ホノルルトライアスロンとは?
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世界有数の美しきトライアスロンレース。時間制限がなくフラットなコースなので、自分のペースでゴールを目指すことができます。リレーや10kmラン、キッズレースなども併催。今回、TEAM CPFUのメンバーは、オリンピックディスタンス(Swim1.5km→Bike40km→Run10km)とスプリントディスタンス(Swim0.75km→Bike20km→Run5km)に分かれてエントリーしました。
事前に一度レースの舞台を体験しておくことで、レースをよりリアルにイメージすることができる
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レース前々日。スタート/ゴール地点である「アラ・モアナ リージョナル・パーク」にて合同練習。まずは長時間のフライトで凝り固まった全身をほぐすストレッチから。
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続いて海辺をラン。日本との気温差を体になじませるように、ゆっくりと走ります。陽射しは鋭いですが、湿度が少ないのでとても快適。〈CPFU〉のソリッドデザインはシチュエーションを選ばずにフィットして、着心地も抜群。汗もすぐ乾きます。
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スイム練習では実際のレースコースを泳ぎます。ホノルルの海は透明度が高く、波もおだやかですが、プールと海では泳ぐ感覚が全く異なります。しょっぱさが地味につらいこと。方向感覚が全くなくなること。そして、とにかく開放感が桁違い。事前に一度レースの舞台を体験しておくことで、レースをよりリアルにイメージすることができるようになります。
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トライアスロンプロショップ「Hi-RIDGE」の高嶺寛己さんによるバイク組み立て・チューニングで、この日は締めくくられました。バイクの管理・調整はトライアスロンの重要なポイント。チューニングをプロフェッショナルに任せられるというのは実に心強いです。
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1日あけて、レース前日。この日はバイク練習から。ホノルルの海岸線をグループライド。脚に疲労を残さないように、緩やかに15KMほど。
この美しい自然と生活に満足している、という考えが伝わってくるようでした。
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スイム練習の合間にはアクシデントが。ウェディング・フォト撮影中に波にさらわれてしまった帽子を、TEAM CPFUメンバーのケイン・コスギさんが海に飛び込んで果敢に拾いました。ヒーローの所以を目撃した瞬間です。
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世界有数のリゾート地であるホノルル。そこで暮らす人々は、皆おおらかなムードを放っています。写真の二人は「アラ・モアナ リージョナル・パーク」でのんびりとウクレレとギターを弾きながら歌っていました。この美しい自然と生活に満足している、という姿勢がそのまま伝わってくるようでした。レースの牧歌的な性質も、ホノルルならではなのでしょう。
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レース前日は早々に就寝。当日は現地時間のAM2:30に起床し、4:00にホテル・ロビーへ集合。睡眠不足ですが、不思議と頭は冴え、体が軽い。チームメンバー全員でスタート地点へ向かいます。バイク、ゼッケン、腕に貼り付けるナンバー・タトゥーシール、シューズやヘルメットなど、荷物をざっと点検してスタート地点へ。夜明け前、緊張と楽しみな気持ちがないまぜになった感覚を味わいます。
緊張感に満ちたスタート直前。カウントダウンが鳴り響きます。
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トライアスロンは、「トランジッションエリア」をベースに、スイム、バイク、ランを連続して行います。エリア内には自分のスペースが指定されてあり、そこにバイクやランニングシューズなどを事前にセットしておいて、その場所を拠点として三つの種目を切り替えます
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いかに的確に素早くスイム→バイク→ランをつなぐことができるか。事前準備が重要な役割を占めていると言えるでしょう。指定された自分の位置をしっかり覚えて、海から上がった時にまっすぐ自分のエリアまで行けるようにしておくこともポイント。
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レース直前の栄養補給には消化のいいバナナが適しています。こういったサポートも嬉しい限り。モデルの滝川ロランさんは一切緊張していない様子。
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レース・スタートまで残り1時間。メンタル面に関してはレースの最中まで改善することができます。本気のアスリート集団ではないからこそ、いかに楽しむか、ベストを尽くすか、それぞれが自分に屈せずにやり切れるか。チームだからこそお互いを励まし合い、アドバイスを交わしながら気持ちを盛り上げてゆきます。スタートの時間が近づいてきました。
