オープンエアーで大自然の空気を感じながらドライブ!
ジメジメとした梅雨が明け、カラッと夏らしい日差しが燦々と降り注いだ8月のとある日、「フイナム・ツーリングクラブ♡」のメンバーたちが「ジープ ラングラー」に乗り、日本百名山のひとつである谷川岳がそびえる群馬県のみなかみ町へと向かいました。
メンバーは部長であるスタイリストの平健一さん、副部長の中田潤(フイナム編集部)に加え、フイナムブログでもおなじみの2名が参加。国内外を問わずたくさんのブランドを取り扱うPRオフィス「UNITE NINE showroom」にてPRディレクターを務める名村恒毅さんと、さまざまなブランドのディレクションに携わる田所いくえさんが部員に加入してくれました。今回はこの4人でキャンプ&渓流釣りに挑戦します!
都内で集合してすぐに「ラングラー」へと乗り込み、みなかみへと向かう部員たち。大自然の空気を味わおうとソフトトップの幌を折り畳み、オープンエアーでドライブを楽しみます。
「こうして自然のなかをオープンエアーで走るのって、解放的ですごく気持ちいい!ジープってなんだか男らしいイメージがあるけど、このラングラーはカラーリングがホワイトだから、女性でも好感持てます」(田所)
「シンプルでカッコいいですよね。都会でも目立つし、なんといっても自然の景色に映えるあたりは、さすがジープって感じです!オープンで走っていても、スピーカーから音楽がしっかり聴こえるところも最高ですね!」(平)
「すごく運転しやすいですよ、このクルマ。加速がいいし、馬力もあって走りが力強いですね。エンジンを掛けるときも最近はボタンタイプが多くなっているけど、これはキーを差し込んで回すタイプだから、エンジンの力強い起動力を体で感じることができるのも魅力的ですね」(中田)
「中田くんがいうように、ハイテクだけどアナログな感じがアウトドアっぽくていいですよね。とはいえ、車内のインテリアは上質な感じがするし、フロントのコントロールパネルはいまの時代に合わせた設計になっているので機能に関しても申し分ない。あと、車体に安定感があるので乗り心地が快適。走行中の揺れが少なくて、おかげでぐっすり寝れました(笑)」(名村)
みなかみに到着後、〈マウンテンオブムーズ〉の福山さんにご挨拶!
大きく広がる青い空、木々が生い茂る緑ゆたかな山々、そして谷のあいだをゆったりと流れる澄んだ川。自然のおいしい空気を肌で感じながら、都会では決して味わうことのできない景色に目を奪われるメンバー。目的地へと近づくごとにどんどん濃くなっていく自然の色。クルマで大自然を満喫しながら、今回の目的地であるみなかみ町へと到着しました。
「よう来たな〜!」と大きな声でメンバーたちを迎えてくれたのは、人気ブランド〈マウンテンオブムーズ〉のデザイナー・福山正和さん。もともとプロスノーボーダーとして活躍していた福山さんは、2004年に自身のブランドをスタート。ブランド設立からちょうど10周年を迎えた2014年に、東京からみなかみ町へとアトリエを移しました。現在はスノーボードや渓流釣りなどのアクティビティから得たインスピレーションを、デザインに反映させながらモノづくりを行なっています。
「福山さん、今回はよろしくお願いします!」(一同)
「こちらこそ、よろしくお願いします!今日はキャンプをして、明日の早朝から渓流釣りに行くんだよね?朝も早いことだし、早めにテントサイトの設営をして夜はゆっくりしたほうがいい。さっそくだけどキャンプ場まで案内するよ」
到着後、しばらく談笑したあと、キャンプ場へと向かう御一行。「このクルマ、アウトドアによさそうやなぁ」と福山さんもラングラーを一目見るなり大絶賛。
「やっぱりアウトドアといえばジープやね。みなかみは未開拓の自然が多いところが魅力。そんな大自然の景色にすごくマッチするクルマやと思いますね」(福山)
福山さんのアトリエからクルマで約10分ほど山道を登り、到着したのはたくさんの白樺に囲まれた宝台樹キャンプ場。日が暮れるまでにキャンプサイトの設営と夕飯の準備を終わらせようと、せっせと作業をする部員たち。福山さんも一緒に設営を手伝ってくれました。
