MONOTONE
シーズンテーマやトレンドが浮き彫りに。
素材やシルエットを際立たせる黒や白。ブランドらしさや今季の気分を滲ませた洋服は、いつもと同じように見えて、ハッキリと違うんです。
No.1 山口大空/JOHN LAWRENCE SULLIVAN(3F)
PROFILE
2022年10月より、渋谷PARCO店に勤務。今季の新作のなかではレースアップデザインがあしらわれたライダースジャケットがとくに気に入り、個人オーダーしたとか。
Instagram:@ttku_y
ーブランドの23AWシーズンテーマを教えてください。
アーヴィング・ペンがかつて撮影した、マルセル・デュシャン、ジャン・コクトー、サルバドール・ダリなどのポートレートが、コレクションのインスピレーションになっています。
ー今日のスタイリングのポイントは?
コレクションを象徴するレオパードとモアレをミックスした落ち感のあるシャツをメインに、〈ジョンローレンスサリバン〉らしいセットアップスタイルを組みました。ストライプ柄のジャケットは、個人的にもとくに好きなアイテムのひとつ。袴のようなワイドパンツに合わせたシャークソールの短靴は、デザイン性も高いですが、実は履き心地もいいんです。
ー「モノトーン」と言えば?
洋服の素材やディテール、シルエットがしっかりと際立つ。それがモノトーンの魅力だと思います。スタイリングの足し引きの工夫も楽しいです。
ー「渋谷PARCO」の “知られざる魅力” を教えてください。
エスカレーターで9階に上ったさきに、渋谷の街を一望できる見晴らしのいいスポットがあります。外階段を上って屋上に出るのも気持ちいいですよ。
ーこの秋、真っ先に行きたい場所やしたいことは?
銭湯が好きで、普段から、銭湯込みで特定の街を巡るのが趣味。その街の下調べをすることも含めて楽しくて。秋になったら、金沢に行ってみたいと思っています。
No.2 生原恵理/NUBIAN(3F)
PROFILE
渋谷PARCO店に勤務し、4年目に突入。メンズライクなアイテムを取り入れた着こなしが得意。ウィメンズのディレクター&バイヤーとして新たなウィメンズスタイルを発信。
Instagram:@eri_965
ーショップの23AWシーズンテーマを教えてください。
今季は、ヴィンテージライクなアイテムを多く取り揃えています。とくに、リメイクアイテムや、一点一点個体差があるようなアイテムなど、特別感のあるものが目白押しです!
ー今日のスタイリングのポイントは?
〈イエ イエ(YIE YIE)〉という韓国ブランドに別注したレザーバッグをポイントにした、甘すぎないスタイリング。普段、レディースアイテムだけで全身を固めることはありません。今日も、今季から取り扱いのはじまった〈ピーター・ドゥ(Peter do)〉のユニセックス・ワイドデニムを合わせた、私らしいスタイルに。
ー「モノトーン」と言えば?
黒は一番好きな色です。ブランドでいうと〈リック オウエンス(RICK OWENS)〉が大好きで、今日つけているリングもそう。角度によって色が変わって見えるのが可愛いんです。〈リック オウエンス〉のインテリアも、憧れですね。
ー「渋谷PARCO」の “知られざる魅力” を教えてください。
景色も日当たりもよくて気持ちいい屋上。私も、ちょっとゆっくりしたい昼休憩に、お弁当を持ってよく行きます。あと、アニメが好きなので、6階は常にチェックしています。『ワンピース』はもちろん、少年漫画も大好きなんです。
ーこの秋、真っ先に行きたい場所やしたいことは?
毎年、秋になると京都へ旅行しています。今年は紅葉をたっぷり観て、浄化されたい。
No.3 菅優/ANREALAGE(3F)
PROFILE
アパレル業界に転職するまで、およそ10年間にわたり、設計士として店舗設計などに携わっていた。やったことはないが、「趣味は登山とキャンプ」ということにしているらしい。
Instagram:@y0u_sugar
ーブランドの23AWシーズンテーマを教えてください。
「イコール」をコンセプトに掲げたコレクションです。たとえば同じ花を見ても人間と虫とでは違う色に見えているように、同じ風景を見て綺麗と思うひともいれば悲しいと感じるひともいるように。同じものでも同じじゃない。違うものでも同じに見えることがある。そうした“イコール”から着想して、紫外光に触れると色が変わる洋服や、前後の差がない洋服などを打ち出しています。
ー今日のスタイリングのポイントは?
ブランド定番のパネルパッチワークシリーズから、キュプラを使った新作シャツを選びました。かなりタイトなスキニーパンツを合わせ、僕らしく着こなしました。
ー「モノトーン」と言えば?
家具やインテリアは、グレーやシルバーなども含めて、モノトーンのものを選ぶことが多いですね。つい最近は、白い天板のラウンドテーブルを工務店に造ってもらいました。
ー「渋谷PARCO」の “知られざる魅力” を教えてください。
1階に喫煙所のある商業ビルって、意外と少ない気がします。多様性を受け入れる渋谷PARCOらしさを感じるところです。
ーこの秋、真っ先に行きたい場所やしたいことは?
