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スタイリストの目に映る、ナンガホワイトレーベルとムーンロイドの独自性。
Real Value from the North.

スタイリストの目に映る、
ナンガホワイトレーベルと
ムーンロイドの独自性。

冬はマイナス30℃にもなるという、北海道の当麻町。この寒地に店を構える「ムーンロイド」は、厳しい環境下に耐えうる優れたアウトドアプロダクトを、さまざまなブランドと協業しながら生み出しています。しかもその相手は、〈ナンガ〉のようなアウトドアのプロフェッショルから〈アナトミカ〉のような横綱級のファッションブランドまで錚々たる顔ぶれ。なぜ北海道のいちショップがつくるプロダクトにここまで求心力があるのか。アウトドアをベースにしたスタイリングに定評のある佐々木智之さんとともに、その魅力を探ります。

  • Photo_Kazumasa Takeuchi
  • Styling_Tomoyuki Sasaki
  • Hair & Make up_Masaki Takahashi
  • Text_Shinri Kobayashi
  • Edit_Yusuke Suzuki

ムーンロイドのスタイリングと、その魅力。

Style01. ダウンのストリートな着こなし。

〈ナンガ ホワイトレーベル〉の最強ダウンType 2 ¥99,000/ムーンロイド、〈バンブーシュート〉のメリノウールTシャツ¥14,840、メリノウールニット¥22,000/バンブーシュート、〈エスアイ〉のカーゴパンツ¥24,200/エスアイ、〈デンツ〉のフリースハンティンググローブ¥6,600/真下商事、〈サロモン〉のQUEST GTX ADVANCED¥40,700/サロモンコールセンター

〈ナンガ ホワイトレーベル〉の最強ダウンType 2 ¥99,000/ムーンロイド、〈バンブーシュート〉のメリノウールTシャツ¥14,840、メリノウールニット¥22,000/バンブーシュート、〈エスアイ〉のカーゴパンツ¥24,200/エスアイ、〈デンツ〉のフリースハンティンググローブ¥6,600/真下商事、〈サロモン〉のQUEST GTX ADVANCED¥40,700/サロモンコールセンター

「最強ダウン」は、ドローコードが表に見えないように工夫してあるので、すっきりとしていてすごくモダンな印象を受けるダウンです。太めのパンツと、それに負けないゴツめのシューズを合わせて、いまっぽい着こなしを意識しました。「ムーンロイド」のホームページのルックのようにアメカジのような着方もできるけど、今回はモダンストリートな着こなしに。「最強ダウン」の去年からの細かな変更点として、肩部分に縫い目がなく、肩を動かしやすくなっていると聞きました。機能への追求具合がすごいし、結果として、本当の意味での機能美になっているんじゃないかと。(佐々木)

Style02. 珠玉のホースハイドダウンベスト。

〈ムーンロイド×ロッキーマウンテンフェザーベッド〉のクリスティベスト¥198, 000/ムーンロイド、〈カイメン〉のタートルネックニット¥23,100、ワイドカーゴパンツ¥30,250/カイメン、〈マウトリーコンテーラー×ダナー〉のタクティカルダナーライト8¥74,800/グランデッド

それひとつで着こなしの主役になるくらい完成されたプロダクトがありますが、このベストもそう。茶芯のホースハイドを贅沢に使ったダウンベストは、“1960年代のロックスターが本物のレザーダウンジャケットを着ていたら”というコンセプトがまず秀逸。そのコンセプトを汲んだディテールへのこだわり様もスペシャルです。たとえば内ポケットのジッパーは当時使われていた「WALDES」社のものを使用していて、フロントのスナップボタンは上質なパールドットボタンを使用しています。全体の着こなしとしては、レザージャケットは着こなし次第でハードな印象が強くなるけど、トップスの上質なニットとボトムスのカーキのパンツを合わせて上品なミリタリーに仕上げました。ちなみに、ニットの代わりにシャツを合わせるとアメカジの要素が強くなります。(佐々木)

Style03. アウトドアスタイルの教科書として。

〈ムーンロイド×ワイルドシングス〉のアウター¥25,300〈ケパニ×ムーンロイド〉のグローブ¥4,950〈ナンガ ホワイトレーベル〉のパンツ¥35,200、〈エフシーイー〉のニットバラクラバ¥6,600/エフシーイーフラッグシップストアトウキョウ、〈サロモン〉のXT-6 GTX¥29,700/サロモンコールセンター

トータルコーディネートとしてはアウターで風をしのいで、インナーで暖をとるというアウトドアのお手本のようなもの。抜群の暖かさではあるけど、どのアイテムも着膨れもないし、スマートな着こなしになります。細かく見ていくと、〈ワイルドシングス〉の撥水コートは、大ぶりなシルエットとこの色がとてもいまっぽい。インナーダウンは、襟がスナップ仕様で、Vネックとラウンドネックの2wayを楽しむことができます。ダウンの詰まり具合もちょうどよくて、冬のインナーとして、春先のアウターとしてぴったりな厚みです。ダウンパンツは“60/40クロス”のような生地感もいいし、ぼく自身も愛用しているモデルですが、本当に暖かい上に、はき心地も最高。希少な旧式シンカー編みの手袋は、気持ちいい肌触りで、洗ってもヘタレません。(佐々木)

ムーンロイド別注のほかの逸品たち。

「ムーンロイド」の代名詞となっている〈ナンガホワイトレーベル〉は、スタイリングで使用したTYPE2をはじめ、ほかにも数多くの種類が展開されている。佐々木さん曰く「保温性は圧倒的ながら、デザインはどれもシンプルで合わせるアイテムを選びません」。どれも表生地は防水透湿素材で、ダウンの羽毛自体にも撥水加工がしてあるので、濡れてもボリュームが小さくならないという“最強ダウン”の名にふさわしいクオリティを備えています。左から¥55,000¥52,800¥96,800

〈ワイルドシングス〉の名作「シャモニージャケット」をベースにしたこのジャケットは、表と裏どちらにも最新素材を使用しています。表としての生地「ミノテック」は、軽くて柔らかい撥水透湿素材。裏としての中綿「ダクロンアクティブ」は柔らかく軽く、温かい。その上洗いやすく、風合いも長持ちします。「チャコールがあることで、街からアウトドアまで幅広く着られるラインナップに」という佐々木さんの言葉そのままに、別注のモダンなチャコールグレーのほか、90年代のアウトドアブランドらしいカラーリングも往年のファンにはたまりません。¥42,900

スタイリングで使用したダウンベストのフルスリーブ仕様のジャケットタイプ。ダイナミックな経年変化が楽しめる茶芯のホースハイドを贅沢に使用したジャケットは、これから先何年も付き合える逸品。オールレザーのジャケットは、フロントがスナップボタン仕様でその台座はゴールド。ただし、「ゴリゴリではない、上品なゴールド」という佐々木さんの言葉通り、このゴールドは優雅な印象を与えます。インナーポケットのシルバーとの組み合わせ、シルバー×ゴールドは、「ムーンロイド」のテーマカラー。そんな遊び心もこの至高のアイテムにはふさわしい。¥275, 000

INFORMATION

ムーンロイド

住所:北海道上川郡当麻町6条東4丁目1−7
電話:0166-58-8008
https://www.moonloid-store.jp
https://www.instagram.com/moonloid_/

エスアイ
052-684-5192

エフシーイーフラッグシップストアトウキョウ
03-6452-5867

グランデッド
03-5354-6088

サロモンコールセンター
03-6631-0837

バンブーシュート
03-5720-just 1677

真下商事
03-6412-7081

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