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DEFY THE NOISE by Beats堂安律が挑む、ワールドカップという夢舞台。
MONTHLY JOURNAL NOV.2022 FOOTBALL DAYS vol.1

DEFY THE NOISE by Beats
堂安律が挑む、ワールドカップという夢舞台。

世界で活躍するアスリートたちはみな、周囲からの壮絶な期待や批判、プレッシャーにさらされています。そんなアスリートの現実にフォーカスした、〈ビーツ(Beats)〉の新グローバルキャンペーン「ノイズを超えろ。」。そこには、名だたるスタープレイヤーとともに、サッカー日本代表の堂安律も参加しています。19歳で海を渡り、いまドイツの地で活躍を続ける彼は、ピッチ内外のノイズにどのようにして向き合っているのか。そして、「FIFAワールドカップカタール2022」にかける想いとは。その胸中を聞くべく、ワールドカップ直前という貴重なタイミングで、日本の若き侍にリモートインタビューを敢行しました。

ワールドカップ出場はスタートライン。

ー 自身初となるワールドカップのメンバー入りについて、いまの率直な気持ちを教えてください。

ここがゴールだと思ってプロサッカー選手になったわけではなく、ワールドカップで活躍するために努力を積んできたわけで。やっとスタートラインに立てたなって思ってます。

ー 世代別の代表でもさまざまな世界大会を経験されていると思いますが、やはりワールドカップには特別な想いがありますか?

そうですね。全く想像もできないですし、夢の舞台っていう言葉が一番当てはまるんじゃないかな。経験者の先輩たちに聞いても、みんな「あそこは言葉で表現できない」って言っているので、自分もその舞台を肌で感じて、素晴らしい活躍をしたいです。

ー いまはワクワクする気持ちが強いですか? それとも緊張ですか?

その感情が自分でもあんまり分かってないんですよ。どんな世界なんだろうとか、大会を経て自分がどう感じるのか、まだ分からなくてフワフワしてる状況なので。楽しみって言葉が一番近いかもしれないです。その楽しみっていうのも、ワールドカップでプレーすることというより、そういう未知の世界に飛び込んで行けることに対して感じています。

ー これまでのワールドカップは、一視聴者として観戦されていたわけですが、思い出に残っている大会はありますか?

前回のロシア大会は、メンバーに入るかもしれない中で外れた立場でした。当時は19歳で、正直あまり悔しいって感情が出てこなかったんですよ。それは、自分に自信がなくて、メンバーに入ったとしても日本に貢献できるって思えてなかったから。そういう感情を持ちながら見たワールドカップはいつもよりも特別でした。あと、フランスを優勝に導いた同い年のエムバペの活躍を見て、世界の広さや強さ、彼との差を思い知らされた大会だったので、印象に残ってますね。

ー それから4年が経った今回のワールドカップは自信がありますか?

はい、いまは自信に満ち溢れています。なんでもできそうな雰囲気です。

ー 日本代表のメンバーが発表されましたが、堂安選手から見て、どんな特徴のチームでしょうか?

毎大会言われている通り、協調性というのは自分たちのよさだと思います。その上で、間違いなく前回大会よりも個人の能力が上がっていて。個の力とワンチームで戦う協調性、この2つを兼ね備えているチームは上に上がれると思いますし、日本もそのポテンシャルがあると思っています。

ードイツ、スペインといった強豪国と同じグループに入り、予選敗退を予想する声も挙がっています。そんなノイズもある中で、日本代表が史上初のベスト8に進出し、さらに優勝するために必要なことは何でしょうか?

チャンスを逃さずしっかりと決めきること。やっぱり強豪国相手でチャンスは多く来ないので。3-0、4-0で勝とうとは誰も思ってないですし、そんな簡単な試合じゃないので、ゴールを取りに行くタイミングをチームで共有して、全員で食いにかかるようなイメージを持つことが重要になってくると思います。

ー 中でも初戦のドイツは、堂安選手がプレーするブンデスリーガがあったり、クラブのチームメイトがいる国ということで、思い入れのある試合になると思います。

特別な試合になることは間違いないです。自分がプレーしている国っていうのもありますし、過去にワールドカップを優勝している国と戦えるのは、素晴らしい経験になると思います。しかも、短期決戦の初戦は一番大事になってくるので、その相手がドイツというのは何かの縁があるのかなと。日本が今大会のダークホースだと周りに思わせるために、ドイツ相手にしっかりと自分たちの実力を見せつけたいと思います。

ー 日本代表のサイドアタッカーにはタレントが揃っていますが、堂安選手にはどのようなプレー、役割が求められていると考えていますか?

やっぱり貪欲にゴールに向かう姿勢が評価されていると思いますし、アグレッシブさが自分のウリなので、そこは絶対忘れちゃいけないと思っています。あとはブンデスリーガでプレーしていて、間違いなく守備の強度も上がっているので、守備面でもチームに貢献したいです。

ー 「SCフライブルク」でレギュラーを獲得し、先日はヨーロッパリーグを首位通過するなど、クラブで充実されている印象を受けます。いまの堂安選手のプレー面、精神面の状態はどうでしょうか?

すごく自然体でプレーできていますね。頭の中がパニックになったり、変に気負うこともないですし。ドイツでの生活を楽しく過ごしているので、それがピッチ上でも現れているのかなと思います。

ー ワールドカップ直前の今夏に「SCフライブルク」に移籍されましたが、この移籍を振り返っていかがですか?

いま振り返ると、フライブルクは素晴らしいクラブで、ワールドカップにつながる移籍だったなと思います。ただ、それはあくまで結果論で、自分のプレーが悪ければ、移籍は失敗だったと周りは言うので。「いい移籍だったね」って言ってもらえるような結果を自分が残せたことが大きかったです。そもそもワールドカップのことを意識して移籍したわけではなく、自分のキャリアにとってこの移籍がいいのか悪いのかを考えました。ワールドカップのために移籍しようっていう考えはなかったですね。

ー 堂安選手は、チャンピオンズリーグでプレーし優勝することが最大の目標だと度々話されています。それを実現するために今回のワールドカップは重要な舞台になると思いますが、チームの目標とは別に、個人としての目標を教えてください。

存在感を出すこと。ベスト8以上に進出できたとして、その上で日本代表の中で存在感を放っていたのが堂安ってことになれば、自分のキャリアにもいい意味で影響してくると思います。ゴールやアシストはもちろん大事ですけど、しっかりと自分の存在価値を証明したいですね。

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