登山に挑戦しようと思います。一度もしたことがないのに、「趣味は登山」と “ハズミ” で言ってしまっているので、そろそろ、ちゃんとやらないと……(笑)。
COLOR
季節の移ろいを楽しむ。
刺激あふれる夏の色彩もいいけれど、深みや奥行きのある秋色は、また格別。同じ色でも、トーンや加工の違いがあれば、重ね合わせる楽しさもひとしお。
No.4 井戸康太郎/STUDIOUS(3F)
PROFILE
原宿店勤務後、〈A+ TOKYO〉の事業立ち上げを経て、この2月から「STUDIOUS 渋谷PARCO店」へ。普段接点の持ちにくいさまざまなショップスタッフと仲良くなれるのが、パルコで働く醍醐味だとか。
Instagram:@idochan.well
ーショップの23AWシーズンテーマを教えてください。
今シーズンから、「STUDIOS」の名を冠したプライベートブランドが再スタート。原点回帰的なアイテムやスタイルに、テックなどのトレンドを取り入れています。
ー今日のスタイリングのポイントは?
「イビサの街を歩く青年」をイメージしました!
ー「カラフル」と言えば?
アートですね。僕にファッションを教えてくれた社内の先輩が、アートへの造形が深いひとで。僕も影響を受け、写真作品などの色合いを参考にしながらスタイリングを組むことがあります。
ー「渋谷PARCO」の “知られざる魅力” を教えてください。
やっぱり、B1階の「おにやんま」は最高ですね。毎日のように通っています。食べるのは決まって「とり天うどん」。「かけ」にするか「ぶっかけ」にするか、その日の気分で。
ーこの秋、真っ先に行きたい場所やしたいことは?
温泉がめちゃくちゃ好きなんです。将来、海外で温泉リゾートをつくるのが夢ってくらい。温泉に入ってるときって、みんな難しいことはなにも考えないし、争いもない。ピースなところがいいですよね。秋になったら石川県へ行って、温泉に浸かりたいです。
No.5 佐藤風子/beautiful people(2F)
PROFILE
ファッションへの目覚めは幼少期。洋服好きの両親からの影響で、子ども時代にスヌーピーのビンテージTやMA-1などを着せてもらっていたとか。アメカジアイテムや古着も好物。
Instagram:@beautifulpeople_officialsite
ーブランドの23AWシーズンテーマを教えてください。
「普通じゃない普通」がシーズンテーマです。相反するもののドッキングも、アプローチのひとつ。たとえば、川崎ネオンと自然、海洋生物とプラスチックゴミの対比などをグラフィックやイラスト柄であしらったアイテムがラインナップされます。
ー今日のスタイリングのポイントは?
ドレッシーなシャツとメンズライクなスカートを組み合わせて、ブランドらしいジェンダーレスなバランスを意識しました。シャツは、上下どちらでも着られるブランド定番のダブルエンド仕様。スカートは、US NAVYのワークパンツから着想した、素材や形がワークライクなマキシタイプです。
ー「カラフル」と言えば?
カラフルなものは、わりと好きかもしれません。アップルウォッチのベルトやiPhoneケースなど、小物はとくにカラフルな配色のものをよく選んでいますね。ファンシーな色合いの食べ物も大好物で(笑)。先日も、サンリオのキャラクター「シナモロール」がモチーフの青いカレーを食べにピューロランドへ行きました!
ー「渋谷PARCO」の “知られざる魅力” を教えてください。
4階の館内通路には、リサイクル素材で作られたベンチがたくさんあって、ゆっくり休憩しながら買い物を楽しめるのでおすすめです。外のスペースにもテーブルや椅子がたくさんあって、植栽も豊かなので、「CHOMPOO」でタイ料理のお弁当を買ってランチするのも気持ちいいですよ!
ーこの秋、真っ先に行きたい場所やしたいことは?
姉と一緒に韓国へ行こうと思っています。目当ては、「ザ・ヒュンダイ ソウル」という最新の商業施設です。
No.6 小林嶺/KENZO(2F)
PROFILE
渋谷PARCO店には5月に異動してきたばかり。最近は回転寿司にハマっていて、週1回以上は彼女と一緒に食べに出かけるとか。いつもとりあえず頼むのはネギトロ。
Instagram:@kenzo
ーブランドの23AWシーズンテーマを教えてください。
Nigo氏をデザイナーに迎えた今シーズンは、カイハラデニムを使ったアイテムが豊富です。剣道着、柔道着、着物などの和服をベースにしたデザインも特徴で、日本のカルチャーを要所に取り入れています。
ー今日のスタイリングのポイントは?
ジェンダーレスを掲げるブランドなので、アウターには、レディースのジャケットを選びました。インナーに発色のいいイエローのTシャツを着て、秋冬らしい “落ち着いたカラフル” を表現しました。
ー「カラフル」と言えば?
カラフルなアイテムは、差し色として用いることが多いですね。花柄なんかも好きで、最近、デイジーの総柄シャツを買ったばかり。季節を問わず、明るいものを着ると気分がいいですよね。
ー「渋谷PARCO」の “知られざる魅力” を教えてください。
商業ビルに入っていると、どうしてもテナントの色を出しにくいことが多いですが、「渋谷PARCO」は特別ですよね。一つひとつのお店が世界観をしっかりと表現しているから、内装や什器も見ていて楽しい。美術館をまわる感覚で、館内を歩いているだけでも満足できます。
ーこの秋、真っ先に行きたい場所やしたいことは?
紅葉を観に、京都へ行きたいです!