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PROFILE

毎日の洗濯を楽しくハッピーにするための活動をするプロ集団。横浜でクリーニング店「LIVRER YOKOHAMA(リブレ ヨコハマ)」を経営するかたわら、劇団四季、シルク・ドゥ・ソレイユ、クレイジーケンバンドなど国内外の有名アーティストの衣装クリーニングを行う。また、オリジナルのナチュラル洗剤を開発し、好評を博している。
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Maintenance 1 襟や袖の退色を防ぐには。


首周りや袖口は、皮脂や汗で汚れがち。そのまま放っておくと、生地が退色する原因になります。アタリは味わいとして捉えることができますが、色褪せはなんだか清潔感に欠ける気が……。そこで、色褪せを防ぐ、着用後のケアを紹介。少しの手間で、長く着られるようになるんです!

〈リブレ〉OUTDOOR DETERGENT ¥3,300(リブレ)
ゴアテックスやライクラ、スパンデックスといったハイテク素材の透湿性の最適化と撥水性の維持を促進してくれるアウトドアアイテムに特化した洗剤。汚れをしっかりと取り除き、高機能素材の撥水性を復活させてくれる。
用意するもの
・タオル
・中性洗剤(10倍希釈)

1.お湯を使って水拭き
40度くらいのお湯にタオルを浸して硬く絞り、首周りや袖口を拭きます。お湯を使うのは、皮脂を浮かせるため。汚れが頑固な場合は、中性洗剤を10倍に希釈したお湯を使ってください。

2.再び水拭き
次に、水で硬く絞ったタオルで拭きます。この水拭きが、洗濯機のすすぎの役割。前工程で浮かせた脂を落とします。最後に乾いたタオルで乾拭きをすれば、皮脂や汗の汚れがきれいサッパリ落ちるのです!
COLUMN
「襟の形を整えたい!」

襟はピシッと立っていたほうがかっこいいですが、着込むうちに、馴染んでへたってしまいます。そこで使うのはスチームアイロン。襟に蒸気を当てて生地を柔らかくし形を整えると、きれいな襟を形作れます。
Maintenance 2 部分洗いのハウツー。

食べこぼしや雨の日の泥汚れなど、気づけば付着してしまうのは、日常生活を送るなかでは避けられません。でも、その都度クリーニングに出すのはもったいない。〈ナナミカ〉のゴアテックス コートは部分的な手洗いならできるので、ちょっとした汚れは自分で落としちゃいましょう。

〈リブレ〉WASHING BRUSH ¥1,650(リブレ)
東京の「ブラシの平野」と共同開発で制作された洗濯用の馬毛ブラシ。丸みを帯びた切り口なため、生地を傷めず、洋服についた汚れを優しく浮かし落としやすくしてくれる。
用意するもの
・中性洗剤
・スプレーボトル
・洗濯用ブラシ
・ウォッシュタブ

1.前処理
中性洗剤と水を1:1で混ぜたプレウォッシュ液を作り、100円ショップなどで購入できるスプレーに入れて、汚れに1プッシュ噴きかけます。

洗濯用ブラシで汚れを叩き、生地の奥までプレウォッシュ液を浸透させます。このとき、擦ると生地が傷むので、叩くのがポイント。ブラシは毛が硬くて、叩きやすい形状のものがおすすめです。
プレウォッシュ液を生地に馴染ませるために、10分から15分置いておきます。それ以上長く放置してしまうと、退色の原因になるのでご注意を。

2.押し洗いで汚れを浮かす
ウォッシュタブにたっぷりと水を張り、中性洗剤を規定量入れて押し洗い。揉み洗いは生地を傷めるので避けましょう。

3.洗濯機で脱水
ここで1度、洗濯機を使って脱水を。前処理と押し洗いで汚れを浮かせ、脱水の遠心力で汚れを飛ばして、きれいになるんです。脱水する際は、洗濯ネットに入れるのがマスト。洗濯機内で擦れることなく、シワもつきにくくなります。もし洗濯ネットが大きかったら、余った部分を縛ること。スペースが空いていると、中で動いて擦れてしまい、生地が傷んでしまいます。
洗剤残りを取るために、再度ウォッシュタブにたっぷりと張った水で押し洗い。洗剤が残っていると、雑菌が繁殖してニオイの原因となるので、しっかりとすすいでください。

4.再び脱水
繊維に残っていた洗剤を落として手洗いが完了です!

