( Prologue )
ネットやスマホの進化に伴い、
インスタント化するショッピング。
それなりのクオリティのモノが安く手に入る一方でいま、
こだわりのあるひとは価値あるモノに目を向けています。
実際、大手百貨店のバイヤーは、
これまで値ごろなモノを選んでいた大人たちが店頭に足を運び、
デザインやつくりのいいモノを求めると話します。
価値あるモノには理由があり、
値段も高いわけですが、 手にした時の喜び、
そこから得られる経験は何ものにも代えがたいはず。
この連載は “GENUINE(本物)” と “HOUYHNHNM” の
頭文字を組み合わせた「GH」というタイトルのもと、
モノにあふれる時代のなかで
本当に買うべきものを探ります。
#03
初夏の銀ブラ。
ヒップな大人の街で見つける銘品たち。
GO SHOPPING IN GINZA
( Prologue )
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ネットやスマホの進化に伴い、
インスタント化するショッピング。
それなりのクオリティのモノが安く手に入る一方でいま、
こだわりのあるひとは価値あるモノに目を向けています。
実際、大手百貨店のバイヤーは、
これまで値ごろなモノを選んでいた大人たちが店頭に足を運び、
デザインやつくりのいいモノを求めると話します。
価値あるモノには理由があり、
値段も高いわけですが、手にした時の喜び、
そこから得られる経験は何ものにも代えがたいはず。
この連載は “GENUINE(本物)” と “HOUYHNHNM” の
頭文字を組み合わせた「GH」というタイトルのもと、
モノにあふれる時代のなかで
本当に買うべきものを探ります。
#03 初夏の銀ブラ。 ヒップな大人の街で見つける銘品たち。 ヒップな大人の街で見つける銘品たち。 GO SHOPPING IN GINZA
日本でも有数のショッピングタウン、東京・銀座。
いま再び賑わいを取り戻すこの街に興味はあっても、
わざわざわそこまで買い物に行かないよ、という服好きたちも多いはず。
でも名だたるブランドの店を覗けば、
メディアではお目にかかれないモノや知られざるサービスがあります。
そこで我々フイナムがご案内!
いまこそ行くべき店を巡ってみました。
SHOPPIPNG : 01
HERMÈS GINZA
銀座のランドマーク「メゾンエルメス」の
地下1階から4階が「エルメス銀座店」。
その中からメンズフロアとジュエリーコーナーをご紹介します。
B1F MEN’S
↑
試着室には天窓を思わせる
仕掛けが。
←
試着室には天窓を思わせる仕掛けが。
↑レザーのボブハット
(¥121,000)。
↓
レザーのボブハット
(¥121,000)。
↓
セミオーダールームも
大幅リニューアル。
←
セミオーダールームも大幅リニューアル。
↑日本でもっとも広いメンズフロア。
世界有数の広さを誇る
メンズフロアは一見の価値あり。
銀座店のメンズフロアは世界でも有数の広さを誇ります。昨年のリニューアルで仕切りの壁を取り払ったことにより一層その広さが際立ちました。西陣織やヒノキ、バンブーといった日本の素材がふんだんに落とし込まれた内装も見どころ。広々としたその空間はまるでミュージアムのような趣きがあります。 メンズに特化したフィッター、シューフィッター、アドバイザーなどメンズのスペシャリストが揃っているのも特徴ですが、そんな彼らが今季すすめるのは新作のデニムジャケットです。リジッドデニムの艶やかな色合いもさることながら、見逃せないのが前身頃への遊び心。左に「カレ」をモチーフにしたすべて素材が異なるワッペン、右にペガサスの刺繍があしらわれています。スタイリングはホワイトパンツにサンダル、そしてロザンジュ。バカンスをテーマにしたノンシャランな23年春夏コレクションのエッセンスを見事に抽出しています。
item / 1
item name:
LOSANGE & DENIM JACKET
首元のロザンジュ「シュヴァル・パンク」(¥113,300)が格好のアクセントになった今季一押しのGジャン(¥649,000 ※予価)。〈エルメス〉には珍しいチェックパターンは合わせたホワイトパンツと相まってリゾート気分たっぷり。
item / 2
item name:
WHITE SLACKS
タックを入れてゆとりを持たせたテーパード、グログランテープのサイドアジャスターを特徴とする「ソウル」(¥152,900 ※予価)。軽やかでリラックス感にあふれる。
item / 3
item name:
SANDALS
