No.4_大西良樹さん/「MARFA」オーナー
PROFILE
「ウィズム(WISM)」の店長として研鑽を磨き、2022年6月にユーズドショップ「マーファ(MARFA)」を南船場にオープン。日常に馴染むベーシックなUS古着を集め、それらを整然と並べたレイアウトはセレクトショップを思わせるほどにクリーン。
Instagram:@marfaclothing

Q1. 今日のコーディネートのポイントを教えてください。
大西: 「トップテン」の存在感を引き出すように、引き算的な感覚でなるべくベーシックにまとめました。ポイントはやっぱり〈アディダス〉のパンツですかね。しかもバスケットボールのシューズと合うように、このパンツはバスケ選手が穿くウォームアップ用の一本なんです。シンプルな中にもさり気なく遊び心を出してみました。
Q2.古着の魅力とはなんですか? 最近気になっている古着も教えてください。

大西: やっぱり一つひとつの個性が異なるオンリーワンな存在感だと思います。長い年月を経てきたものだけに、これまで何度も洗濯されてきたであろう風合い、前の所有者が付けたんじゃないかという汚れと、それぞれにストーリーがありそうで。自分のお店に並んでいるような年代や有名無名を問わず、サラッと着られるような古着に今も昔も惹かれますね。
Q3.今作を履いてみた感想を教えてください。
大西: サイドのスリーストライプスがスエードになったクラシックな印象ですが、ポイントでイエローを効かせたポップなデザインとのバランス感が絶妙ですね。〈アディダス オリジナルス〉といえば「キャンパス」や「スーパースター」も有名ですが、隠れた名作として一つは押さえておくのも良いかもしれませんね。合わせたウォームアップ用パンツはあえて下のボタンを外して、そのマルチなカラーリングを引き立てるようにスタイリングしました。


Q4.今作と古着の相性はいかがでしたか?
大西: 古着だったらどんなアイテムでもフィットするんじゃないですか。ぼくの場合はスポーティな服を選びましたが、例えばウールのテーラードジャケットとスラックスパンツを合わせても「トップテン」が外しの要素になって着こなしとして成立しそうで。そんな汎用性の高さも、このモデルの魅力の一つだと思っています。