STYLE 02_Junna Makiyama
膝上丈のショーツで見つける着こなしの新しいバランス。
PROFILE
1994年生まれ、神奈川県出身。アパレル会社に勤めた後、2020年からパートナーである浦田詠司さんと共に古着屋をスタート。2022年に屋号を「AUSGANG」に改め、昨年9月、学芸大学駅前に実店舗をオープンした。
Instagram:@junnamakiyama
ー昨年9月に実店舗をオープンされましたが、「AUSGANG」ではどんなアイテムをセレクトしているんですか?
牧山:サッカーユニフォームを中心に、あとはトラックジャケットやマフラーなどのサッカーグッズがメインですね。それに合わせるような古着のデニムだったり、スニーカーも少し置いています。
ーサッカーウェアがメインの古着屋というのは珍しい気がします。
牧山:元々はいわゆる普通の古着屋で、面白いTシャツみたいな感覚でサッカーユニフォームを買い付けてたんですよ。で、どんどんユニフォームを求めてくれるひとが多くなって、気づいたらこうなってました(笑)。いまは年に4、5回、スペインのマドリードまで買い付けに行ってます。
ー年々、サッカーユニフォームの人気が高まっていますよね。
牧山:個人的には、ユニフォームを街着に取り入れるスタイルは、2年前から人気が出てきたなっていう印象があって。その時期に、海外のスナップで若い子が着ていたり、K-POPのアイドルが衣装に取り入れたりすることが増えたので、そういう影響があるんじゃないかなと。あと、2022年はワールドカップがあったのでそれも大きい気がします。
最近はサッカーにあまり詳しくなくてもファッションとしてユニフォームに興味があって、お店に来てくれるお客さんも多くなってきました。
ー牧山さんが思うサッカーユニフォームの魅力ってなんでしょうか?
牧山:まず、ユニフォームにしかないデザインだったりカラー。あと、当たり前だけどスポーツウェアだから、涼しいし乾きやすくて、夏に着る服としてはこれ以上ないっていうぐらい快適ですよ。
私は90年代〜00年代初頭のユニフォームが好きなんですけど、その時代は透かしのデザインが入っているものが多くて。昔のユニフォームには現行にない凝ったデザインがあったり、時代ごとのディテールの違いを楽しむ古着的な魅力もあると思います。
ー今日はサッカーユニフォームと〈グリップスワニー〉のショーツでスタイリングを組んでもらいました。
牧山:いつもショーツは膝下丈のものを選ぶので、正直、これぐらい短い丈は穿いたことがなくて。最初は慣れてないからソワソワしたんですけど、いざ試したら自分の中ではこの丈感も新鮮でありだなって気づきました。
今日は小さめのサイズのユニフォームの裾をくくって、短丈にして合わせてみました。タイトなアイテム同士を合わせるバランス感も気に入ってます。
ー穿き心地についてはどうでしょうか?
牧山:とにかく軽い! すごく穿きやすいし、いまの時期にめちゃくちゃいいアイテムだなと思いました。ポケットがたくさんついているところもお気に入りです。
ー速乾性に優れたサプレックスナイロンという素材を使っているので、フェスやキャンプでも役立つと思います。
牧山:私なら買い付けに持って行きたいなって思いました。スペインでの買い付けは、2週間、毎日12時間くらい歩き回るんです。とにかく疲れるし、汗もかくし。そんなときにこのショーツがあれば快適に過ごせそうです。素材的にシワも気にしなくていいのも、旅先ではありがたいですね。