すっかりメンズのサンダルの顔になった「エレクトリック」(¥132,000 ※予価)。スニーカー「バウンシング」にも採用されるデザイン的にもユニークなソールがポイント。新作は〈エルメス〉お馴染みのカラー、エトゥープのスエードをオン。
3F WATCH & JEWELRY
↑可動式の壁でじっくり商談できる。
一生愛せる
ウェディングリングがずらり。
近々結婚の予定がある人もそうでない人もぜひ訪れてほしいのがジュエリーフロアにあるブライダルコーナー 。知る人ぞ知る存在でしたが、〈エルメス〉には目利きも唸るリングが揃います。そのラインナップは王道の18金はもとより、近ごろはプラチナやホワイトゴールドも充実。男性でも抵抗なくつけられるシンプルなデザイン、イメージを裏切るプライスレンジもおすすめしたい理由です。
item / 4
item name:
ARIANE
ギリシャ神話に登場するアリアドネが紡いだ糸にインスパイアされた「アリアンヌ」(ホワイトゴールド ¥177,100、ピンクゴールド ¥165,000)。正円を一本の線で繋ぐそのリングは横からみると “H” の文字が浮かび上がる。
item / 5
item name:
EVER KELLY
ケリーバッグのクラスプをモチーフにした「エヴァー・ケリー」(ピンクゴールド ¥199,100、プラチナ、ダイヤモンド ¥746,900)。愛し合う二人の永遠の誓いそのものを形にしたという。
INFORMATION
エルメス銀座店
have a break !
BAR NA
TSUKISOME
←
どこか和の匂いも
する店内。
↓どこか和の匂いもする店内。
↓見事な手さばき
に惚れ惚れする。
→
見事な手さばきに惚れ惚れする。
↑
「Bar na つきそめ」はもとも
と会員制のバー。
かき氷の概念を覆す
極上スイーツ。
全国を回って半年で約600のかき氷を食べ、極めたというかき氷はスプーンが吸い込まれるように氷の山へ。「氷の種類や削り方、盛り方はもちろん、スプーンの形状、素材まで妥協なく突き詰めました」(店長・川口 藍さん)。口に運べば、舌の上で溶ける氷の冷たさが果物の甘みを引き立てるのが分かります。ブルーハワイやイチゴしか知らなかった人にとっては、そのかき氷はまったくの別物でしょう。「かき氷はいまやパンケーキやクレープに並ぶ “映え” なメニュー。ひとり平均3杯は注文されます。甘くて冷たいものだけでは体に悪い。火鍋(!)のように食事代わりに食べられるかき氷をラインナップしているのも当店の特徴です」
shaved ice :
金色羅皇の実
熊本の黄色いスイカを使った「金色羅皇の実」(¥2,100)。スイカは想像をはるかに超える甘みがあり、その甘みを氷が引き立てる。
メニューは日替わり。
その時々の旬なフルーツがたっぷり乗せられます。
ラインナップは常時20種類。
INFORMATION
Bar na つきそめ
店長
川口 藍さん
SHOPPIPNG : 02
GUCCI NAMIKI
〈グッチ〉がはじめの一歩を踏み出した銀座・並木通り。
その地に2021年にオープンした「グッチ並木」では、
併設のレストランでミシュラン一つ星グルメも味わえます。
2F MENS’S FLOOR
←
オリジナリティ
あふれる
インテリアも
楽しめる店内。
↑オリジナリティあふれるインテリアも楽しめる店内。
↑
四代田辺竹雲斎による作品が
目前に広がるメンズフロア。
→
四代田辺竹雲斎
による作品が目前に
広がるメンズフロア。
グッチが日本ではじめて
お披露目された地にふさわしい店。
バンブーといえば〈グッチ〉のアイコンですが、それをインテリア全体のメインモチーフとして取り入れているのが2021年にオープンした「グッチ並木」です。バンブーは床や壁面にも使われますが、なんといっても目を奪われるのは吹き抜けに飾られた威風堂々たるインスタレーション。代々竹工芸を受け継ぐ四代田辺竹雲斎の作品です。 要所を飾るメタルと漆黒のウッドが額縁のような役割を果たし、そのフロアは対照的な素材が調和した油絵のよう。厳選されたコレクションが並ぶ傍には観葉植物が置かれ、心地よい空間に。 並木通りは半世紀以上前に〈グッチ〉が日本ではじめてお披露目された地であり、その地に誕生した「グッチ並木」はいわば原点回帰となる存在。完全予約制のオーダーメイドサロンも擁するこの店は原点回帰を謳うに足る風格を醸し出しています。
item / 6
item name:
HORSEBIT LOAFER 1953
俳優のクラーク・ゲーブルやフレッド・アステアの足元を飾った名作中の名作「ホースビット ローファー 1953」(各¥117,700)。グリーンは昨年末に登場した新色だ。
