これ以上なにもいらない。
ネイティブ・アメリカンの父を持つザックは22歳。職業はプロサーファーだ。「サーフィンをはじめたのは5歳のとき。誰に言われるわけでもなく、海が近いから自然とね」と笑う。また、彼はプロサーファーでありながら、シェイパーとしての一面を併せ持つ。手に持つボードは自身でつくったものだという。
音楽をこよなく愛し、時間があるときはいつも、妻と友達と、音楽活動に没頭する。ザックがギターで、ザックのワイフがベース、友達がドラム担当だ。
ザック曰く「ここにいると、どうしてもサーフロックが好きになる」らしい。この日もビーチ・ボーイズの『Surfin’ USA』をポロポロと弾いていた。
「サンディエゴは、ぼくにとってベリースペシャルな街。ビッグビーチがあって、ご飯もおいしいし、家族もいる。それ以上、何もいらないよ」とサンディエゴの魅力を語ってくれた。
サンディエゴのダウンタウンへ行けば、ビジネスマンが闊歩し、トロリーも走る。なんなら高層ビルもある。けれど、至るところにパームツリーが生えていて、ビーチもすぐそば。
自然と都市が文字通り隣り合わせのこんな街には〈グレゴリー〉のバッグがよく似合う。