインスポッティング』は、前作を観た人なら誰もが期待を寄せる作品だ。そんな今作やコラボアイテムの魅力について、ユースカルチャーの担い手であるYOUTH RECORDSの庄司信也と、GOING UNDER GROUNDの松本素生に語ってもらった。

  • Photo_Kazumasa Takeuchi [STUH]
  • Edit_Yuichiro Tsuji
  • Special Thanks_BAR 天竺
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STORY
世界中を熱狂させた『トレインスポッティング』再び─。

90年代ポップ・カルチャーの代名詞で社会現象まで引き起こした映画『トレインスポッティング』。その続編が20年の時を経て帰ってくる! 主演のユアン・マクレガーをはじめ、監督のダニー・ボイル、脚本のジョン・ホッジとオリジナルのスタッフ&キャストが再集結!

スコットランド、エディンバラ。大金を持ち逃げし20年ぶりにオランダからこの地に舞い戻ってきたマーク・レントン(ユアン・マクレガー)。表向きはパブを経営しながら、売春、ゆすりを稼業とするシック・ボーイ(ジョニー・リー・ミラー)。家族に愛想を尽かされ、孤独に絶望しているスパッド(ユエン・ブレムナー)。刑務所に服役中のベグビー(ロバート・カーライル)。想像通り? モノ分かりの良い大人になれずに荒んだ人生を疾走する彼らの再会、そして彼らが選ぶ未来とは─。

人間のリアルな姿を描く大人の青春ムービー!

左:庄司信也(YOUTH RECORDS)、右:松本素生(GOING UNDER GROUND)

ー今回おふたりには『T2 トレインスポッティング』の試写に行っていただきました。

庄司:いやぁ、最高におもしろかった!

松本:俺はね、なんか胸にズーンと来るものがあったな。

庄司:それわかるよ。見た目はすごいポップな映画なんだけど、話の内容は重いというか、苦さもあるもんね。

松本:そうそう。主要キャラクターの4人は俺らと同年代でしょ? だから、感情移入しちゃった。

庄司:でも、やっぱりみんな老けたね。だって20年ぶりでしょう? そりゃあみんなオジサンになりますよね。ベグビー役のロバート・カーライルはこの作品のためにわざと太ったんだって。

松本:『リフ・ラフ』とか『フル・モンティ』にも出ていた人だよね?

庄司:そうそう。本当はもっと痩せているんだけどね。

ートレイラーなどを見る限り、ファッションも昔に比べると大人な服装になっている気がします。

松本:当たり前といえば当たり前なんだけど、レントンなんかは普通にヨーロッパにいそうな中年男性の格好してましたね。ちょっとスポーティーな感じで。

庄司:どこかサッカーの匂いがする着こなしだったよね。

松本:スパッドのちょっとクレイジーなスタイルも俺は好き。

庄司:そうだよね、今回もスタイリングが振り切ってるよね。

ーおふたりとも78年生まれで、1作目が公開されたときは18歳。青春真っ盛りの若者にとっては、刺激的な映画だったんじゃないですか?

庄司:前作、ぼくは映画館で観ましたよ。

松本:ドンズバの世代だよね。

庄司:当時は高校3年生だったかな? 『トレインスポッティング』で描かれていたユースカルチャーはわかるんだけど、リアルではなかったですね。ぼくは田舎の出身なので、周りに不良とかいなかったし。

松本:逆に俺はすっごいリアルだった。埼玉出身だから不良たちがいっぱいいて。スケートだったり、DJをやっていたりするんです。そういう人たちと『トレインスポッティング』の登場人物たちが重なる部分があって。なんか、ベグビーみたいなおっかない先輩とか思い出して、観てて恐ろしかったもん(笑)。

庄司:松本くんは中学のときモッズだったんでしょ?

松本:そうだね。だから音楽とかそれにまつわるカルチャー全般が好きだった。で、そういうところに首を突っ込むと、やっぱり恐い先輩とかが待ち構えてるんですよ(笑)。東京も近いからネットワークが広くてね。ある意味では『トレインスポッティング』の世界に近いかもしれない。イングランドを東京と捉えると、スコットランドは埼玉になるもんね(笑)。

ーそもそも、おふたりは『トレインスポッティング』のどんなところに魅力を感じていますか?

