STYLE 01_Shun
アウトドアと街に馴染むという謳い文句は嘘じゃない。
PROFILE
1993年生まれ、神奈川県出身。2018年から吉祥寺の名店「The Apartment」のショップスタッフに。野球好きで、贔屓のチームは横浜ベイスターズ。
Instagram:@shun_1993

ーまず、Shunさんがストリートスタイルを好きになったきっかけから教えてください。
Shun:小さいときから服が好きで、リサイクルショップをずっと回っていたんです。それで古着の魅力に気づいてからは、90’sのストリートファッションをチェックするようになりました。
ーその流れでいまスタッフとして働かれている「ジ・アパートメント」に出会ったんですか?
Shun:高校に入った頃にお店の存在をはじめて知って、実際に行ってみました。そのときは知識がないから、なんでこれがセレクトされてるとか、置いてあるものを全く理解できなかったんですよ。
そこから自分で色々調べるようになって、「アパートメント」が買い付けるアイテムひとつひとつに意味があるってことが分かってきて。自分の中では憧れのお店だったんですけど、あるとき働かせてもらえることになったんです。
ー働きはじめてから6年ほど経ったわけですが、その日々はいかがですか?
Shun:渋谷とか新宿の都心じゃなくて、吉祥寺にお店があるってことが大きいなと思っていて。ここまでわざわざ足を運んでくれるひとたちって、みんな、めちゃくちゃファッションが好きなんですよ。そういう方と話したり、服装を見たりしていると、吸収することばかりで。そこから受けている影響もすごくありますね。


ー最近で印象に残っているエピソードがあれば教えてください。
Shun:去年、ニューヨークを拠点にしているブランドから急に自分のインスタ宛に「モデルをやってくれないか?」ってDMがきたんです。日本で撮影するものだと思っていたら、わざわざニューヨークに呼んでもらって。それは「アパートメント」で働いてたからこそできた、いい経験でしたね。
ー話は変わりますが、「ジ・アパートメント」では定期的に〈グリップスワニー〉の別注が発売されていますよね。
Shun:自分が「アパートメント」に入って初めて経験した別注のリリースが、〈グリップスワニー〉のショーツだったんです。しかも、一番最初のスワニーイエローのやつで。だから、〈グリップスワニー〉の別注を発売するたびに、「また1年働いたな」って気持ちになります。
ーShunさんにとってメモリアルなブランドなんですね。今日は「ギアバギーショーツ」を穿いてもらいましたが、Shunさんが思うこのアイテムの魅力はなんでしょうか?
Shun:やっぱり立体裁断になっているところ。快適さが全然違うんですよ。それがよくて、自分たちも別注していたりもするので。山行くときは絶対に持っていきますね。

GEAR BUGGY SHORTS 3.0 ¥11,000
定番のギアショーツを文字通り、バギーなシルエットに。裾にはドローコードが隠されていて、わたり幅を好みに調整することが可能。スラッシュポケットやジップポケットなど、サイズの異なるポケットが計9つセットされた抜群の収納力も魅力です。
ー山にも行かれるんですね。
Shun:最近はご無沙汰なんですけど、よく行ってましたし、あと昔から虫取りがめっちゃ好きで。だからアウトドアと街で着られる〈グリップスワニー〉みたいなブランドはそそられますね。アウトドアでこのショーツを穿くと、両方のシーンに馴染むっていう謳い文句が嘘じゃないこともちゃんと分かりますし。
ー今日のスタイリングのポイントについても教えてください。
Shun:ショーツのオリーブに合わせて全体を暗めのトーンでまとめました。色が揃い過ぎていないというか、同系色にしているのがポイントですね。最近は、今日みたいな暗めのトーンの服装だったら、白があるとそこだけ浮いちゃうから入れたくないっていうのがあって。例えば、白Tを着るんだったら、全身明るい色でいきたいっていうのがいまの気分です。

ー最近は若者のショーツ離れという話も聞こえてきますが、Shunさんの感覚としてはどうでしょうか?
Shun:たしかに、お店に立っていてもショーツを穿いている若いひとを見ることは全然ないかもしれないです。ただ、こういうショーツは時代に左右されないものだと思っていて。
トレンドに関係なく、自分がいいと思うものは周りがどうあれいいものだし、ぼくは10年後も穿いていると思います。個人的には若いひともショーツ、もっと穿いて欲しいですけど。やっぱり楽ですし(笑)。