5.陰干し
乾燥は部屋干しで。糸が縮んでいるので、ステッチ部分を優しく伸ばすと、生地の収縮とシワを防げます。乾燥は手早く済ませるのがコツ。時間をかけると、水が原因の輪染みができてしまったり、嫌なニオイが発生したりするのでご用心。
部屋干しで大切なのは、「湿度」と「温度」と「風」。
「湿度」:40%以内がベスト。除湿機の使用を推奨します。
「温度」:夏なら27度、冬なら20度と、人が快適に感じる温度が早く乾きます。
「風」:扇風機やサーキュレーターで適度な風を、下から衣類内に取り込むように送り、空気を循環させると早く乾きます。
浴室乾燥の場合、ドアは締め切らず、少し開けておくと、空気が浴室内にこもりません。
COLUMN
「洗剤を多く入れていませんか?」
洗剤を規定量以上入れてしまうと泡が立ちすぎて、その泡が汚れを保護してきれいになりません。洗剤が繊維に残り、黄ばみや悪臭が発生してしまうこともあるので、洗剤の入れすぎはご法度です。服にとって洗剤は薬のようなもの。例えば、薬の用量を守らずたくさん飲んでも、病気は治るどころか、別の症状が発症してしまいます。それと同じで、洗剤の規定量は守りましょう。
Maintenance 3 雨で濡れてしまったら。

ゴアテックス コートは、雨の日の心強い味方です。でも、濡れたあとは、どうしていますか? ケアが必要なのは汚れだけじゃなく、着用後も必須です。しっかりとケアしておけば、長く着られるようになるので、丁寧に扱ってあげましょう!
1.しっかりと乾かす
濡れたままにしておくと、ニオイの原因となるのでしっかり乾かしておくこと。
部屋干し臭や生乾き臭は、水分を栄養とするモラクセラ菌など雑菌のしわざ。菌を増やさないために、通気性がいい場所で、素早く乾かすのが鉄則です。ハンガーは、肩幅に合ったものを使うと、型崩れしにくくなります。

2.レザーボタンのケア
〈ナナミカ〉のゴアテックス コートでは、ボタンの裏についている補強用の力ボタンにレザーを採用しています。もし、土砂降りの雨などで力ボタンが濡れてしまい、そのままにしておくとひび割れの可能性が。それを防ぐため、濡れたら乾拭きをして、ベビーオイルや無香料のボディクリームで保湿しておくと、ひび割れを防止できます。
Maintenance 4 シーズンオフの保管方法。

衣替えの時期、クリーニングに出したからといって、クローゼットにしまっておくだけではちょっぴり不安です。翌年、大変なことになっているかも!? それを防ぐために、クローゼット内にも気を遣いましょう。ゴアテックス コート以外のアウターも、長く着るために欠かせないケアです。

クリーニングに出したあと、ビニールの洋服カバーに入れたまま保管していませんか? 内側に湿気がこもってカビが生えてしまうので、なにも被せず、そのまま保管したほうがいいんです。カバーをかけたいなら、不織布タイプがおすすめです。
クローゼット内の湿気も注意。収納する前にサーキュレーターで1時間ほど空気を送り込んで湿気を飛ばし、定期的にクローゼット内を換気させましょう。除湿剤も効果的です。
もし、すでに他の洋服がカビてしまっている場合、クローゼット内にカビ菌が蔓延しているので、すべての衣服をクリーニングで水洗いしてもらってください。

WOMEN:ゴアテックス バルマカーンコート(ネイビー) ¥121,000、カーディガン ¥38,500、シャツ ¥31,900、スカート ¥46,200、(すべてnanamica DAIKANYAMA)、その他はスタイリスト私物
MEN:ゴアテックス ステンカラーコート(ネイビー) ¥67,100、セーター ¥49,500、Tシャツ ¥14,300、パンツ ¥34,100、ローファー ¥53,900(すべてnanamica DAIKANYAMA)、その他はスタイリスト私物