松本:やっぱりユースカルチャーとか、そういうポップな部分で大衆を引き込む映画だと思うんですけど、さっきも話したように話の内容が重いじゃないですか。そこのコントラストがすごくいいなぁと思いますね。ハッピーエンドじゃなくて、苦さが残る終わり方をするところが。

庄司:ぼくも同感。青春映画の真髄だよね、それは。『アメリカン・グラフィティ』もそうだしね。

松本:そうそう。あとは『スタンド・バイ・ミー』も俺のなかでは苦さが残る映画かな。そういう作品が好きなんだということに大人になって気付いたかもしれない。

庄司:あとさ、『トレインスポッティング』って汚い描写あるじゃん? レントンが便器のなかに入っていったり、スパッドが漏らしてシーツがグチャグチャになっていたりとか。あえて汚いところを見せて、青春の“影”の部分を映し出しているようにも思う。キラキラしているだけが青春じゃないぞっていう。

ーその前作を踏まえて、今回の『T2 トレインスポッティング』は、どんな映画になるだろうと予想していましたか?

庄司:実はぼく、アーヴィン・ウェルシュが書いた原作の『porno』を読んだことがあるんですよ。だからそういう感じになるのかなぁ? って思っていました。細かな部分で設定が変わっているところもあるんだけど、大筋は原作のままだったな。

松本:俺は前作のドタバタ劇のようなものが継続しているんじゃないかなと思っていたけど、今作は大人の映画になっていたからちょっとビックリしましたね。とはいえ自分もオジサンになっているし、その大人な部分がすごく腑に落ちましたね。だからこそ感情移入ができたというか。

庄司:今回って、前作のシーンを節々でまぶしていたりするじゃん? ぼくはそういう小ネタの使い方とかいいなぁって思ったけどね。とくにレントンが自分の部屋に戻ってきてイギー・ポップのレコードをかけようとして、結局かけなかったところ。過去に戻っちゃいそうになってやめたんだと思うけど、前作から20年経ってるからこその重みがそこにあるよね。

松本:わかるわかる。前作でレントンが車にぶつかってヘラヘラ笑うシーンとかあったじゃん? あれのオマージュみたいなシーンが今作にもあるもんね。やっぱり前作を見てからこの映画を見た方がいいよね。

ー前作はドラッグがストーリーの主題でしたが、今回はまた別の主題があるんですよね?

庄司:そうですね。ドラッグの描写は減っている。やっぱり大人になって、みんなそこから抜け出そうとしているんですよね。そういう意味ですこしだけ大人っぽい映画になっていると思う。映像の撮り方も前回はドラッグのトリップを想起させるようなシーンとかあったけど、今回はそういうのが少なかったし。

松本:なるほどね、たしかにそうかもしれない。

庄司:でも、シーンがすぐに入れ替わったりして、人を引き込む撮り方は健在だよね。編集にリズムがあるというか、テンポよくストーリーを展開していってるなぁって思ったよ。『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』もそうなんだけど、イギリスの映画はリズム感のいい作品が多いよね。とくに『トレインスポッティング』のシリーズは、そこに音楽が効果的に使われていて、作品をより魅力的なものにしている。

松本:音楽はやっぱり今回もかっこよかったね。上映中、気になる曲はスマホのアプリで調べたりしてたもん(笑)。

庄司:そりゃあサントラも売れるよね。

ーおふたりが劇中で気になったのはどの曲ですか?

松本:ヤング・ファーザーズの曲はカッコよかったですね。スマホで調べて出てきたのもこのバンドの曲でした。映画の舞台であるエディンバラのバンドのようですね。

庄司:ぼくはルー・リードの「パーフェクト・デイ」かなぁ。ピアノの曲がエモーショナルでグッときた。音楽の使い方はやっぱり今回もカッコよかったよね。

ー印象に残ったシーンはありますか?

庄司:社交クラブに潜入して悪さをするシーンがあるんですけど、そこがめっちゃおもしろいですよ。

松本:あそこ盛り上がるシーンだよね。

庄司:あとはね、スパッドがエディンバラの街中で過去を思い返すシーンがあるんだけど、そこも好き。前作の警察から逃げるところをふと思い出すんだよね。

松本:俺はベグビーの刑務所のなかでのシーンがすごい印象的だった。やっぱ先輩思い出しちゃって、ビクビクしてたよ(笑)。

庄司:レントンがさ「CHOOSE LIFE」の説明をするところあるじゃん? あのシーンもよかった。胸が熱くなる。

ー「CHOOSE LIFE」というフレーズはこのシリーズの命題ともいえる言葉ですよね。

庄司:スコットランドって、きっとサッチャーイズムが残っている国だと思うんですよ。個を重んじるというか。だから人生を選べって言っているんだと思う。前作でレントンが金を持ち逃げしたのも、すごくイギリス的だなぁって感じましたし。

松本:なんかギトギトしてるというか、常に業がうずまいている感じはあったよね今作も。

庄司:そうだね。これがアメリカ映画だともうちょっとロマンチックに描くと思うんだけど、イギリス映画だからなのか、リアルな人間模様をしっかりとスクリーンに映し出しているよね。さっき話したように、登場人物の服装もやっぱりリアルで、いい意味で金がかかってないように見える。それなのにカッコいいのは、イギリス人のスタイルのようなものがしっかりと表現されているからだと思いますね。

ー今回、「ジャーナルスタンダード」とコラボレートしたアイテムをご覧になられていかがですか?