item / 7
item / 8
item name:
1953 COLLECTION HORSEBIT LOAFER
俳優のクラーク・ゲーブルやフレッド・アステアの足元を飾った名作中の名作「1953 コレクション ホースビットローファー」(各¥117,700)。グリーンは昨年末に登場した新色だ。
item / 9
item name:
GUCCI VALIGERIA
旅をテーマにしたラゲージコレクション。「スモール キャビン トロリーバッグ」(¥390,500)のボディを飾るのは〈グッチ〉のアイコンであるGGパターンやウェブ ストライプ。
店内に設えられた家具はすべて購入可能。
2017年にローンチしたインテリアコレクション
「グッチ デコール」から選りすぐっています。
4F RESTAURANT
→
〈グッチ〉の
折衷的な美学が
息づく店内。
←
レストラン専用エントランスのファサードは
画家のヒグチユウコが担当。
→
レストラン専用エントランスのファサードは
画家のヒグチユウコが担当。
↓自然光が気持ちいいバーカウンターとルーフトップテラス。
グランドオープン1年で
ミシュラン一つ星。
ライフスタイルストアを謳う「グッチ並木」を象徴するのが4階のレストラン「グッチ オステリア ダ マッシモ ボットゥーラ トウキョウ」です。ミシュランの三つ星に輝くシェフ、マッシモの名を冠したレストランはフィレンツェ、ロサンゼルス、ソウル、そしてここ東京の4つのみ。フィレンツェで研鑽を積んだアントニオ・イアコヴィエッロをヘッドシェフに迎えた東京もオープンから僅か1年で『ミシュランガイド東京2023』で一つ星を獲得しました。日本の食材と調理法を取り入れ、新鮮な驚きに満ちた独創性あふれるコンテンポラリーなイタリア料理を提供しています。
dish name :
A PARMIGIANA THAT WANTS TO
BECOME A RAMEN
おすすめの一品はコースの中で提供される「ラーメンになりたいパルミジャーナ」。イタリアで愛される茄子のパルミジャーナにアーリオオーリオのソースとパスタを盛り付け、茄子をベースとしたスープを注いでいる。
sweets name :
GUCCI OSTERIA TOKYO
CHOCOLATE BARS
日本の四季をイタリアの伝統的な食材で表現した「グッチ オステリア トウキョウ タブレットチョコレート」(¥7,830、4枚入り)。桜をイメージしたホワイトチョコにドライフランボワーズを織り込んだ一枚など、日本の季節にインスピレーションを得て、アントニオヘッドシェフが開発を手掛けた。
INFORMATION
グッチ並木
グッチ オステリア ダ
マッシモ ボットゥーラ トウキョウ
have a break !
PILSEN ALLEY
→
本場の空気を
伝える店づくり。
↑本場の空気を伝える店づくり。
→
店は外堀通りを
一本入ったところに。
←
店は外堀通りを一本
入ったところに。
→
目の前で注ぐところがみられる。
スタンディングバーの醍醐味。
←
目の前で注ぐところがみ
られる。スタンディングバー
の醍醐味。
「これまでのビールは
なんだったんだ」と
叫びたくなるビール。
ピルスナーの元祖といわれる「ピルスナーウルケル」を本場仕込みの飲み方で楽しませてくれるスタンディングバー。日本人ではじめてタップスター(「ピルスナーウルケル」公認の注ぎ手)の称号を手に入れたオーナーが2015年にオープンしました。ピルスナー専門というだけでも並々ならぬこだわりが感じられますが、素通りできないのは注ぎ方を売りにしている点。同店には日本が誇る「アサヒビール」の「スーパードライ」もラインナップされますが、いずれも3種類の注ぎ方が用意され、そして同じ銘柄とは思えないほど味が変わります。百聞は一見にしかず。この夏、“銀ブラ” で乾いた喉は「ピルゼンアレイ」で潤しましょう。
beer name :
PILSNER URQUELL
先に入れた泡の下に液体を流し込むハラディンカというもっともポピュラーな注ぎ方。ほどよく炭酸が抜け、ビールの旨味が堪能できる。「ピルスナーウルケル」(¥1,300、500ml)
一杯以上を注文し、「フイナムの記事を見た」と言えば、
ミルコを一杯無料でサービス。
ミルコはビール本来の甘みと香りがとことん味わえる、
泡だけを注いだビール。期間は8月末まで。
INFORMATION
ピルゼンアレイ
店長
佐藤 謙さん
SHOPPIPNG : 03
CASA LOEWE TOKYO
若返りを図った〈ロエベ〉の受け皿となったのがここ、
