30代の場合
西野大士さん
PROFILE
教職免許を持ち、小学校にて教壇に立ちながらも服好きが高じて、ファッション業界の世界に。老舗アメトラブランドのプレスなどを経て、感度の高いブランドを取り扱うプレスオフィス「NISHINOYA」を立ち上げる。またパンツ専業ブランド〈NEAT〉のデザイナーとしても活躍し、予約制のサロン「NEAT HOUSE」も切り盛りする。
Instagram:@dddddaishi

Jacket:Brooks Brothers
Inner:DRESS
Pants:NEAT
Shirts:UNION LINE(USED)
Shoes:NEW BALANCE 2002 MULES
Cap:47×NEAT
Eyewear:ayame
―シングルジャケットの着こなしのポイントは?
ブレザーは自分の中で大好きな“アメリカ感”を体現できるアイテム。スポーツジャケットみたいなイメージもあるので、テンションを揃える意味でも足元の〈ニューバランス〉や〈ドレス〉のタートルネックなどスポーティなアイテムを合わせています。アイテム的にはすべてオーセンティックな感じでまとめました。
―西野さんがシングルジャケットを選ぶ基準は?
一番はサイズ感ですね。シングルジャケットはどうしてもビジネス感が出やすいし、なかなかこなれた感じに見せるのが難しいアイテム。だからこそ、今回の着こなしみたいにタートルネックを着たり、中にレイヤードしないとまとまらないと思います。レイヤードすると考えるとサイジングは重要ですね。今回選んだ〈ブルックスブラザーズ〉のブレザーはボクシーなシルエット。ウエストがシェイプされていないタイプなので、比較的レイヤードはしやすいと思います。自分はシングルジャケットならボクシーなシルエットを選ぶのが基本。しかもアンコンではなく、肩パットや芯地がしっかり入ったジャケットを選びます。
―シングルジャケットを着るときのマイルールは?
自分はアンコン風のジャケットが慣れていないので、いわゆるテーラードのジャケットを選びます。だからこそ全体のバランスは重視しますね。今回でいえば〈ブルックスブラザーズ〉の紺ブレはかなりオーセンティックなので〈ニューバランス〉でもミュールタイプを選んだり、腰にシャツを巻いたり、どこかスポーティな要素で抜け感を出しています。あくまで“ファッションとしてジャケットを楽しむ”ということをテーマにしていますね。


アメトラのブレザーに対して、古着のデニムシャツを腰に巻いたり、色遣いが鮮やかな〈47×ニート〉のキャップを被ったり、スポーティな要素をどこかしらに盛り込むのが、西野さんがジャケットを合わせるときのマイルール。テイストのギャップも魅力です。

足元は最近2足買いしたという〈ニューバランス〉2002のミュールタイプをチョイス。こちらもオーセンティックな紺ブレにミックス感を演出するべく、スポーティな要素を注入するためのポイントになっています。