松本:このTシャツがまさに「CHOOSE LIFE」のやつですよね。背中にレントンの台詞が書いてあって。これ、カッコいいね。

庄司:タオラーとしては、このロゴ入りのタオルもたまらない。

松本:〈アンブロ〉とのコラボアイテムも出すんですね。マグカップもかわいい。やっぱりグッズにしても手に取りたくなるような魔力があるよね、この映画は。自分が高校生だったら、このロゴ入りのTシャツ着て、同じプリントのトートバック持って歩いてたな。全面に『T2 トレインスポッティング』をアピールして街を歩いていたと思う(笑)。

庄司:なんか海外のお土産みたいな感じでいいよね、全体的に。

松本:たしかに。最近こういうデザインのアイテムってあまり見なかったけど、1周してなんか新鮮だし、渋く見える。

ー最後に、おふたりなりの『T2 トレインスポッティング』の見所や楽しみ方を教えてください。

庄司:ファッションや音楽といった要素はもちろん魅力的なんですが、やっぱりストーリーがいいと思いますね。人生の暗い部分を見せてくれるから。煌びやかで楽しい世界がある一方で、それは人生のほんの一部だということを思い知らせてくれる。そういうリアルなところに魅力を感じますね。

松本:俺もおなじ意見。誰もハッピーになっていなくて、それぞれ悩んだりしているところがこの作品のいいところだと思う。あと、映画を観ながら、登場人物を自分の友人や先輩と重ねてみるとおもしろいかもしれないですね。レントンは自分で、スパッドは友達のアイツで、みたいな。“俺インスポッティング”にしちゃうっていう(笑)。

庄司:まさに松本くんが今作をそのようにして観てたからね(笑)。そうすることでよりリアルに物語を楽しむことができると思います! 前回と同様、繰り返し観たくなる映画だよね、『T2 トレインスポッティング』は。

松本:そうだね。公開されたらもう一度映画館へ観にいこう!

ジャーナルスタンダードがデザインした珠玉のコラボアイテム!

対談で「グッズにしても手に取りたくなる魔力がある」と語られていた今回のコラボアイテム。映画を観た人なら思わずニヤリとしてしまうようなフレーズのプリントがニクい。トレンドである90’sのムードが漂うデザインセンスも今回のアイテムの見どころだ!

タイトルロゴが刺繍であしらわれたキャップは全4色展開。オレンジ色の刺繍が程よいアクセントに。春らしいポップなカラーリングが◎。各 ¥3,500+TAX

90'sムード漂うロングスリーブTeeは全3種類。対談でも触れていた“CHOOSE LIFE”のプリントがあしらわれたアイテムもアリ。シンプルなメッセージがクール。各¥6,000+ TAX

Tシャツはバリエーション豊富に展開。シンプルなロゴTや、ドラッグを連想させるグラフィックのアイテムなど、スーベニアのようなデザインがユニーク。各¥5,500+TAX

ポップなカラーリングがキュートなマグ。これが家にあったら客人に自慢気にコーヒーやお茶を出すことができる。¥1,280+TAX

作品に登場する主要メンバーたちの名前が書かれたキーチェーンは、お気に入りの登場人物をセレクトしよう。もちろんスパッドもあります。¥1,380+TAX

シンプルなロゴ入りトートバックは薄手のキャンバス製で、軽くて丈夫な仕上がり。手頃なプライス設定も魅力。¥1,380+TAX

イギリスの国民的スポーツといえばフットボール。そこで応援用に使われるタオルをモチーフにしたひと品。汗をかく季節にバックのなかに忍ばせておきたい。¥1,850+TAX

イギリスのスポーツブランド〈アンブロ(UMBRO)〉のフットボールシャツに主要メン バー4人の名前をプリントした力作。スポーツと『T2 トレインスポッティング』の掛け 算が物欲を強く刺激する。当然、レントンの用意もあります。各¥6,000+TAX

JOURNAL STANDARD 表参道

東京都渋谷区神宮前6-7-1
電話:03-6418-7961
営業時間:11:00~20:00(不定休)
T2 Trainspotting x JournalStandardコラボローンチPARTY
日程:2017年4月7日(金)
時間:19:00~22:00
会場:ジャーナルスタンダード表参道
※エントランスフリー
Instagram アカウント
@journalstandard.jp
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