PROFILE
オフィスプロデュースのほか、「HINOKO TOKYO」、移動式モバイルオフィス「OFFICE CARAVAN」、外遊び好きが集まるコワーキングスペース「MAKITAKI」を展開する「トレイルヘッズ」代表取締役。数々の企業オフィスのデザインも手がけるなど、働く・暮らす・遊ぶをシームレスに繋げる、新しい働く場の提案を行っている。大のアウトドア好きで、休日はもっぱら外遊び派。外遊びのための体力作りとして、ランニングを楽しむ。
変わりゆく仕事場の価値観。
ー 最近は、会社や働く場所の考え方に何か変化がありましたか?
ぼくらの手がける会社で言うと、コロナが発生した直後は一時的にサイズを縮小したり、リモートワークが中心になって少しコンパクトにしたりというケースが多かったです。いまは、その状況から2年くらい経って、またオフィスに人がどんどん戻ってきていて、規模を再拡大する動きが出てきている状況です。

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ー シェアオフィスの需要はいかがですか?
圧倒的に高くなりました。たとえば、大きなフロアではなく、いろんな場所に点在するスペースを企業がオフィスとして借りて、サテライトオフィスにしたりとか。職種にもよりますが、スタートアップはもちろん大手の企業でも同様です。リモートワークでも問題ないよねということがわかってきたことで、働き方や働く場所が一気に変わってきましたね。
ー ひとつの場所に縛られなくなってきたのでしょうね。
必ずしもオフィスに行かなくていいのであれば、その時の選択肢は家に限られなくてもいいよねと。ぼくらの会社では、自然の中とか、自分たちが気持ちいいと思える場所で働けるのであれば、それもアリだなと考えています。
ー 山口さんの会社には、オフィスの設計などでどんな相談が来ますか?
最近は、オフィスづくりに正解がなくなった気がするんです。それもあって、そもそもうちの会社の働き方はどうなんでしょうね? とか、どうオフィスを捉えていくといいのか? という点から、働き方やオフィスとは何か? という、本質的な話になるケースが多くなりました。

ー 社員のリモート率も企業によって違いますしね。
たとえば、エンジニアやプログラマーの方を採用したい場合、リモートワークができることが前提じゃないと、採用に繋がらないことも多いと言われています。とはいえ、無駄話の大切さみたいなことも見直されてきていて、会社としてはオフィスに集めたいっていうところも結構多いんです。
ー そのバランスをどう取っていくのかは悩ましい問題です。
たとえば、わざわざオフィスに人を集めるのであれば、どんな機能が会社にあればみんな来たくなるのか、みたいなことを会社ごとに考えるという状況です。社員の方々が「お願いだからオフィスで働きたい」と思うくらい充実した空間をつくって集めるとか(笑)。オフィスに投資をして、人を集めるという企業はやはり活気がありますね。コミュニケーションを取るのって重要ですし、働いている方々もみんな楽しそうです。