フェスファッションを彩っていた5つのアイテム。
フェスが止まっていたこの3年で、トレンドも、世界の事情も、それぞれの思考も大きく様変わりしました。では、フェスファッションは、一体どう変わったのか。そして、何が変わらなかったのか。フェス会場で特に目に付いたアイテムを5つピックアップ！
KEY ITEM01 フェスの新定番はファッション的で実用的な日除け帽。
とにかく、今回の「THE CAMP BOOK 2022」で多く見かけたのが、首の後ろまでを覆う日よけ帽。これが本当に多かった！ キャップやハット、チルバ勢ももちろん見かけたのだけど、この空白の2年で、新しい帽子のスタイルが確立していました。大手ブランドからガレージブランドまでがこぞって日よけ帽をリリースし、形もデザインも多種多様。布部分を取り外すことができる2wayのものも多数。
KEY ITEM02 カバンは小型のもの一択。サイズとデザインは十人十色。
必要最低限の携行品が収納できる小型バッグは、より自由に、ストレスなくフェスを楽しむためのマストアイテム。ポケットのたくさんついたジャケットやパンツも便利だけど、やっぱりバッグは安心感が全然違う。アウトドアメーカーのものは依然として根強い人気。コロナ以前と変わったのは、「ヨセミテストラップ」に代表されるように、クライミング用のロープを駆使してカバン代わりにする人が増えた点。
KEY ITEM03 足元は相変わらずキーン強し！
着脱も容易で通気性もよく、かつ適度なクッショニングとグリップ力のある〈キーン〉のサンダルは、3年前と変わらず根強い人気。今回のフェスでも初日は雨に打たれる場面もあったし、その影響で悪路を歩くなんてこともあったけど、〈キーン〉はオールテレインで機能してくれる。「ヨギー」や「ニューポート」、「ユニーク」などはもちろん、トレッキングブーツ愛用者が多数いたのも印象的。この先10年は、フェスでの足元を支えてくれそう。
KEY ITEM04 フェスファッションは時代を映す鏡!? タイダイユーザーが急増中。
平和を懇求したヒッピーがこよなく愛したタイダイも、たくさん目についた。コロナや戦争がニュースを独占し、円安も進み、ガソリンも高騰。環境問題も改善される目処がたたず…。「暗いニュースだらけの世の中だから、せめてファッションだけでもピースにいこうよ」というマインドが表層化しているのかも。Tシャツはもちろん、靴下などの小物で取り入れる人も多かった。
KEY ITEM05 手ぬぐいほど万能なギアはない！
日本のトラディショナルである手ぬぐいは、手や汗をぬぐう以外にも、水で濡らして首に巻けば熱中症対策になったり、マスクをなくしちゃったときなんかは応急処置的に口を覆えば簡易的に飛沫も防げる。なおかつコーディネートのちょっとしたアクセントになってもくれるという万能選手。首や頭に巻いたり、カバンに引っ掛けたりと、持ち歩き方も千差万別。とりあえず一枚、カバンに忍ばせておくべし！
