PROFILE
2017年に荒谷翔大(Vo)、田中慧(Ba)、 斉藤雄哉(Gt)、野元喬文(Dr)により、福岡で結成された4人組バンド。ベッドタイムサウンドを標榜しつつ、2019年にメジャーデビュー。シングル『tokyo feat. 鈴木真海子, Skaai』をコンセプトにしたツアー「yonawo presents “tokyo” yonawo × 鈴木真海子 (Band Set) × Skaai」が6月から東阪福で開催予定。
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共同生活から生まれるもの。
ー音楽をつくるために福岡から上京し、メンバーで共同生活をスタートしたんですよね。
斉藤:そうですね。もう丸1年くらいが経ちました。
ー暮らしてみていかがですか?
田中:ぼくは福岡にいる頃に一人暮らしをしていた経験があるんですけど、みんなと共同生活をしていると考えてもなかったようなことが起きて刺激になるなと。
ーたとえば、どんなことが起きるんですか?
田中:夕飯に何をつくろうかを考えてリビングに向かったら、他の誰かが料理をしていて「つくったけど食べる?」みたいな。そんな予想もしてなかったことが起きるんです。
荒谷:さっきも洗面台が大渋滞だったもんね。
田中:そうそう(笑)。そういうのって共同生活してるからこそ起きることだから。
野元:ぼくは自分の生活のキャパが溢れないようにパーソナルスペースを確保しながら生活していますね。共同生活だとキャパを超えてくるようなことがあるから。
荒谷:なるほどね。…いや、キャパって何?
野元:いいことであれ悪いことであれ、限界ってあるじゃない。人と話してても、ここまででいいやっていう。そこがキャパ。境界線みたいなものかな? それを超えないように自分で配慮しているということ。
斉藤:完全に共同生活に向いてない人の発言だよね。
一同:笑。
斉藤:共同生活にしてよかったところは、実家に比べると時間を気にせず楽器を弾けるってところですね。音を出すにしてもスピーカーから出せるし。そこはいまの生活だからこそできることじゃないですかね。
ー楽曲制作もこの家でやられているんですよね。気分転換はどのようにしていますか?
荒谷:う〜ん、銭湯に行ったりとかかな、どう?
野元:そうだね、サウナとか。
田中:ついこの前まで冬だったからね。熱いシャワーを浴びたり、湯船に浸かったりして、暖かくするとリラックスできるよね。
斉藤:いまは春だから、散歩したらスッキリするね。川も近いし、制作の合間に近所を歩いたり。
野元:いいよね。川沿いに桜の木が並んでるんで、散り際の時期、水面に花びらが浮かんでいるのがすごく綺麗なんですよ。
ーリラックスできているんですね。先日の日比谷野外大音楽堂でのワンマンライブも盛り上がったと聞きました。
一同:最高に楽しかったです!
ー開演間際には雨も止んで。
荒谷:そうですね、やっぱり晴れバンドだったかーって思いました(笑)。
野元:晴れてほしくてテルテル坊主もつくったんですよ。ちょっとペンがにじんでホラーな顔になっちゃったけど。
一同:笑。
ー6月には鈴木真海子さん、Skaaiさんとの対バンツアー「yonawo presents tokyo」が開催されると発表されました。yonawoはいま、どんな状況にありますか?
荒谷:リリースを振り返ると他アーティストとのコラボが多かったんですが、次の作品は4人のグルーヴが落とし込まれた楽曲になっていると思います。その新曲は野音でもダブルアンコールのときに演奏したんですよ。『Stay』という曲で。
ーどんな曲なのか少しだけ教えていただけますか?
荒谷:シンガロングできるパートもあって、ビートルズ的というか自分の原点に近い部分もある曲だと思います。そういうルーツは今後も大切にしていきたいですし、個人的には今後、バンドのグルーヴが活きた楽曲も数多くつくっていきたいと思っていますね。みんなはどう?
田中:そうだね。ステージに立って4人で音を鳴らして映える曲っていうのがいまの気分かもしれないです。ライブで演奏することを前提としたテンションが上がる曲をつくっていきたいですね。
野元:自分としては変わらず、新しいことにチャレンジしていきたいですね。こうでなくてはならない、という風に決め込まないで、いろんな音的要素を取り入れていきたいです。4人で完結させた楽曲をつくってライブでやっていくってことも、ぼくらにとっては新しいことですから。
斉藤:これまでメンバー4人だけでライブするとなったときに、曲を完全に再現することが困難だったので他アーティストにも協力してもらったりして。それで野音はああいう体制(サポートメンバーを迎えた特別編成でライブした)だったんですけど。それを踏まえて、今後ちゃんと4人でも成立するようなアレンジで曲をつくりたいと最近は考えていますね。
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