「カサ ロエベ 東京」。
コレクションがフルラインナップされる
メンズフロアは
そこかしこに飾られたアートも見どころです。
↑
いたるところに
アートが飾られる。
↑いたるところにアートが飾られる。
←
手にとりたくな
るコレクション
が並ぶ。
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手に取りたくなるコレクションが並ぶ。
→
「ロエベ クラフト プライズ 2018」
特別賞受賞者の桑田卓郎の作品も。
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「ロエベ クラフト
プライズ 2018」
特別賞受賞者の
桑田卓郎の作品も。
世界で8店しかない
フラッグシップストア。
〈ロエベ〉のフラッグシップストア「カサ ロエベ」。“CASA” コンセプトとなるその店が銀座にオープンしたのは2019年11月16日のことでした。“CASA” はスペイン語で家の意。“アートコレクターの邸宅” をイメージしたというその空間はいたるところにアートピースが飾られています。そんなフロアにぴったりなソファやラグはクリエイティブ ディレクター、ジョナサン・アンダーソンが自ら買い付けてきたもの。
ジョナサンが陣頭指揮をとるようになってから〈ロエベ〉の男性客は20代、30代にまで広がりましたが、その受け皿となったのがここ、「カサ ロエベ 東京」のメンズフロアです。
フルラインナップが揃うコレクションをソファに腰を下ろしてぼんやり眺めていると、友人の家に訪れたような気分に浸れます。
item name:
FISHERMAN TURN-UP
JACKET & PANTS
ウォッシュドデニムを使ったジャケット(¥171,600)と同じデニムを使ったジーンズ(¥112,200)に仕立てた「フィッシャーマン ターンアップ」のセットアップ。それぞれLOEWE 1846 セルヴィッチ・ディテールが利いている。
item name:
ANAGRAM SWEATSHIRT
コットンフリースのクルーネック「アナグラム スウェットシャツ」(¥85,800)。アナグラム刺繍が大胆に踊る前身頃が目を引く一枚だ。
item name:
REVERSIBLE BUCKET HAT
アナグラムジャカードとナイロンを織り上げた「リバーシブル バケットハット」(¥63,800)。エッジに入れたステッチとエンボス加工のロゴのタブがアクセントに。
item name:
PUZZLE STITCH VERTICAL
WALLET SMALL
新生〈ロエベ〉のアイコン、パズルバッグに特徴的なステッチワークが楽しい「パズル ステッチ バーティカル ウォレット スモール」(各¥83,600)。素材はスムースカーフスキン。
〈ロエベ〉製品であれば、
財布など革製品のケアサービスを無料で行っています。
INFORMATION
カサ ロエベ 東京
Antique Shop
OLD & NEW
←
宝物探しの
ワクワクが
味わえる。
↑店内は古きよきアメリカの
ガレージの趣き。
←
ナイロンベルトは服に
合わせて
付け替える、
というのがオーナーの美学。
“華麗なる”
アメリカンファッションに
欠かせない宝の山。
装いの仕上げに欠かせないものなのに、日本の男性はその魅力に気づいていませんでした――〈ラルフ ローレン〉でキャリアを積んだ川上正美さんが2003年に立ち上げたアンティークショップは装飾品に特化したお店です。店の顔となる時計はアーネスト・ヘミングウェイが愛した〈アバクロンビー&フィッチ〉など、ユニークなデザインが光った1950年代までのものが揃います。時計と双璧をなすシグネットリングはブライダルリングとしての提案も。「夫婦のイニシャルを入れ、子どもが生まれたら真ん中にその子のイニシャルを刻むのもいいでしょう」。山のように積まれたナイロンベルトもおすすめ。服を着替えるようにベルトも換える――粋な男の嗜みです。
item name:
ANTIQUE WATCH
ラウンドケースの一本は〈アバクロンビー&フィッチ〉(¥148,000)。推定製造年1940年代。レクタンギュラーケースの一本は〈ブローバ〉(¥98,000)。1875年に創業したアメリカの老舗時計ブランドだ。推定製造年1940年後半~50年代前半。
item name:
SIGNET RING
シグネットリングには代表する型が3つある。シールド、オーバル、クレストがそれだ。シールド(¥178,000、1917年英製)、オーバル(¥178,000、製造年不詳)、クレスト(¥138,000、1971年英製)。
