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Shopping Addict 2022 Dec. 〜編集部員のお気に入り〜 前編

Shopping Addict 2022 Dec.
〜編集部員のお気に入り〜 前編

2022年ももう終わり。1年間頑張った自分に労いのプレゼントを贈ってみては。ちょうどボーナスの時期なので、多少の贅沢もご愛嬌ということにしましょう。

小牟田亮
山本博史
石井陽介
村松諒
鈴木悠介
脇山修平
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小牟田亮

穏やかな年末。

今年は例年より忘年会の類が少ない気がします。あの人とも、この人とも飲みたいなと思っていたらいつの間にか時間が過ぎてしまい、結局かなり控えめな回数の会食のみとなりました。けどそれもいいなとしみじみ思ったり。一献一献のときを大切に過ごそうと思います。

COMOLI×UMBRO

コモリ×アンブロのセットアップ

英国が濃厚に香る一着。

この欄での〈コモリ〉の紹介は年に一回という自分ルールを破って、10月に続いてまたしても登場するのは、イギリスのブランド〈アンブロ〉とのカプセルコレクションです。あまり知られてないかもしれませんが、デザイナーの小森さんは大のサッカー好きです。そういうわけで意外でもなんでもないプロジェクトなのですが、コラボレーションラインにおいてもコモリ節は健在です。引いて引いて引きまくって、最後にちょっと整える、その手捌きたるやもう達人の領域なのです。最大の特徴は〈アンブロ〉のつぶれた菱形でしょうか。これを見るだけで、不思議と若き日のマイケル・オーウェンやデヴィッド・ベッカムの顔が浮かぶんです。本当に一番好きだったのは問題児ポール・ガスコインだったんですけど。あ、このセットアップはもしかしたらもう売り切れてるかもしれません。。あしからず。
左:¥74,800、左:59,400

コモリ
03-5962-7089

suncore

サンコアのスニーカー

革靴とスニーカーを混紡したら。

いわゆる厚底スニーカーが流行してどれくらい経ったでしょうか。もはやブームではなく、完全にひとつのスニーカーのスタイルとして根付いた感じがあります。見るからにデコラティブなものだけではなく、ミニマルで控えめ、つまり自分のような地味好き人間にもフィットしそうなモデルが市場には多数揃っています。〈サンコア〉を知ったのはふとしたきっかけでしたが、聞けば革靴作りに関して、絶対的な知識と技術を持つ職人が揃う、浅草で作られているそう。どうりで手がいいわけなのです。革靴のエレガンスとスニーカーのカジュアルさを、絶妙な塩梅で引き揃えたのがこの〈サンコア〉。デザインは極めてアノニマスで、主張をしないというのが主張。はい、好きです、こういうの。
各¥38,500

サンコア
www.suncore.jp

The Landscapers

ランドスケーパーズのドライフラワー

植物とともに生きよう。

植物にファッション的な視点を組み込み、独創的でスタイリッシュなプロダクトをリリースしている〈ランドスケーパーズ〉。この季節の定番となった、香り付きのドライフラワー「プランタホリック ディフューザー」が今年も素敵です。どうやら例年よりも大きいサイズで仕上げているようで、ベージュとレッドのレザーストラップが否が応にもクリスマス気分を盛り上げます。香りがなくなったら、このオイルを使うことで復活させられるため、永いこと愛用できます。自分の家にもいくつかあるのですが、正直香りがなくともドライフラワーとしてそこにいてくれるだけで、めちゃくちゃ和みます。植物って素晴らしいですよね、本当に。
¥8,800

ランドスケーパーズ
store.landscapers.jp

GRIP SWANY×koti BEAUTY&YOUTH

グリップ スワニー × コティ ビューティ&ユース

火の男、火の道具。

シーズン到来です。雪山の話ではありません。焚き火の話です。昨日もやりましたし、先週もやりました。一人の焚き火もいいですが、ワイワイやる焚き火も最高です。焚き火をするときは、燃えてもいいようなもの、そして匂いがつくので、ぱっと洗えるものを身につけることが多く、いまだ難燃素材のものに手を出せておりません。と思っていたらアパレルではなく、こんなブランケットとハンドウォーマーを見つけてしまいました。信頼の両ブランドが組んだプロダクトゆえ、性能は折り紙付き。素材は自己消火性に優れたミリタリーファブリックの難燃素材「BRAZE SHIELD®」で、デザインもシックでクールで最高。次の焚き火から、レギュラー登板確定です。
ブランケット ¥7,590、ハンドウォーマー ¥3,850

