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映画『ボブ・マーリー:ONE LOVE』公開記念。新鋭デザイナーがジギー・マーリーに訊く、ボブ・マーリーのファッション。
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映画『ボブ・マーリー:ONE LOVE』公開記念。
新鋭デザイナーがジギー・マーリーに訊く、ボブ・マーリーのファッション。

“レゲエの神様”ことボブ・マーリー。1981年に36歳の若さでこの世を去ってしまいましたが、数々の名曲は時代を超えて愛され続け、そのメッセージは現代だからこそ強く胸に響きます。そんな彼の半生を描いた映画『ボブ・マーリー:ONE LOVE』。なんと、ジャパンプレミアで来日した、息子であり本作のプロデューサーを務めるジギー・マーリーを取材できることに。そこで、レゲエを愛する〈ラムロフ(Lamrof)〉のデザイナー・シャーリーが、ファッションの視点で映画を紐解きつつ、ボブ・マーリーの知られざる一面をジギーに問いかけます。

舞台は1976年のジャマイカ。対立する二大政党により国が分断され、国民的アーティストとなっていたボブ・マーリーも政治闘争に巻き込まれ銃撃されてしまう。その2日後、ボブは怪我をしながらも8万人が集まった「スマイル・ジャマイカ・コンサート」でライブを披露するが、身の危険を感じロンドンへ渡る。ボブは「20世紀最高のアルバム」(タイム誌)と呼ばれる名盤『エクソダス』を制作しながら、ヨーロッパ主要都市を周るライブツアーを敢行。一方、母国ジャマイカの政治情勢はさらに不安定化し、内戦の危機が迫っていた。深く傷ついたジャマイカを癒し内戦を止められるのは、アーティストであり国民的英雄であるこの男だけだった──

「One Love」や「No Woman, No Cry」、「Get Up, Stand Up」などの名曲が劇中で多数使用され、エンドロールまで見所が詰まった本作。マーリー・ファミリーやザ・ウェイラーズのメンバーが製作に深く携わり、細部にまでこだわり抜かれた演出は必見。

PROFILE

ジギー・マーリー
ミュージシャン

1968年にボブ・マーリーとリタ・マーリーの長男として誕生。幼少期から父ボブ・マーリーにギターやドラムなどの楽器を習い、10歳のころにはボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズのライブやセッションに参加。17歳になろうかというとき、ジギー・マーリー&ザ・メロディメイカーズとしてメジャー契約し、『Play The Game Right』でデビューを果たす。ジギー・マーリー&ザ・メロディメイカーズとソロの累計で、グラミー賞を8回受賞している。

PROFILE

シャーリー
Lamrof デザイナー

2022年よりファッションブランド〈ラムロフ(Lamrof)〉をスタート。ジャズやソウルやレゲエなどのブラックミュージックを好み、アフリカ系アメリカンをはじめとするブラックカルチャーの歴史と文化に敬意を払ったコレクションを展開する。ブランド名は、1940年代以降のアフリカ系ジャズミュージシャンが曲名などに使用していた逆綴りからの着想で、“Formal”が由来。これまでに何度も世界中を旅しアイテムの買い付けを行なっている。この取材の翌日にエジプトとモロッコへと旅立った。

INFORMATION

『ボブ・マーリー:ONE LOVE』

監督:レイナルド・マーカス・グリーン
出演:キングズリー・ベン=アディル、ラシャーナ・リンチ
脚本:テレンス・ウィンター、フランク・E・フラワーズ、ザック・ベイリン、レイナルド・マーカス・グリーン
原題:Bob Marley:One Love
公式サイト
サントラ配信中

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