キャンプファイヤーを囲みながら福山さんの話に耳を澄ませる。
設営が完了すると、ちょうど料理もできあがった様子。お楽しみの夕飯は、地元で獲れた鮎の塩焼きと、シーフードのブイヤベース、そしてダッチオーブンで鶏をまるまる蒸し焼きしたスタッフドチキンです。
「鮎もブイヤベースもスタッフドチキンも絶品!これで明日の渓流釣りも頑張れますね」(平)
「きっと男だけだと大味な料理になりそうだけど、田所さんの女性ならではの手さばきで、見た目がすごく華やかになりましたね。そして味も繊細でおいしい!」(名村)
「みんなで協力したからですよ!お料理している男性の姿はやっぱり素敵ですね。キャンプって男の人の頼りがいのある一面を見られるから面白い!」(田所)
できあがった料理を食べながら、話は福山さんのクリエーションに関する話題へと移ります。「どうして東京からみなかみに拠点を移されたんですか?」というメンバーからの問いに、真剣な眼差しで福山さんが答えてくれました。
「ずっとスノーボードをしながら20代は雪山で過ごしてたんやけど、歳を重ねるにつれて山にずっといたいという気持ちが強くなってきたんです。雪山を滑りながら、そこで得たものを服作りに活かせたらな、と。そんなときにこの谷川岳を見つけて、”ここならええものがつくれる”と思ったんです。それにいまはインターネットを利用してどこにいても情報発信できるし、都会の情報も簡単にキャッチできる。なに不自由なく仕事ができるじゃないですか」(福山)
日本百名山のひとつとしても知られる谷川岳。「日本で一番スリリングな山」と福山さんが称するほど、急傾斜で地形も複雑なんだとか。
「プロスノーボーダーとして活動しているときに世界各地の山々を見てきたけど、谷川岳はトップレベルのヤバさ。この山に集まってくる人たちも、“スキモノ”と呼べるようなコアな人たちが多くて、ここにいればたくさんの刺激をもらえると思って。ブランドが設立してちょうど10年という節目にこの町へ移ってきたんです」(福山)
もともとは冬にスノーボードをするためにみなかみへ来たにも関わらず、福山さんは夏の楽しみもみつけてしまったそうです。なにを隠そう、それが今回の目的である渓流釣りです。
「冬に何メートルも積もった雪が春になって溶けると、川になって大きな流れを生む。そこにはやっぱり威勢のいい魚がいて、そいつらを釣る楽しみがあることがわかったんです。それからですね、ぼくが渓流釣りにハマったのは」(福山)
冬は山登りとスノーボード、夏は沢登りと渓流釣りを楽しんでいるという福山さん。2016年4月からは世界的なフィッシングメーカー〈Megabass(メガバス)〉と契約を結び、現在はプロとして活動しています。春夏秋冬、それぞれの季節でアクティビティを楽しめる谷川岳だからこそ、唯一無二のクリエーションができると話します。
「いまは、みなかみや谷川岳をバックボーンとした、表層的ではない芯のあるモノづくりができていると思うし、自分自身、年を追うごとによりコアなアクティビティを求めるようになっている。だから、シーズンごとにモノ自体のクオリティがアップデートされていくのを見ていて欲しいですね」(福山)
キャンプファイヤーを囲みながら話していると、あたりはすっかりと暗くなりそろそろ就寝の時間に。福山さんをアトリエまで送ったあと、メンバーはテントに戻り眠りに就きます。
いよいよ今回のメインイベント!ハードだけど楽しい渓流釣りのはじまり!
夜空の色がだんだんと明るみを帯びてくる朝の4時、メンバーたちは起床してキャンプサイトの撤収作業に。片付けを済ませたあと、福山さんと合流。アクティビティに備えて、それぞれ準備を整えます。今回メンバーたちがチャレンジするのは、渓流釣りのなかでもビギナーに適した“テンカラ釣り”。竿、釣り糸、毛針(疑似餌)というシンプルな仕掛けを用いて行なうこのスタイルは、竿を振って毛針を狙ったポイントに飛ばし、川の流れに乗せて魚に追わせます。これで魚が食い付けばいいのですが、なかなかそうもいかないのがテンカラ釣りのおもしろいところ。果たして、メンバーたちは魚を釣ることができるのでしょうか?
