革靴のいいところと、スニーカーのいいところを。
1966年、カリフォルニアで誕生してからこれまで、数々の名作を世に送り出してきた〈ヴァンズ〉。見た目のラフさとグリップ力はスケーターを虜にし、ムーブメントはストリートに伝播し、いまに繋がる確固たる地位を築き上げてきました。
ただ、今秋〈ヴァンズ〉からリリースされるシューズは、ラフさは皆無で、大人顔。
まずは「CARVER」。実はこのモデル、過去にリリースされていたこともあり、当時も人気が高かった一足です。2023年に復刻されたときも当時の熱狂に勝るほどで、アジア各国からも注目を浴びるほど。
いつもの〈ヴァンズ〉ならスタイリングも自然とストリートになってしまうけど、「CARVER」であればカジュアルなアイテムも受け止めながら、キレイなスタイリングにもはまってくれます。シャツにネクタイで決めてもいいし、モードにだって振ってもいい。
この「LOAFER」には、ひとつ秘密があって、実はラスト(木型)が〈ヴァンズ〉の「スリッポン」と一緒なんです。
ローファーは、スニーカーに比べてひと回り小さく見えるもの。けれど、「LOAFER」のフォルムは「スリッポン」。バンプが少し長い。だから、服とのバランスがより取りやすいんです。
品のあるデッキシューズも〈ヴァンズ〉の新作。名前は「2 EYE」。これをパッと見で〈ヴァンズ〉とわかる人なんて、きっといないはず。
アッパーにはレザーを使用し、大事に履いてあげれば経年変化も楽しめる。どんどん色は深くなって、艶も増していきます。
ここまでいろいろと書いてきたけれど、どの靴も、履き心地は正真正銘〈ヴァンズ〉です。そこだけは、お忘れなきように。