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FEATURE | TIE UP
片岡千之助の守破離。
SCRAP&BUILD with TATRAS

片岡千之助の守破離。

イタリア発のブランド〈タトラス(TATRAS)〉は、上品でありながら実用的なアイテムを数多くラインナップしています。ブランドを代表するのはダウンジャケット。高品質なホワイトグースダウンを採用しつつ都会的なデザインに仕上げ、世界で高く評価されているのです。そんなダウンジャケットを始めとした〈タトラス〉の新作を着こなしてくれたのは、歌舞伎役者の片岡千之助さん。弱冠23歳にして芸歴20年の節目を迎えた彼に、ファッションのことから歌舞伎などで表現することについてまで話を伺いました。

  • Photo_Kenta Karima
  • Styling_Keisuke Morita
  • Hair&Make_Asahi Sano
  • Text_Shogo Komatsu
  • Panel design_Chinatsu Hitomi
  • Edit_Shun Koda

広い視野を持って、自分らしく表現する。

〈TATRAS〉MA-1 DOWN JACKET ¥143,000(TATRAS)、〈REVERBERATE〉HOODED SHIRT ¥33,000(ELIGHT Inc.)、〈Armor-lux〉TURTLENECK SWEATER ¥20,900(Armor-lux Nakameguro)、〈Wrangler〉PANTS ¥9,900(エドウイン・カスタマーサービス)、〈Timberland〉SHOES ¥23,100(VFジャパン)、その他スタイリスト私物

― 今年は映画『メンドウな人々』で初主演を務められました。舞台とカメラの前とで、演じ方に違いはありましたか?

映像の経験はまだまだ少ないので、なにかを言えるほどではありませんが、全然違いました。でも、歌舞伎で積んできた経験と共通する部分もあるので、それを映像で発揮できるようになりたいです。

― 歌舞伎と映像作品で、お互いに還元し合えるのでは?

そうですね。別ものですがつながっているので、いい相互作用があると思います。歌舞伎の舞台上でも、心情の移り変わりの表現など、細かい仕草や見えない芝居も大事な要素。そういったところでも、映像作品は勉強になります。来年は、出演させていただいた多くの映像作品が公開されます。今後も映像作品に出演したいし、現代劇にも挑戦してみたいです。

― 挑戦の矢印は様々な方向を向いていそうですね。

挑戦したいことは、たくさんありますよ。例えば、音楽。楽器を学びたいし、歌ってみたい。あと、香水が好きなので、調香もやってみたいです。歌舞伎役者に縛られず、視野を広く持って、いろんなことに挑戦したいと思っています。自分の内側から湧き出てくることを放出する。それがぼくにとって生きること。表現できなくなると、きついですね。

― 千之助さんにとって、表現することが日常なんですね。

ドラマや映画で、“片岡千之助”というキャラクターを生きている感覚です。喜劇があり悲劇もあるスリル満点な人生で、この先はどんな展開になるのか分からないけど、自分次第でどうにでもなると思っています。

― 芸歴20周年の節目ですが、この先の目標はありますか?

意外と、目標や夢がないんですよ。いまを自分らしく楽しみながら、演技に生かされていることに感謝する。それだけです。芸能生活はこれから先も長いので、先のことよりもこの瞬間を生きることが大事だと思っています。でも、興味あることには挑戦し続けたいです。表彰してもらったり認めてもらったりすることは、あとから付いてくる。ただ単純に、自分に対して素直に表現し続けていきたいです。

INFORMATION

TATRAS

TATRAS CONCEPT STORE 青山店
03-3407-2700
Instagram:@tatras_official

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