I am a BOOK GEEK
PROFILE
PRやブックディレクターとしても活躍する編集者。2021年に「stacks bookstore」を渋谷の神山町にオープンし、今年3月に神保町へ移転。ZINEやMIX
CD、アパレルなど独自の視点で編集したレーベル「stacks」も運営する。
Instagram:@maruroyamashita
知らないことを知るきっかけ。
―〈プーマ〉にはどんなイメージをお持ちですか?
〈プーマ〉といえば「スウェード」の印象が強くて、10代のころから足もとの選択肢のひとつでした。シンプルでクラシカルなモデルが好きなので、「パレルモ ヴィンテージ」も普段通り履きやすい。ネイビーの洋服を着ることが多いので、コールドグリーンのカラーリングは足元のアクセントになりますね。
―本はどんなジャンルが好きですか?
なんでも読みますよ。小説や社会学、フェミニズムに関する本も読むし、漫画も好きだし、写真集も。最近は、食に関連したテーマに手が伸びがちですね。あと、ホラーにもハマっています。
―月に何冊くらい買っているんですか?
多少の波はあるけど、ZINEも含めたら月に50冊くらい。「Kindle」の漫画を含めたら、相当買ってる方かもしれません。
―電子書籍も使っているんですね。
スペースの問題があるから、漫画は「Kindle」で買うことが多いんです。例えば『美味しんぼ』は今のところ全111巻もありますから、スペースのことを考えちゃうと手を出しにくいけど、電子書籍なら場所をとらないからパッと買えますよね。できれば紙で持っていたいんですけどね。装丁や紙質を楽しむのも本の魅力なので。
―読書から読書につながることはありますか?
ありますよ。例えば、アメリカの探偵小説を読んでいて、食文化の描写について気になる記述があれば、それに関連した本を読んだり。読書から色々なことを知れますよね。
―自分では体験できないことや他人の感情を知られるから、本はおもしろいですよね。
日常生活を送るなかで、なんでこのひとはこういうことを言うんだろう、なんでこのひとはこういう立場をとるんだろう、っていう相手の気持ちを汲み取るための判断材料が、本を読むことで身についている感覚もあります。でも、そういう色々なことを考えなくても、読書って面白い! って、子供の頃から思い続けています。みんなが絶対に読むべきとは思っていませんが、本はおもしろいものだと「stacks bookstore」を通して伝えていきたいです。