コティ ビューティ&ユース
store.united-arrows.co.jp/brand/by/data/special/koti_beautyandyouth/

山本博史

湘南国際マラソン

ハセツネ以降、右足のくるぶしあたりがほのかに痛い。まだ痛い。でも、なんとか走れたフルマラソン。マイボトル・マラソンってのも良かったです。走ったすべての人の意識がグッと上がる感じ。コースにゴミが散乱しているのは、単純に醜いですよね。

NAKED

ネイキッドのトレイルランニングシューズ

まさかの紐無し。

〈ネイキッド〉ほどアスリートファーストなブランドは他に無いと思います。というのも、メインで展開しているランニングベスト及びランニングバンドは、サイズ展開が驚きの12段階。自分自身の体型が少しでも変わろうものなら、サイズの変更を余儀なくされるほど、フィット感に対しては尋常ではないこだわりを持っています。そんな〈ネイキッド〉が満を持してリリースしたのが、このトレイルランニングシューズ「ネイキッド T/r」です。その最大の特徴はレースレス(紐無し)ということ。ボンディングされた無縫製のTPUアッパーにEVAミッドソールを合わせ、内部にはつま先が分かれたカーボンプレートを搭載。インソールが無いため、ダイレクトな接地感を味わいながら、スピーディな走りを可能にしてくれます。しかも、アウトソールにはビブラム®メガグリップを採用。あらゆるサーフェスを的確にグリップしてくれます。実際にいつものサイズで足を通してみると、フィット感は独特でレーシーなフィーリング、そしてなによりも軽い(US9/255g)! もし店頭で試す際には、自分好みの靴下も持参することを推奨しておきます。
¥44,000

Rufus & Co.
store.rufusand.co/products/naked-t-r-trairunning-shoes

HERENESS

ヒアネスのウールフーディ

上品で機能的。

ぼくはスポーティな格好をしたいわけではありません。あくまでも機能を理解しながらレイヤリングをすることで、日常でも走っているときでも快適に過ごせて、なおかつかっこよくいたいわけです。つまり、見た目はなるべくベーシックであることが好ましい。そういった視点で見ると〈ヒアネス〉のプロダクトは、どれもルックスと機能のバランスがすこぶるいい。なかでも今回ピックアップした「メリノ・エア・フーディー」は、フードを下ろすと上品なハイネックセーターのような見た目ながら、機能は盛り沢山。独自の立体的な編み組織により、動かない空気の層をつくり、優れた保温性に加え、ニットならではの通気性も両立。保温や吸湿、防臭などのニットの性能を残しながら独自の防縮加工を施し、ポリエステルと混紡しているため、スポーツシーンにも対応できるほどの吸湿速乾性を誇ります。冬期のランニングや登山、はたまた日常までもフォローする魅惑のウールニット。この冬は、あらゆるシーンでお世話になりそうです。
¥19,800

HERENESS
hereness.jp

UltrAspire

ウルトラスパイアのザック

山遊びの幅を広げてくれそう。

普段のトレイルランニングでは、10リットル前後のザックを使うことが多い。上下レインにミドルレイヤー、エマージェンシーキットにヘッドライト、ポイズンリムーバーなど、いわゆる山の必携品に加え、その日の行動食を詰め込めば、あっという間にザックの荷室は埋まっていきます。それで事足りてはいるんだけど、最近気になっているのは、さらに容量を増やした15リットル前後のもの。〈ウルトラスパイア〉の「サミット XT」は、まさにそれ。生体力学を活用した立体的なエルゴフィットを採用し、容量はあるもののとにかくフィット感抜群。サイドコンプレッションも備えているので、スピーディーなサイズ調整を可能にしてくれます。パック本体は耐久性に優れたXTファブリックを合わせ、大型ポケットを備えたハーネス部分にはオープンエアメッシュとなり、長時間の行動でも快適に背負い続けられそうです。また、メインの荷室は巾着式になっているため、荷物の出し入れがとにかくスムーズ。それでいて嬉しい容量15リットル。トレイルランニングのみならず、あらゆる山遊びで使えそうな魅惑の一品。選択肢の1つとして持っておきたいなと。
¥14,300

