ブリュード・プロテイン™ファイバーはどうやってできるの?

①まずは、コンピューターで微生物がタンパク質をつくるためのDNAをデザインします。DNAというのはタンパク質の性質を決める設計図のようなもの。つくりたいものがウールのような素材なのか、レザーのような素材なのか、それに合わせてDNAを最適化します。

②デザインしたDNAを微生物に導入します。このとき、つくりたいタンパク質を効率よく生み出せる微生物を選んだ後、ごく少量ずつ試験管やシャーレなどを使い、設計図通りに培養が進むかどうかを確認するのがポイント。

③ ②の微生物をタンクの中に入れてエサとなる栄養源を与えることで増殖し、発酵が進みます。ちなみに発酵というのは、微生物が栄養を取り込み、人間にとって有益なものをつくり出す作業のこと。ビールやチーズができるのもこれと同じ原理です。
今回の場合であれば、栄養はサトウキビやトウモロコシなどの植物由来の糖、つくりだすものはタンパク質。

④そうして粒状のタンパク質、「ブリュード・プロテイン™ポリマー」ができあがります。

⑤「ブリュード・プロテイン™ポリマー」を液体に溶かして、シャワーヘッドのような細かい穴のある器具を使ってグニュっと押し出す。すると、その穴のサイズに応じた糸「ブリュード・プロテイン™ファイバー」の完成です。