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音も見た目もいい、タグチのスピーカーがあるところ。
Available at BEAMS RECORDS

音も見た目もいい、タグチのスピーカーがあるところ。

1981年創業の老舗スピーカーメーカーが始めたコンシューマ向けブランド〈タグチ(Taguchi)〉。根幹をなすプロオーディオ用スピーカーで培った音質のよさはもちろんのこと、空間にフィットするそのデザイン性も玄人受けしています。つい先日までポップアップを開催していた「ビームス レコーズ(BEAMS RECODS)」を軸に、〈タグチ〉のスピーカーを使用している3つの店舗から、そのよさを探ってきました。

Place02_Autumn
空間ごと楽しむカフェ。

桜新町駅から歩くこと10分。弦巻通りのマンションの1階に、2022年11月にオープンしたカフェ「オータム(Autumn)」は、カフェや家具屋で働いていたオーナーの林さんがひとりで切り盛りしています。

朝8時のオープン直後にお邪魔したところ、通学中の小学生と手を振りあい、地元の人が立ち寄り談笑する姿が目につきました。人がたくさんいる駅前のような騒がしい土地ではなく、どこかゆったりとした時間が流れるこのお店のある場所は、林さんの人柄やガラス張りで中を覗ける安心感もあるからか、地域に根差した暖かな雰囲気が感じられます。

ダークブラウンを基調にした落ち着いた印象の店内は、カウンターキッチンをメインに配置したレイアウトに。コーヒーを提供するのも、その準備も、洗い物も、BGM選びもこの場所に集約されていて、ここが林さんの定位置。

使っているコーヒー豆は、このお店がオープンする前に手伝っていたこともあるというスペシャルティコーヒー店「ローシュガーロースト(Raw Sugar Roast)」のもの。店頭でも販売していて、この日もエチオピア、ケニア、コロンビアの3種が展開されていました。提供しているドリンクは、ハンドドリップのコーヒーから、カフェラテやマキアートに、ジュースやビールなんかもラインナップ。

カウンターの奥にはお手製の棚があって、コーヒー器具や本などが並ぶなか、その1/3を締めているのがレコードとターンテーブル。その隙間に置かれているのが〈タグチ〉のスピーカー「F-613-B」です。ブックシェルフ型はインシュレーターを敷いて棚に振動を伝えないのが定石と言われていますが、直置きで棚ごと鳴っているのではなんて林さんが笑って言うように、しっかりとした低音とキラキラと粒の立った高音が楽しめます。実はこのスピーカー、ここに来るまでには少しストーリーがあったようです。

まず、林さんと〈タグチ〉との出合いは、音にこだわりのある店主がいた以前の職場だったとあるカフェ。その後フェスなどで見かけていたものの時は過ぎ、フリーのバリスタとしてイベントなどのケータリングで活動しながら、家具屋で働いている時でした。家具づくりの手伝いへと訪れた工場が、たまたま〈タグチ〉の工場と同じ場所だったのです。

そこから親交を深め、いつか自分のお店を持つなら〈タグチ〉のスピーカーと決めていたという林さん。でも、実はここにあるものは借り物なんだとか。

「実際に置こうと思っていたのですが、開店資金などで予算がない状況で…。でも、とある友人が私物のスピーカーを貸し出してくれて。何個か持ってきてくれたうち、一番合うとなったのがこの〈タグチ〉のスピーカーだったんです」

こうして置かれているこのスピーカーは、何度か置く場所を変えるなかで現在の位置に落ち着き、いまではこのお店に欠かせないものとなっています。美味しいコーヒーにプラスして、落ち着くインテリア、いい音楽、そして店主。チェーン店にはない店主の個性という味わいがこのお店には詰まっています。

Autumn

住所:東京都世田谷区弦巻5-6-16 弦巻リハイム 1F
営業時間:8:00〜17:00
休日:火・水曜定休

INFORMATION

ビームス レコーズ

オフィシャルサイト
Instagram:@beams_records_official

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