エイアンドエフ
03-3209-7575
aandf.co.jp

Mizuno

ミズノのトレイルランニングシューズ

不整地でも、あの安定感を。

なんか〈ミズノ〉って変わってる。世間が厚底ムーブメントに湧いても安易に追随せず、あくまでも独自のスタンスをキープ。ようやく厚底に参入したかと思えば、スパイクをモチーフにした斜め上からのアプローチ。しかも、踵が浮いた驚きの形状。一方で「ウエーブライダー」シリーズのような安定感のあるシューズは着実にアップデートを続け、2022年には26代目がリリース。この両極端なスタンスが、個人的にめっちゃ面白い。そんな〈ミズノ〉のサイトをポチポチしてたら、あらやだ、トレランシューズがあるじゃないですか! しかも、ベースは名品「ウエーブライダー」の24代目。ヒールウェッジにはクッション性と反発性を兼ね備えたミズノエナジーを、内部にはウエーブプレートを搭載し、安定した走り心地を確保。摩擦に強く、耐久性に優れたラバーのアウトソールを合わせているため、不整地でも履き慣れた「ウエーブライダー」のライド感を味わうことができます。しかも、雨にも安心なゴアテックス仕様。ちなみに直営店限定と公式オンライン限定だそうです。
¥18,150

ミズノお客様相談センター
電話:0120-320-799
jpn.mizuno.com

石井陽介

時間効率とは。

三省堂が発表した「今年の新語 2022年 大賞」に「タイパ」が選ばれた。なんでも最近の若人は、タイパを重視して動画は倍速視聴、音楽はサビだけ聴くらしい…。マジか。先日、とあるバンドのライブで超絶ギターソロを見て、チョーカッケーと悶絶していたぼくたちはおっさんなのか。とか言いながらYouTubeは1.5倍速で見ちゃうんだけどね。

HERILL 

ヘリルのカシミアニットのセットアップ

ヘビー級のカシミア。

目が詰まっててしっかりと編みこまれた、いかにも重厚なケーブルニット。でもいざ持ってみると驚くほど軽い。肌触りもトロットロ。もしや、と思って品質タグを見ると、カシミヤ100パーセントだって。思わず「100パァ? ウソでしょ!?」って本田圭佑みたなリアクションをとってしまった。ご存知の通りカシミアはウールに比べて高価で暖かい。さらにいうと生産条件もハードルが高い。ゆえにこうしたヘビーウエイトの製品はほとんどつくられないのですが…。しかもセットアップのパンツまである。こうしたニットをカシミアでガチでつくっちゃう〈ヘリル〉の心意気に、ただただ脱帽した次第です。ところどころに見えるネップも素朴な風合いを醸してて良いんだよなあ。アメリカのアウトドアブランドのウールニットを着る感覚でラフに着たいですね。願わくばセットアップで。
クルーネック ¥99,000、パンツ ¥132,000

にしのや
03-6434-0983

KAPITAL 

キャピタルのマフラー

職人の賜物。

突飛なデザインばかりがフォーカスされがちですが、〈キャピタル〉のすごいところは、そんなデザインを高いレベルでかたちにしてしまう生産背景の技術力の高さにあると思っています。たとえば、写真の「KEEL ウィービングマフラー」なんてまさにそれ。バンダナ柄のナイロンパディングを格子状に編み上げ、さもパッチワークのように見せかけた中綿入りマフラーなのですが、このナイロンパディングの綿詰めから編み上げに至るまですべての工程を職人が一つひとつ丁寧に手作業でつくっているんですね。この圧倒的な存在感は職人による賜物。そしてこういったアイテムを見るにつけ、〈キャピタル〉の底知れぬ力を強く感じて感動してしまうのです。首に巻いたときのフィーリングもふっかふかで気持ちよし! この温もりもまた、職人の賜物です。
¥47,080

