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まちの暮らしを明るく照らす、「D」のベクトル。

D-VEC TOKYO

まちの暮らしを明るく照らす、「D」のベクトル。

原宿のストリートを突然と占拠したセンセーショナルなデビューから2日後、「D-VEC TOKYO」はオープンした。常に過酷な自然環境と向き合い、技術を磨いてきたあのグローバルブランドが出した次の一手は、都市生活を豊かに快適にすること。「D」が示してくれるベクトルに、ポジティブな未来を見た。

  • Photo_Shinji Serizawa
  • Edit&Text_Ado Ishino(E inc.)
  • Movie_TEAM E(E inc.)
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原宿にあらわれた「D」の衝撃。

去る3月25日。原宿キャットストリート。

数々のファッションやカルチャーを産み落としてきたその場所で、1つのお店があらたな歩みをはじめた。

〈D-VEC(ディーベック)〉。

お店の名であり、ブランドの名でもある。

その2日前。

〈D-VEC〉は鮮烈なデビューを果たす。なんとお店が立つキャットストリートをランウェイにして、ファッションショーを開催してしまったのだ。

「Amazon Fashion Week TOKYO 2017 AW」のプログラムとして敢行されたわずか10分だけのショーは、見慣れた原宿の景色を一変させ、その場に訪れた多くの人々やメディアに大きなインパクトを残した。

フイナムはこの衝撃的なショー開催までを密着取材し、ドキュメンタリームービーを制作。まずは下記にある再生ボタンを押して、当日の興奮と熱狂をご覧いただきたい。




「D-VEC」の「D」とは。

さてこの聞きなれないブランド〈D-VEC〉とはどこからやってきたのだろうか。頭文字となっている「D」は世界中のアングラー(釣り人)が絶大な信頼を寄せる「DAIWA」の「D」なのである。

この「DAIWA」を展開する「グローブライド」は、創業50周年を機に全社的なブランディングを図り、翌2009年にそれまで釣り具の総合メーカーとしての印象が強かった「ダイワ精工」から「グローブライド」に社名を変更、さらに経営理念を一新。

佐藤可士和氏をクリエイティブディレクターに登用し、ブランドロゴも刷新した。「これからの50年」を見据え、ゴルフやテニスなどさまざまな事業を展開するグローバル企業としての拡充を目指しスタートを切ったのだ。

それまで社名であり、ブランド名であった「DAIWA」はフィッシングブランドとして生まれ変わった。そんな「DAIWA」のファッションレーベルが〈D-VEC〉なのである。

D-VECの「VEC」は“ベクトル”の意。すべてを一新させた企業の並々ならぬ未来への意志がその名に込められている。

「回遊・体験する」店内。

キャットストリートに面したウインドウとエントランスから差す光に満ちた店内は、半円形型のフォルムをもち、ゆっくりと回遊できるつくり。デザインを手がけたのは先の佐藤可士和氏率いるSAMURAIチームだ。

余白を残したレイアウトは、「DAIWA」のフィッシングウェアで培われたノウハウを惜しみなく注入した〈D-VEC〉の個性を際立たせてくれる。

圧巻の機能に裏付けられた挑戦的なデザイン。

中でもひときわ目を引いたのがこの通称“海柄コート”。油絵で描かれた海の絵をベースに、鮮やかな色彩をジャカードで織り上げた〈D-VEC〉オリジナルファブリック。

ジャカード特有の織地は、少々の雨が降っても水を弾く。機能性とファッション性。海をルーツにもつ〈D-VEC〉ならではの象徴的なアイテムだ。

一見なんの変哲もなさそうなグッドデザインの折りたたみ式傘である。手で持った瞬間、思わず驚きの声を上げてしまった。軽い。ちょっとこれは未体験の軽さ。その重量は約76g。

想像しづらいと思うので補足していくと、通常の折り畳み傘がだいたい300g。軽量と言われているものが150g。これはそのさらに半分の重量。スマートフォンの半分とでも言っておこうか。

しかも6本骨のため開いたときのフォルムは美しく、5本骨以上の強度を誇り、表面積も大きくなる。

この尋常ではない軽さを実現させたのがこのシャフト部分だ。フィッシングロッドのカーボン素材が採用されているのである。DAIWAは航空機や人工衛星に用いられるカーボンを共同開発しながら、パイロット的にフィッシングロッドに搭載することで技術を磨いてきた経緯を持つ。そこで培われた最先端のカーボン技術がこのシャフトにも使われているのだ。

さらに驚くべきはシャフトのつなぎ部分。通常の傘は金属のパーツでシャフト同士をつなぐのでその分の重量が加算される。フィッシングロッドは、伸ばした時に勝手にカタカタと落ちてくることは決して許されず、収納するときも動きがスムーズでなければならない。

そのためカーボンの接触部に加工を施すことで、重量ある金属パーツを使用することなくシャフトのみでのつなぎが可能になった。これを傘に応用することで驚くべき軽量化が実現したのである。

そしてこちらは偏光グラス。水中の魚や起伏を見るフィッシングシーンにおいて偏光グラスは必須だ。ここでも磨き上げてきた技術が活かされる。

兎にも角にも機能が最優先されるフィッシングの世界では、デザインというものは二の次とされてきた。セルとメタルが融合したクラシカルなブロウフレームに落とし込んだ。

アッパーに撥水性のある倉敷帆布を用いたスリッポン。注目すべきはこのソール。

「D」のロゴを底面に配し、アイデンティティを表し……否。特殊配合ラバーでつくられたこのソール、「ノースリップ」なのである。活字での表現なので軽んじられそうなのが悔しいが、読んで字のごとく、「ノー」「スリップ」すなわちまったく滑らないのだ。

店内奥に設けられたコーナーにて、洗剤が塗られたヌルヌルのパネルに通常のスニーカーとこのモデルが並べられ、実際にどれだけのノースリップなのかが体験できる。

これは是非お店を訪れた際に試していただきたい。先の折りたたみ式傘同様、ちょっとした感嘆の声が漏れてしまうこと請け合い。

「私たちは“ライフタイムスポーツカンパニー”を掲げ、これまでフィッシングという過酷な現場でアングラー(釣り人)の方々に最適な環境を提供してきました。

いま、都会の環境もゲリラ豪雨や猛暑などどんどん変化しています。我々が自然と対峙しながら培ってきた機能や技術をアパレルに用いることで、都市に暮らす方々にも、少しでも快適な生活を送っていただくことができればと考えています。

長い人生を豊かに、心地よく過ごしていただくことにつながる表現を〈D-VEC〉を通して体感して頂きたいと思っています」。

グローブライド・アパレルマーケティング部の小林謙一部長が語ってくれた言葉に、近未来のシティライフのベクトルを見た。

D-VEC TOKYO

東京都渋谷区神宮前ネスト原宿VI 1F
電話:03-6712-6780
営業:11:00〜20:00
d-vec.jp
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