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夜が明けて、早朝6時。レースは年齢・性別ごとのウェーブスタートで行われます。緊張感に満ちたスタート直前。カウントダウンが鳴り響きます。
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ついにスタート!トップ集団においては熾烈なポジション争いが繰り広げられます。「プロ選手たちのスイムは格闘技」と言われるほど。水中でもかなりハードにぶつかるそう。
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TEAM CPFUのスイム・コーチングを担当していた高嶺直美さんは女子トップのタイムでスイムを終えました。コーチ、運営、そしてメディアまで、それぞれの壁を超えて参加者全員でレース完走を目指すのもこのチームならではの魅力です。
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競泳の元日本記録保持者である細川大輔さんは流石のタイムでスイムを完泳。残すはバイクとランですが、この時点で全身が疲労しています。
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1.5kmのスイムの後は、40kmのバイクへ。とにかく平坦な道を一心不乱に走り続けます。バイクの40kmは道具の差によって長くもなるし短くもなるといいます。もちろん、いいバイクほど効率が良いけれど、自分に合うものを選ぶことが何よりも大切。時折降る雨が気持ちよく、向かい風は厳しい。個人的にはバイクが最もハードでした。
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日体大トライアスロン部の元主将でもあるタレントの森渉さん。スイムでトラブルがあったにも関わらず、その後の自転車で挽回。軽やかに抜かされました。レースの前には妻である金田朋子さんとそのお腹の中にいる赤ちゃんのためにも全力で挑みます。と語っていました。
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ラン10kmは、アラ・モアナリージェントパークの外縁を二周するコース。ランだけであれば決して長い距離ではありませんが、スイムとバイクの疲労を背負った体にとってはとにかくハード。フルマラソンのラスト10kmとはまた種類の異なる厳しさがありますが、不思議と最後まで楽しむことができました。
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トライアスロンの一般的なイメージはどんなものでしょうか。僕自身は実際にやってみるまで、ストイックで、孤独で、とにかくハードなスポーツだと思い込んでいました。限られた人だけが取り組む意識の高いスポーツ。と言えばいいのでしょうか。けれど実際に取り組む中で、そのイメージはゆっくりと覆されていきました。参加メンバーが語る「ランの時に頑張れ!と言い合えたことが本当に力になった」という言葉からは、チームで挑むことの意味と素晴らしさを知ることができます。
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そしてゴール。全ての力を使い果たしました。いくつかアクシデントもあったものの、「TEAM CPFU」全員が無事にゴールすることができました。
トライアスロンは特別な人のためのスポーツではない。
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レース直後のハイタッチはとてつもなく気分の良いものです。いち早くゴールした森渉さんは、チームメンバーのゴール直前の伴走を行い、ゴールの瞬間の喜びを多くの人と共有していました。
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苦しさの先にある達成感。練習の段階から行動を共にしてきたからこそ様々な思いを共有できる、それがチームであることの魅力なのかもしれません。泳ぐことと走ること、人間にとって最も原始的な二つの運動に加えて、人間の進化の象徴である道具を用いるバイクという競技が入るところにトライアスロンというスポーツの奥深さを感じました。ある意味でとても人間的なスポーツ、と言えるのではないでしょうか。
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苦手のスイムを克服して完走した参加者の渡辺和史さん。様々な職種・業界のビジネスマンが集うのも、TEAM CPFUならではの特徴です。
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大人になればなるほどシンプルな人間関係を築くことはどんどん困難になっていきます。しかしながら「完走」という目標の元に集まった全く異なる背景を持つメンバーたちとは、清々しいくらいに気持ちよく、フラットな関係性を築くことができました。ホノルルという土地のマジックと、〈CPFU〉の自由でニュートラルなムードが大きく影響していたのだと思います。
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目標を定め、そこに向かって努力し続けること。一人ではなかなか難しいことも、チームとして取り組むからこそ継続できる。そして、達成した時の喜びは何倍にもなります。「TEAM CPFU」はこれからも続きます。