キャピタル NAKED STORE
03-5725-3923

SSSF 

エスエスエスエフのパンツ

スタイリスト視点。

原宿界隈を歩いていると、よく遭遇するスタイリストの坂上真一。声をかけるといつも「リサーチ中です!」とのこと。ラグジュアリーブランドから郊外の古着屋まで、ぼくが知る限りですが、ここまでリサーチに時間と労力を費やしているスタイリストは他にいない気がします。年間を通して、おそらく何百、何千着と服に触れいてる彼が「こんな服があったら」「ここがこうだったら」をかたちにしたのが〈エスエスエスエフ(SSSF)〉です。例えば写真左のオーバーパンツは、ナイロン混紡の高密度オックス生地を採用し、裾を絞ると美しいバルーンシルエットが出るように設計。収まりの良いポケット配置やキーホルダーを引っ掛けられるDカンなど、実用性にも長けています。まだご覧のパンツ3型のみのリリースですが、スタイリスト視点で編集されたこれらは、とにかく使い勝手が良いのです。今後はシャツのリリースも控えているそうなので、どんな服が出来上がるのかいまから楽しみ!
左から¥37,900、¥39,050、¥34,100

エスエスエスエフ
Instagram:@sssf_official
3s1f.com

PHENIX ARCHIVAL RESEARCH 

フェニックス アーカイバル リサーチのセットアップ

土くさい白。

何色にも染まることができる「白」は、その時々で様々な表情を浮かべます。あるときは爽やかで軽やかに、またあるときは誠実で真面目に。色のトーンやアイテムのデザインひとつで、まったく印象が異なります。さて、この〈フェニックス アーカイバル リサーチ〉の白はというと、ぼく個人のフォーストインプレッションは“男らしい”でした。レトロさを感じる良い意味でのいなたいデザインは、あの時代のヘビーデューティを感じさせます。また、ブランド自体にスキーという背景があるからでしょうか、どことなく勇ましい空気をまとっているんですよね。「白」でありながら“土くさい”というか…。だからこの白は、ぼくみたいなヒゲモジャの男が着てもスッとはまってくれる気がしたんです。もちろん、ただレトロな見た目なだけではなく、随所にいまのテクノロジーが落とし込まれているのもありがたい。オーバーサイズ&ストレッチ素材で着心地もすこぶる良好です。
ジャケット ¥66,000、パンツ ¥38,500

フェニックス アーカイバル リサーチ
Instagram:@archival_research

村松諒

乗り物。

カクカクした形のクルマが好きです。原点はぼくが小学生の時に父親が乗っていた「パジェロ」。黒の2ドアで、走行中に揺れるから乗るたびにクルマ酔いしたような(笑)。いま自分が似たような形のものに乗っていると思うと不思議な気持ちです。

HERMÈS

エルメスの絵本

手仕事のワクワクとドキドキ。

〈エルメス〉を題材にした本といえば、1997年刊行の漫画『エルメスの道』です。創業者ティエリ・エルメスからはじまるメゾンのストーリーをユーモアを交えながら非常に分かりやすく丁寧にまとめた作品で、ぼくにとってこれは目から鱗が落ちる内容でした。ブランドの歴史をまとめた本といえば、写真集的な大味なつくりのものか文章だけの眠くなるものが多いなか、漫画というある意味、斬新なフォーマットを使ったところにも感心した次第です。そして今度は、絵本。『エルメスのえほん おさんぽステッチ』と名付けられたこちらは、ものづくりの楽しさを子供たちに伝える内容で、主人公となる職人のおじさんと動物たちが出会いストーリーを繰り広げます。この愛らしいタッチのイラストも素敵です。作家は数々の児童書を手掛ける及川賢治さんと竹内繭子さんのユニット「100%ORANGE」。これはちょっとしたギフトにも喜ばれる一冊です。見ると気持ちがほっこりしますよ。
¥2,640(講談社刊)

エルメスジャポン
電話:03-3569-3300
www.hermes.com
©100%ORANGE/Hermès/KODANSHA

is not available

イズ ノット アヴェイラブルのバッグ

あのブリストルサウンドを形に。

先日、久しぶりに東京・代々木上原の名店「JOHN」に行ってきました。〈ヘリル〉の別注や謎に包まれたブランド〈アントワート〉のトラックジャケットなど、一癖効いたモノがずらり並ぶなかで目に留まったのが〈イズ ノット アヴェイラブル〉のキーホルダー付きバッグ「Mysterons」。一見ただの真っ黒い巾着バッグなのですが、よく見ると一般的なものよりも革紐が長く取られています。その理由をショップオーナーの檀上佑一さんは「アウターの中に斜め掛けして忍ばせたり、外から掛けたり、自分なりの持ち方を楽しめます」と説明します。そしてこのありそうでないソリッドなデザインについて「ブリストルサウンドの、あの “Mysterons” の幽玄な音を聞きながら浮遊するようなイメージ」だと教えてくれました。この絶妙なニュアンス、トリップポップとも形容されるあの音楽が好きな方にはきっと分かるはずです(笑)。バッグのボディに選ばれたのは高級感のあるゴートレザー。質感の異なる3種類のものがあるので、店頭で直接手に取って確かめることをおすすめします。
¥24,200

