視線を奪う、巨大なクライミングウォール。
店に入って真っ先に目に入ってくるのは巨大なクライミングウォール。
5mをゆうに超える高さで、この規模のクライミングウォールが設置された店舗はアジア初とのこと。ルートにもこだわったという本格派です。
そしてよく見ると、ホールドは天然木を削り出したもの。木のコブをそのまま活かしたようなものまであります。当然すべてワンオフ。近づくと壁の表面も花崗岩に寄せた質感になっていて、いわゆる一般的な人工壁とは異なる仕様。これらの組み合わせによって、シックな店内にも馴染むウォールに仕上げられています。
このウォールは実際にトップロープでのクライミングが可能で、神戸店をオープンするにあたって、どうしても取り入れたかったこだわりだと、〈アークテリクス〉のブランドヘッドを勤める髙木 賢さんは言います。
「やはり〈アークテリクス〉の原点といえば、クライミング用のハーネスです。六甲山の芦屋ロックガーデンは日本クライミングの発祥の地と言われていることもあり、神戸店にはちゃんと登れる壁をつくりたかったんです」
ディスプレイとしてのインパクトはもちろんのこと、この壁の主目的はハーネスの使い心地を試すこと。命を預けるギアなので、購入前のフィッティングはある意味シューズやウェアよりも重要です。実際に壁を使えることで、サイズやフィット感だけでなく、実際に落下したときの負荷も確認できるのはかなり画期的と言えるでしょう。