インスピレーションで決めた南2条西8丁目。
多くの人が行き交う札幌の中心部から、西へ徒歩10分。このあたりは、昔からインディペンデントなショップと飲食店が集まっていて、北海道のトレンドを創出してきた場所。街の風景が大きく変わったいまでも、ここだけは不可侵とばかりに、ローカルが大切にしてきているエリアです。「サウス2 ウエスト8」は、そんな場所に、20年前にオープンしました。
清水氏(ネペンテス代表)の言葉を借りれば、この場所への出店は「インスピレーション」。歩いているときに偶然にもこの物件を見つけ、繁華街からの距離感や建物の存在感が気に入って、出店を決意したといいます。
ショップの玄関をくぐった先のアプローチには鹿の剥製が飾られ、店内は開放感のある吹き抜けの天井に、動物の剥製、天井から吊るされたドライフラワー、ハンティングウェアやバックパックなどのアーカイブの数々。これまで何度も大改装が行われ、現在は「サウス2 ウエスト8」の思想と、北海道の自然の豊かさが体現されたレイアウトに。
そこでオープン当初から働き、「サウス2 ウエスト8」の歴史のすべてを見てきたディレクター三浦健人さん。ここからは、彼のインタビューを通して、旗艦店の歴史とブランドの真髄をご案内。