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熊谷隆志と管野寿哉。古着で意気投合したふたりがおこなうイベントとは?
TAKASHI KUMAGAI in THRIFT WEAR MARKET & FLEAMARTKET TOUrr

熊谷隆志と管野寿哉。古着で意気投合したふたりがおこなうイベントとは?

元〈イエスタデイズトゥモロー(YSTRDY'S TMRRW)〉の管野寿哉さんがスタートしたポップアップ・イベント「スリフトウェアマーケットアンドフリーマーケットツアー(THRIFT WEAR MARKET & FLEAMARTKET TOUrr)」。自身が愛してやまない古着の販売を中心に、おいしいフードの出店や子供向けのワークショップなども開催。老若男女が楽しめるイベントとして全国各地を行脚しています。6月に中目黒で開催する当イベントでは、スタイリストの熊谷隆志さんをゲストに迎え、氏が20年以上も集めてきた膨大なる古着を大量にリリースするとのこと。ということで、今回はホストを務める管野さんと、ゲストである熊谷さんによる対談を実施。今回のイベントはどういったものになるのか、おふたりの頭の中を探ります。

熊谷さんの香りがするものを出すことに価値がある。

ー ピックアップしていて、掘り出し物も結構見つかりましたか?

管野:もちろんです。ぼくが思う熊谷さんらしいアイテムがたくさんあって、なおかつその中でもいいなと思うアイテムを今日ここに持ってきました。

熊谷:よくわかってるじゃん(笑)。

一同:(笑)。

管野:雑誌のスタイリングで見かけたことがあるアイテムだったり、熊谷さん自身がスナップとかで着てたなっていう服。そうやって熊谷さんの香りがするものを出すことに今回のイベントの価値があるなと思っていて。

ー 20代の頃から集められていたと仰っていましたが、とくに買う地域を限定せずに世界各地から集められているんですか?

熊谷:ぼくはカラダが大きいから、海外の服じゃないと合わないんですよ。それで海外に行ったときに掘って、フリマもよく行きましたし。

あとはむかし「ヴォイス」っていう古着屋があって、ロサンゼルスで買い付けの手伝いをしたりとか、あとは「ヴィンテージキング」っていう古着屋の買い付けもオランダに一緒に行ったりしていたので、お店のバイイング目線で手に取ったものや、自分でいいなと思ったものも各地で買ってますね。〈カーハート〉のワークパンツも1本あれば十分なのに、何本も増えちゃってるから(笑)。

管野:ダック地のワークパンツって重いから今日はこれしか持ってこなかったけど、まだまだあるんですよ(笑)。あと、ジャケットやベストもありますし。古着市場でいまアメリカ製の〈カーハート〉の価値が上がってるから、タイミング的にもすごくいいなと思っていて。それにシルエットも太いから、いまの街のムードともフィットしますし。

熊谷:最近若い子たちの着こなしが上手になってるじゃん。細い子でも太いパンツをうまく履きこなしているから。

管野:だけど、全部がでかいだけじゃなくて、ジャストサイズで着られるものもありますしね。

ー ここにあるアイテムの思い出など聞きたいです。

熊谷:このチャイナジャケットは白いダボダボのペインターに合わせてパーティーとかに行ったりしてました。この法被もそうですね。短パンに〈オールデン〉を合わせたりしてました。

熊谷:グアテマラシャツは古着っぽく着ないで、ボトムはきれい目なパンツを合わせてたな。この大きさのシャツはあまりでてこないと思うのでおすすめですよ。

熊谷:そしてジャケットはたぶんリメイク古着ですね。ロサンゼルスで買ったんじゃないかな。黄色のシアサッカーは〈マルセル ラサンス〉のものだね。

ー こういうテーラードジャケットは、いま見ると新鮮ですね。

管野:こういうジャケットに丈が短いショーツを合わせるのは熊谷さんが流行らせたと思うんですよ。

熊谷:まだ着られるかな? ちょっと袖通してみようかな。

管野:Tシャツの上に羽織る感じがまたいい。単体だと手が出しづらいけど、実際に着てスタイリングしてみるとすごくよく見えますよね。

ー 全部海外で買ったものですか?

熊谷:いや、日本の民芸店とかもいくので、法被はそこで買いましたね。あとは京都のお寺でやってるフリマとかにも行ってみたり。中目黒の「ジャンティーク」が好きで、そこで買ったものもありますね。

熊谷:この辺りの半袖シャツはイタリア製なんですけど、たしか「ジャンティーク」で買ったやつだと思います。内田さんのセレクトがとにかく好きなんですよ。

ー 今回のイベントでリリースする古着は、レギュラーよりも古いものが多いですか?

熊谷:どうなんだろう?

管野:古いものはマジで古いです。レギュラー古着もあるんですけど、ハズしで着ていたんだろうなって思うものが多かったです。中国製のアロハシャツとか、ポリエステルのシャツとか。今日ぼくが着ているシャツも、熊谷さんのなんですよ。

熊谷:そうなの? 全然気づかなかった。

管野:こういうシャツもいっぱいあるんですよ。半袖のオープンカラーシャツとかもたくさんありますし。

ー こうして見ていても、ジャンルの広さが伝わってきます。

熊谷:幅広いと思います。そのときどきで旬があって。ダック地のパンツとか、重たい服はもう着ないんですけど。

管野:ワーク系好きですよね? ジーパンはもちろんですけど、ペインターパンツもたくさんありましたし。

熊谷:そうかもしれないね。

管野:だけどシャツはすごくフェミニンだったりして。そういうバランス感がすごく熊谷さんっぽいなぁと。

ー 着こなしで提案するとおもしろそうですね。

管野:そうですね。だけど、トルソーに着せてみせるっていうよりは、接客でそこらへんはカバーしたいなと。ぼくはもともと販売もやっていたし、接客が好きなんですよ。

熊谷:あとは服をつくっている人たちはネタ探しに来てもいいよね。〈ステューシー〉も炸裂しているから、マニアは注目して欲しいです。

管野:30代後半とか40代の人たちは結構よろこぶアイテムが多いんじゃないですかね。

熊谷:そうだね。あとは50代の人たちも。

ー Tシャツとかもたくさんあるんですか?

管野:すげぇいっぱいありますよ。

熊谷:がんばって洗濯して、柔軟剤でいい匂いにしておかないと(笑)。

管野:もちろんやってますよ(笑)。

INFORMATION

THRIFTWEARMARKET&FLEAMARKET TOUrr

会期:2022年6月11日(土)、12日(日)
場所:GARAGE
住所:東京都目黒区大橋1-6-4 GARAGE
時間:6月11日(土)12:00〜18:00、6月12日(日)11:00〜17:00(最終入場時間)
Instagram:@thriftwearmarket_and_fleamarkettourr