JOHN
03-6407-0177
Instagram:@aiamjohn

TOD’S

トッズのサイドゴアブーツ

冬の足元の最適解。

師走に突入し、いよいよ冬本番です。クローゼットに眠る重めのジャケットやニットの出番がついにやってきました。ぼくはファッションでいうと夏よりも冬の方が好き。毎朝、アウターやインナーを取っ替え引っ換えしながら、どの組み合わせがベストなのか探っています(笑)。ただ、気になるのは足元。家のシューズボックスを開けた時に冬用の靴がほぼ無いから、履き慣れたスニーカーや革靴を選ぶしかありません。この状況を打破すべく目をつけたのが〈トッズ〉のサイドゴアブーツ。アッパーにカーフスエードを使った品のある見た目なのですが、底面にレザーソールではなく、ラバーソールを持ってきたところがポイント。かっちりしすぎてないからジャケットスタイルはもちろん、カジュアルスタイルにも難なくハマる汎用性の高いブーツなんです。サイドゴアだから履くときも楽々。理想的な一足です。
¥100,100

トッズ・ジャパン
電話:0120-102-578
オフィシャルサイト

Calvin Klein

カルバン・クラインのピーコートとスラックス

黒を選ぶ理由。

最近のぼくの格好といえば、相変わらず黒ばかり。この色で全身をまとめると、カジュアルな格好もそれなりに見えるから不思議です。色ものから逃げているわけではありませんが、組み合わせを考える必要がないから楽なんです。で、ここで紹介するのも黒の服。余計なディテールを排したシンプルなつくりで、一見どこのものかよく分かりませんが、実は〈カルバン・クライン〉なんです。程よい厚みのあるウール生地を使ったピーコートは丈が短めなので、ワンサイズ大きなものを選びたくなります。もうひとつのスラックスはクセのないストレートシルエット。ウエストがイージー仕様なので、ベルトレスでも穿けちゃいます。もちろんこの2つをセットアップで着るのもよし。インナーにはシャツでもニットでも合わせられます。幅広いシーンで使えるので、まさにユーティリティウェアという表現が相応しいかもしれません。クローゼットにワンセットあると安心なやつです。
ピーコート ¥108,900、スラックス ¥27,500

カルバン・クライン カスタマーサービス
電話:0120-657-889
japan.calvinklein.com

鈴木悠介

つくってみたい写真集。

W杯や海外リーグを見ていて思う、サッカー選手の刺青率の高さ。ここ10年くらいで一気に増えた感じでしょうか? そんなサッカー選手の刺青にフォーカスした写真集をつくったら、世界中で需要があって売れるんじゃないかなといつも勝手に妄想。でも、撮影依頼や権利関係やスポンサー探しなど、実現するのはかなりハードルが高すぎます。

ANUNFOLD

アヌンフォルドのサイドポケットトート

久しぶりの一目惚れ。

とある撮影で、ゆうたろうくんというプロサーファーの子のご自宅へ。玄関に一歩足を踏み入れると、行ったことはないけどLAのサーファーの家みたいな、日本ではなかなか無い雰囲気にびっくり。つい「お父さん、どんな方なんですか?」と聞くと、「バッグをつくってるんですよ」と教えてもらったので、お父さんの斎藤さんは不在でしたがそのバッグを見せてもらうことに。それがこの〈アヌンフォルド〉というブランドでした。バックパック、サイドポケットトート、サイドポケットミニというサコッシュのような形があり、コットンとナイロンの素材感をミックスしたVECナイロンは驚くほど軽く、個体差が出るように白いラバーがディップされたネームや、オーバースペックじゃなく日常生活で必要な分の機能性など、すべてがちょうどいい感じ。個人的にはパッとみたときの、竹炭によるグレーの色に一目惚れしました。ホームページには、ここでは文字数的に書ききれないこだわりとストーリーが満載です。自分はバックパックと悩んだあげく、サイドポケットトートを購入させてもらいました。
¥18,700