エデュケーションショップを謳うこの店では、
半世紀に渡って蓄えた川上さんのうんちくを
拝聴することができます。
INFORMATION
オールドアンドニュー
代表
川上
正美さん
SHOPPIPNG : 04
DUNHILL GINZA
現代のジェントルマンが足を運ぶに足る店、
それが仕事終わりに一杯飲めて、
頭もすっきりさせられる「ダンヒル銀座本店」です。
FASHION-FLOOR
↑21世紀のジェントルマン
に相応しい佇まい。
↓21世紀のジェントルマンに相応しい佇まい。
↑
テイラーズ・
ルーム。
立ち居振る舞い
が美しい。
←
テイラーズ・ルーム。
立ち居振る舞いが美しい。
→
古きよき
ジェントルマンの
邸宅を彷彿と
させる。
↑古きよきジェントルマン
の邸宅を彷彿とさせる。
紳士のすべてが網羅される店。
サッカー日本代表のオフィシャルスーツを手がけるようになって今年24年目を迎える〈ダンヒル〉。日本の旗艦店である銀座本店はまさに紳士の殿堂と呼ぶに相応しい風格があります。ブロンズ、ウッド、ブラックレザー&メタルを基調としたストアデザインからは〈ダンヒル〉のDNAであるエンジニアリングとクラフツマンシップがひしひしと感じられます。
スーツから装飾品まで――21世紀のジェントルマンに求められるアイテムがずらりと揃うフロアの脇を固めるのがバーとバーバーです。ライフスタイルにまで踏み込んだお店はロンドンのボードンハウスとここ、銀座本店のみ。敷居が高く感じるかも知れませんが、開放的なファサードが示すとおり、紳士を目指す若者にも優しい店です。
item name:
TRANSMISSION BRACELET & RING
エンジン以外ならなんでも揃う――と謳われた歴史へのオマージュを捧げる「トランスミッション」。リング(¥213,400)、ブレスレット(¥788,700)ともにモチーフとなったのはギアボックスの歯車細工だ。素材は18Kゴールドだ。
item name:
1893 HARNESS BUSINESS CARD CASE
〈ダンヒル〉の原点となるレザークラフツマンシップへの賛辞を謳う「1893 ハーネス コレクション」のカードケース(¥45,100)。吸いつくような手触りは、その名に恥じない。
item name:
LIGHTERS
〈ダンヒル〉の名を世界に知らしめたライター。大麦をモチーフにした「バーレイ ローラガス ライター」(写真左 ¥143,000)と螺旋からインスピレーションを受けた「ヘリックス ユニークライター」(写真右 ¥93,500)はその双璧だ。
銀座本店で購入したスーツに限り、
裾出しなどのお直しに無料で対応してくれます。
2F & 3F BAR
↑
ジェントルマンな
設えが目を引く。
←
大人なムードを
醸し出すカウンター。
↑大人なムードを醸し出すカウンター。
銀座っ子の
パブ的役割を果たすバー。
軽く一杯ひっかけてからディナーへ、という粋な紳士の間ですっかりお馴染みになったバーは「銀座六雁」の総料理長、秋山能久さんがフードプロデュースを手掛けます。数あるメニューのなかでもとりわけ好評なのが四季折々の味わいが楽しめるシーズナルカクテル。隣にはお直しに対応するテイラーズ・ルームがあり、早い時間ならテーラーの作業を見ながら一杯飲めます。
drink:
SEASONAL MENU
シャンパンを泡状のムースに仕立て、旬の桃とミント、ヨーグルトアイスを合わせた「シャンパンエスプーマパフェ」(¥2,500)、柑橘を加えることでさっぱりした「シトラスフルーツティー」(¥1,900)。
2F BARBER
↑格式高いが、
モダン。
1日の疲れがリセットできる
バーバー。
やっぱり銀座っ子がディナーの前にふらりと立ち寄るのが、店舗内に併設されたバーバー。ここではカットに加え、グルーミングやシェービング、フェイシャルケアなどのサービスをラインナップしているのが特徴です。日本人ならではの繊細な施術は申し分がありません。
ヘアカットをオーダーしたカスタマーには8月31日(木)までの期間限定で特典が。ミントトニックを使った頭皮マッサージがそれです。通常はヘッドスパのメニューのみで提供されるもの。
バーバーで発売中のグリース(共に¥2,200)。
INFORMATION
ダンヒル銀座本店
ダンヒル バー
ダンヒル バーバー
Photo & Video_ Kazuma Yamano
Illust_Naoki Shoji
Text_ Kei Takegwa
Edit_ Ryo Muramatsu
Web & Design_ Rhino inc.