「みなさん準備はいいですか?山道や沢は非常に滑りやすいので足元に注意しながら、一歩一歩正確に歩きましょう」(福山)
フィッシングベストにウェイダー、そしてフェルトソールのシューズを装備して準備万端のメンバーたち。いざ山へと入ります。人の手が入っていないまっさらな自然に足を踏み入れ、草木を掻き分けながら前へ前へと進む御一行。自然のままの地面は想像以上に凹凸が激しく、一歩一歩に力を入れないと前へ進むことができません。
「渓流釣りってなんだか優雅なイメージがあったけど、実はすごいハードなんですね」(田所)
「だから面白いんですよ。単純に魚を釣るという行為だけじゃつまらない。山に入って険しい道を歩きながらポイントを探るのも、ぼくにとっては楽しみのひとつなんです」(福山)
自然の厳しさを身をもって痛感するメンバーたちですが、その一方で山の神秘的な景色に惹き寄せられているのも事実。生い茂る植物の向こう側には、山の上から雪解け水が勢いよく流れています。果てしないほど透明に近いその水は、重力に身をゆだねながら山の麓へと向かっているのです。
「この流れは自然がつくった100パーセントナチュラルな水の通り道。沢を登りながら、自然が描くこの美しい川の流れや緑溢れる景色と一体となるのが最高に気持ちいいんですよ」(福山)
30分ほど山道を歩いてようやく釣りのポイントへと到着。目の前には滝が流れ、いかにも川魚がいそうな気配。毛針をつけた釣り竿を片手に、しなるように竿を振りながらメンバーたちはテンカラ釣りに没頭します。
名村さん:〈フィルソン〉ベスト ¥45,000(アウターリミッツ)、〈モンベル〉ウェイダー ¥22,858、ブーツ ¥16,000(モンベル・カスタマー・サービス)、その他私物
田所さん:〈フィルソン〉ベスト ¥29,000(アウターリミッツ)、〈モンベル〉ウェイダー ¥22,000(モンベル・カスタマー・サービス)、〈ニューエラ〉ハット ¥7,000(ニューエラ)、その他私物
平さん:〈フィルソン〉ベスト ¥35,000(アウターリミッツ)、〈ティラック〉ジャケット ¥50,000(バーリオ)、〈モンベル〉ウェイダー ¥22,000(モンベル・カスタマー・サービス)、その他私物
「釣り糸の先に毛針をつけただけのシンプルなスタイルだからこそ、すごく奥深さを感じる。魚の動きや考えを察知してこちらも仕掛けていかないと、なかなか釣れなそうですね」(名村)
「川上の方を向きながら魚は泳いでいるから、気付かれないようにソッと先のほうへ毛針を投げるのがポイント。魚って思っている以上に人間の動きを見ているんですよ」(福山)
そんなアドバイスをした矢先、福山さんがイワナをゲット!それを横目に部員たちも竿を持つ手に力が入ります。悪戦苦闘を続けること30分、副部長・中田の竿になんだか手応えが...。
ちいさいながらも見事にイワナをゲット!福山さんに次ぐヒットに興奮気味の副部長。満面の笑みを浮かべながら、優しくイワナを手のひらに乗せます。
「最初はどこかの岩に針が引っ掛かったと思ったんですけど、竿を引き上げたら魚が釣れていた!いやぁ、感無量です。渓流のテンカラ釣りって楽しいー!!」(中田)
「上流にいくほど山道も険しくなるけど、そのぶん魚も増えて釣れやすくなる。上流を目指して歩いた甲斐がありましたね。お見事です!」(福山)
その後も渓流釣りを楽しんだメンバーたちは、4匹のイワナを釣り上げてもまだまだ遊び足りない様子。しかしながら、時計の針はそろそろ都会へと戻る時間を指しています。どこを見渡しても緑だらけの山の景色、美しい川の流れに後ろ髪を引かれつつ、山をくだります。
「福山さん、今回はありがとうございました!夏の山もすごくおもしろかったです。また、遊びにこさせてください」(平)
「山道を歩くのは大変だったけど、一歩進むたびに違う景色、違う音が聞こえてきて、非日常的な経験ができました。キャンプもすごく楽しかったし、山のアクティビティって最高ですね」(名村)
「こちらこそありがとうございます!昨日から2日間、ぼくも楽しい時間を過ごさせてもらいました。また時間があるときにゆっくり遊びにきてください、新しい山道を案内しますよ!」(福山)
別れの挨拶を交わしたあと、「ラングラー」に乗り込むメンバーたち。安全運転で都会への帰路につきます。帰りの車中では、次回のアクティビティに関する会議が行なわれたとか!?果たして今度はどんなことに挑戦するのでしょうか。乞うご期待!