OFF THE WALLの精神に共鳴した、2人のサーファー。

アーティスト、ミュージシャンとしても活躍するアレックス・ノストと、父親にレジェンドサーファーのトム・カレンを持つリーアン・カレン。ともに〈ヴァンズ〉ファミリーの一員であり、サーフ界で独自の地位を築いている。

2人は、アレックスが監督を務めたサーフビデオ『Tan Madonna』の音楽を一緒に制作したり、サーフィンという共通項があるだけでなく、近しいクリエイティブマインドを持った旧知の仲。

そんなアレックスとリーアンが、〈ヴァンズ〉と共につくり上げた今回のコレクション。デザインソースになったのは、90年代のサーフ広告や映画、コンサートのスクリーンプリント、アルバムのジャケットなど。

中でも、とりわけ2人の強いこだわりが詰まっているのが、コレクションの核となるシューズ。まずは、光沢感のあるフルグレインレザーを基調とした「COLFAX LOW」。オリジナルは足首までを覆うブーツタイプだったところを、よりシーンを選ばずに履けるローカットに。

もちろん、機能はそのまま。半透明のオーバーサイズなアウトソールは、デザインにアクセントを加えるだけでなく、岩場の多い海岸でも、雨で滑りやすくなった街のコンクリートでも、グリップ力を最大限に発揮してくれる。

オールレザーで革靴にも見えるルックスだから、綺麗目のスタイリングに合わせてみたら、〈ヴァンズ〉の新しい楽しみ方が見つかるかもしれない。

「STYLE 36 DECON」は、「OLD SKOOL」の前身にあたるモデルを復刻したデザインを採用している。馴染みがあるルックスなのに、どこかクラシカルなのは、それが理由。

磨耗しやすい部分をラバーで補強する一方、配色の妙が光るカラーリング、ヒールにあしらわれる“VANS”の刺繍など、遊び心溢れるディテールワークも目に留まる。

オーガニックキャンバスで織りデザインを表現した「SLIP-ON」や、再生可能なヘンプとオーガニックコットンをミックスしたアッパー、天然ゴムでできたアウトソールを採用した「CircleVee」など、地球に優しいモデルもラインナップ。

サーフィンは海が舞台だから、遊び場を綺麗に保つという意味でも、このコレクションに“サスティナブル”というワードは欠かせない。