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ナナミカの2つのスエット。素材の違いをどう味わうべきか。
Relax? or Active?

ナナミカの2つのスエット。素材の違いをどう味わうべきか。

潔く、精巧に作られている〈ナナミカ(nanamica)〉のプロダクト。ニュートラルなデザインに品のよさが漂い、流行に左右されない普遍性があるから、ワードローブの主力として長く活躍してくれます。そして、そのシンプルな見た目に潜在する高機能な素材も、〈ナナミカ〉が支持されている理由。それは定番中の定番、スエットも例外ではありません。ミニマルな無地のデザインを数種類展開していますが、どれも素材が異なり、着心地も違うんです。今回は"光電子®”と“空紡糸”の2種類の素材にフォーカス。日常の各シーンに溶け込んで、生活を快適にする〈ナナミカ〉の2種類のスエットを、ボタンと気分を切り替えながら、それぞれの魅力に迫っていきましょう。

  • Photo_Arata Suzuki
  • Styling_Yoshiaki Komatsu
  • Hair&Make_Narumi Tsukuba
  • Text_Shogo Komatsu
  • Model_Takuma Endo(VELBED)
  • Edit_Shun Koda

What is KODENSHI®? 体温からぬくもりを生み出す、特殊な素材。

光電子®スエットシャツ ¥26,400、Tシャツ ¥13,200、パンツ ¥34,100、(すべてnanamica DAIKANYAMA)、その他はスタイリスト私物

最初にピックアップするのは「光電子®スエットシャツ」。一見するとなんの変哲もないですが、袖を通せば着心地のよさが分かります。その理由に大きく関与するのは、裏地のパイルに採用されている、光電子®スパンポリエステル。これこそが、快適性を格段に高める素材!

裏地は、光電子®スパンポリエステルとコットンを混紡しているので、肌触りはふんわり。汗をしっかり吸ってドライにキープする。裏地の縫い目は凹凸感を抑えたフラットシーマが採用され、ちょっとした着用ストレスを感じない。

そもそも光電子®とは、体から放出される遠赤外線を利用して保温する素材のこと。発熱する化学繊維と違い、体温由来の自然な暖かさを感じられるんです。スエット内は適温となるので、ゆったりと過ごしたい室内での着用もおすすめ。ワンポイントのロゴさえ付かないシンプルな仕上がりですが、着心地にこだわっているところに〈ナナミカ〉らしさを感じます。

そして、素材以外にも着心地を高める工夫を凝らしているのも特徴です。例えば、肩とアームホールと脇には、縫い目がありません。セットインスリーブでも、ラグランスリーブでもない、独特なパターン設計が採用されていて、肌あたりがよく、腕を動かしやすくなっています。前にかがんだときや座ったとき、背中が出ないように後ろ身丈を長くしているところにも注目を。それらのパターン設計は、機能美としてシンプルなデザインに際立ちます。

高機能素材の光電子®が使われている裏地に対して、表地はコットンでオーセンティックな印象。しかも、糸の製造工程で発生する、削り落とされたコットンを再利用した生地が採用されているので、無駄なく生産されているんです。

暖かいうえに軽量なので、くつろぎたいリラックスシーンにぴったり。「光電子®スエットシャツ」以外に、同じ素材でカーディガンとパンツもラインナップしています。

What is OPEN END YARN? 能ある鷹は爪を隠す、軽量でドライな着心地。

スエットシャツ ¥26,200、ベスト ¥44,000、Tシャツ ¥9,900、パンツ ¥24,200、ハット ¥12,100、バッグ ¥35,200(nanamica DAIKANYAMA)、その他はモデル私物

アクティブなシーンで着用したいスエットもラインナップ。「光電子®スエットシャツ」と同じく、一切のデザインを排したミニマルなルックスの「クルーネックスエット」ですが、こちらも素材の妙で心地よく着られる優れもの。その秘密は、オープンエンドヤーンとも呼ばれる空紡糸。見た目も表糸もコットン100%ですが、裏糸の空紡糸はコットン・ポリエステルを使っているため、シャリっとしながらも柔らかな風合い。そのうえ、毛玉になりにくい裏毛素材なのです。

コットンとポリエステルのメリットを掛け合わせているが、着込むほどコットン特有の味わい深い表情に。

腕を動かしやすいラグランスリーブが起用され、腕の稼働域を広げるためにサイドリブは脇の下まで及んでいます。えり元は強度のあるバインダーネック。すべてのリブに空紡糸のポリエステルフライスを使い、より乾きやすさを高めているのも嬉しいポイント。

ボディの表面にはシルケット加工を施して、しなやかな風合いに。生地は、毛羽立ちをおさえた双糸使いで織られているので、上品に仕上がっています。

そして、裏毛素材も「クルーネックスエット」を快適に着られる理由のひとつ。パイル状の裏毛は吸水性に優れていますが、コットン100%では乾きにくい。そこでコットンとポリエステルを掛け合わせた空紡糸を裏糸に用いて、軽量かつドライな着用感を実現しました。〈ナナミカ〉が大切にしているのは、天然素材の風合い。その弱点を密かに補い、よりよい着心地を追求するために機能素材が用いられているんです。

「クルーネックスエット」のほかにも、フーディやスエットパンツがあるので、自分のスタイルに合わせて選べます。

〈ナナミカ〉が厳選している素材は、見た目に派手さはないけれど、高機能なパフォーマンスを発揮します。素材選びのみならず、縫製やパターン設計にも気を利かせているのが〈ナナミカ〉のお家芸であり、ディテールでも快適性を追求しているからこそ、普通だけど普通じゃない仕上がりになるんです。1枚でさらっと着られて、レイヤリングにも役立つスエットは、快適な着心地に超したことはありません。なにはともあれ、今年の秋冬コーデの軸は、〈ナナミカ〉のスエットで決まりです。

INFORMATION

nanamica DAIKANYAMA

住所:東京都渋谷区猿楽町26−13
時間:11:00〜20:00
電話:03-5728-6550
Instagram:@nanamica_daikanyama