アヌンフォルド
instagram:@anunfold
https://anunfold.com/

SUNDAYS BEST

サンデーズベストのデニムパンツ

音楽好き店主のかっこいい履き方。

Campanellaが“365 874 ディッキーズ”ってRAPするように、パンツは年間を通して古着屋で適当に買う〈ディッキーズ〉か、ここ数年でスラックスも履くようになったくらい。逆に最近はデニムを履く機会が、まったくと言っていいほどなくなっています。そんななか、11月に中目黒から世田谷へ移転した「サンデーズベスト」へお邪魔し、久しぶりにお会いした店主の横瀬さんが履いていた薄めのデニムパンツ。個人的に横瀬さんと言えば、ハードコアバンドのLos Crudosが大好きという印象が勝手に強く、横瀬さんの姿を見てボーカルのMartin Sorrondeguyも薄いデニムを履いていたなーと思いました。横瀬さんの肩の力が抜けたというか、アメリカの片田舎にいる方の計算されているのかされていないのか謎なスタイルを彷彿させる空気感は、なにを着るかもだけど、だれが着るかが大切な価値観。だから、ただ真似をするだけだと事故ってかなりダサくなってしまうことは間違いないので、頭のなかで念入りにシミュレーションをした上で、久しぶりに履きたい1本です。
¥16,280

サンデーズベスト
instagram:@sundaysbest_yok
http://www.thesundaysbest.com/

BEDLAM×Den Souvenir

ベドラム×デン スーベニアのキャップ

(インド+日本)×タイ。

写真家の呉屋さんが手がける100%インディペンデントなマガジンの『.OWT.』が、蔵前にある〈ベドラム〉のお店でポップアップをやっていると聞き、先月お邪魔してきました。ポップアップは大勢の人でにぎわっていて最高だったし、数年ぶりに再会した〈ベドラム〉を手がけるニハールは、相変わらずグッドヴァイブスで立派なお店を構えていることにもびっくり。ニハールを紹介してくれたのは、たしかブランドの〈ローチ〉と高円寺にある「キオスコ」をやっている後藤くんだった気がします。ポップアップで訪れた際に気になった、〈ベドラム〉とタイのブランド? クルー?の〈デン スーベニア〉とのコラボキャップは、内側のタグに描かれた“DEN 4 LIFE”のメッセージも最高。両者のように、インディペンデントで自分の感性とつながりを信じて動いている人のまわりには、やっぱ面白い人が集まりますよねって感じ。アイテムの価値もすごく大切だけど、そのものの本当の良さを理解したりプロセスを大切にしないと味気ないよなって思わせれくれる、ニハールらしいキャップだと思います。
¥7,150

ベドラム
instagram:@bedlamworldwide
https://umpiretokyo.stores.jp/

CAYO IMAEDA

CAYO IMAEDAの写真集『DAILY OPERATION』

2022年に写真集を出す理由。

HIP HOPに夢中でいられることを一言で表すのはむずかしいけど、色んな楽しみ方があるからっていうのはひとつの理由だと思います。例えばラッパーの音源をチェックして、ライブやパーティへ遊びに行くのはわかりやすい楽しみ方だし、ビートメイカーやプロデューサーの名前をディグって聴くことも最高の楽しみ方。福岡を拠点に、写真家でありDJとしても活躍されているCAYOさんが出版した写真集の『DAILY OPERATION』は、そんな15名のHIP HOPプロデューサーの姿が写し出されています。日々ビートとラッパーの言葉と向き合うプロデューサーを、CAYOさんが1対1で向き合って2年半の制作期間を経て完成させた1冊は、普段なかなか目にすることのできない表情や光景ばかり。機材に貼ってあるステッカーや、スケーターが動きにクセがあるように、MPCを叩く指先の形などにも個性が投影されている姿など、写真の空気感とともにディテールまでチェックすると、写真集というフォーマットの素晴らしさがよりわかる気がします。CAYOさん、写真集の出版おめでとうございます!
写真集 ¥7,700 Tシャツ ¥4,400

CAYO IMAEDA
instagram:@cayoimaeda
https://cayoimaeda.base.shop/?fbclid=PAAabbDqe4iNW3eCZwWD58CnLhoU7hzGGMazEs3b2ixrSwW2taeLUlAxD7rwY

