「生きる指針であり支えとして受ける影響」
そんなLEOさんが新エディションとしてリリースされた、“赤盤”“青盤”を聴いた感想が気になります。
「全然音が違いますね。特に赤盤は最近のミックス感が強いというか。たぶん青盤に関しては『ザ・ビートルズ: Get Back』(※2021年公開のドキュメンタリー映画)から1個のトラックをセパレートしていく作業を進めていたと思うので、今回は赤盤のインパクトが強いです。ちなみに、映画の方はおれのフェイバリットムービーで、メンバー感の関係値も伝わってくるのでぜひ観てほしいです。どこかALIにも投影しちゃう部分がありますね(笑)」
新しくリマスターされた赤盤の中でも「初期のR&Rな楽曲群も最高なんですけど、個人的に好きなのは、『In My Life』以降ですね。特に今回で『Tomorrow Never Knows』が追加されたのは最高!」とのこと。
ちなみにLEOさんがもっとも好きなザ・ビートルズの楽曲は何でしょうか?
「1番は青盤に入っている『I Am The Walrus』なんですよ。当時はモノラルが主流の時代で、ステレオは後付けで作るような世の中だったそうなんですね。なのでビートルズ好きの間ではモノラル主義のリスナーも多いと思うんですが、ジョンは『I Am The Walrus』に関してはステレオ版の方が良くて、かつビートルズの中で自分の最高傑作だと考えていたそうなんですね。そう考えると、2023年に発表された青盤でステレオで音が良くなったというのは、ジョンの意向に沿っていると考えられるわけです」。
この話も本当にザ・ビートルズやジョン・レノンのことを追究していなくてはわからないこと。LEOさんのザ・ビートルズ愛は半端じゃないです。


1966年に武道館で開催された伝説の来日2公演の、夜公演の実際のチケット半券をフロントに掲げて。潔くバックプリントはありません。¥12,100


今年LEOさんがもっとも聴いた楽曲となった、ザ・ビートルズの27年ぶりの新曲『Now And Then』。発売日はツアー中でレコードショップに行けず、なかなかレコードを手に入れることができなかったことが悔やまれるそう。展開はブラック、ブルー、マーブルの3種で、全部集めようと今もしているのだとか。いよいよ、ザ・ビートルズ最後の新曲が発表された今、自身のバンドALIへのダイレクトな音楽的影響というのは今後の活動で出てくるものなのでしょうか?
「これまで、あえてサンプリングするようなことはしてこなかったんですよ。楽しみはとっておきたいので今じゃないかなって。でも、たしかにそうですね。タイミング的には今なのかもしれない。
2024年は本気でビートルズから影響を受けた1曲を出すかもしれません。そのときはダンスナンバーで、あのイギリスの曇った空や空気と日本の雰囲気との親和性が感じられるようなものになるといいかもしれなですね。でも、おれの場合は音楽だけじゃなくて精神性に対して影響を受けているし、根底にあるものなので。生きる指針であり支えなんですよ」と話しつつ、言いたいことの10%も話せないくらいザ・ビートルズに対しては思い入れがあると悔しそうに付け足していました。
ザ・ビートルズの何がカッコいいのか。どうして人の人生を変えるほどの魅力を持っているのか。まだ聴いたことがない人は新曲『Now And Then』とベスト作であり、ザ・ビートルズの魅力が詰まった赤盤、青盤を聴いてみてください。そして、その魅力が落とし込まれたアパレルをチェックしてみてはいかがでしょう。
ちなみにこちらはLEOさんがオリジナルで作ってたザ・ビートルズのプレイリスト。ぜひこちらのプレイリストを聴きながら年末年始をお過ごしください!