脇山修平

アレクサ。

少し前に、新たなロボット掃除機とアレクサ搭載デバイスを購入したのですが、多分、生活が豊かになりました。名前を付けられたので、前者はアトム、後者はウランという名に。もう一人増えたら、W3のボッコ隊長らにしようかなと。なんとなく、どちらも手塚治虫さんからです。

cado

カドーのヘアドライヤー

機能も見た目も好きなドライヤー。

ドライヤーが苦手です。持っているのが面倒だし、腕が疲れるし、なかなか終わらないから。でも、〈カドー〉のヘアドライヤー「baton」なら少しは好きになれそうです。名前の通り、バトンにインスピレーションを受けたスティック型なのですが、これが持ってみるとヘッドがない分取り回しがよく、かなり持ちやすく感じます。そして、風を出してみると、機体からは想像できない風量でしっかり風圧が! 数値などを言っても専門的すぎて自分も理解できなかったのですが、これはぜひ店頭で試して欲しいです。そうそう、〈カドー〉は今年で設立から10年が経ったそう。空気清浄機で得たノウハウを活かした機能性と、〈カドー〉らしい洗練されたルックス、買いだと思います。
¥29,920

カドー
cado.com

subtle voice

サトルボイスのメリノウールアイテム

やっぱり、メリノ。

今年の夏、高頻度で着ていた服のひとつに〈サトルボイス〉のものがあります。それは、山でも着れるコットンTシャツというもので、本当に乾きやすくて最高でした。アウトドアに行くときはもちろん、真夏の普段着や遠方に行くときなんかも必需品的な存在だっと思います。それはもう、ぜひ長袖の秋冬バージョンもつくってみて欲しいくらいです…。そんなこと言いつつ、秋冬はやはりメリノウールが最高でしょう。ニュージーランド産の上質なメリノウールを使い、厚みは一年中使いやすい薄手の155g/m²。ちょっぴりワイドな身幅にキュッとしまった袖のリブ、パンツにインしやすい長めの着丈が嬉しいのです。どうしてもお腹が冷えますからね…。同色のネックラップをすれば、寒さ対策も見た目も完璧です。しかも色もいい。全部で4色あるので、お好きな色をどうぞ!
ネックラップ ¥7,700、ロンT 各¥15,950

サトルボイス
subtlevoice.com
Instagram:@subtlevoice_official

BLUE BOTTLE COFFEE

ブルーボトルコーヒーのホリデーコレクション

ホッと一息。

日々寒さの増す毎日で、ホットドリンクが自分の生活の中ではかなり重要な立ち位置となっています。タイミングでいろいろ変わりますが、今回は〈ブルーボトルコーヒー〉のホリデーコレクションから「ウィンターブレンド」と、「シー トゥー マウンテン」をセレクトしました。前者は、3段階の焙煎度合いで仕上げたナチュラルプロセスのエチオピア産の豆がポイントのブレンドコーヒーです。豊潤な香りなのに重すぎずさっぱり感もあって、どこかフルボディの赤ワインのよう。個人的にはバスクチーズケーキにぴったりでした。ポートランド発の〈スミス・ティーメーカー〉と初めてコラボした後者は、オレゴン産のペパーミントや中国産の金木犀がメインに香るスッキリした味わい。昼過ぎに飲むことが多く、よき気分転換になりました。店舗でも飲めるのでまずはお試しを。
左:¥1,998、右:¥5,184

ブルーボトルコーヒー
store.bluebottlecoffee.jp

TAION

タイオンのダウン

冬将軍とダウン。

冬将軍が到来なんて言いますが、もう将軍に打ちのめされっぱなしです。人は暑さよりも寒さに弱いと、この季節になると実感します。それなら物に頼るしかない!ということで、やはりダウンに手が伸びます。近年よく目にするようになったインナーダウンブランドの〈タイオン〉を覗いてみると、ヘチマキルティングの入ったミリタリーラインがいいなと。アウトドアユースはもちろんですが、この感じは街中にも合うと思います。そこはやはり、紳士服のほとんどが軍服にルーツがあるからなのかもしれません。お手頃価格で手が出しやすいながらも、ダウンは800フィルパワー以上とのことで品質も◎。個人的にはガバッと気軽に使えそうな、こんな形が気分です。
左:¥14,850、右:¥11,000

タイオン
052-684-5182  
taion-wear.jp/

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