すべてが繋がる3つの活動。

幸野志有人(サッカー選手 / 〈クラブ サーカズム(CLUB SARCASM)〉デザイナー )
クルーネック 半袖 L ブラック
PROFILE
1993年生まれ、東京都出身。16歳で「FC東京」とプロ契約を果たす。Jリーグのほかのチームを経て、オーストラリアの「シドニー・オリンピックFC」へと加入するも大怪我で惜しくも帰国。その後日本で復帰し、ドイツの「FCオーバーノイラント」やイギリスの「ロンドン・サムライ・ローヴァーズFC」でプレイ。昨年、拠点を日本に移し、現在は「市川SC」で活躍中。



―よく「Maple Pizza」に来ているそうですね。
幸野: オーナーのベンくんは、共通の友人が多くて、よくお世話になっています。
―いつも、どんな休日を過ごしているんですか?
幸野: 友達や先輩とご飯に行くことが多いかな。でも、休むのが苦手で、結局いろいろやっています。

―サッカーと並行して、アパレルブランド〈クラブ サーカズム(CLUB SARCASM)〉も手がけていますよね。
幸野: そうなんです。あと、長崎でメタバースとかAIを開発する会社も運営しています。5〜6年前から、いろんなことに挑戦しはじめたんですよ。いまはサッカーと別の活動の最適なバランスを見つけられた感覚です。
―サッカーとアパレルとITの3本柱で活動しているんですね。そのきっかけは?
幸野: 〈クラブ サーカズム〉は洋服が好きだったから自然と始めた感じで、もともとウェブデザインをやっていたしテクノロジーに興味があったから会社を設立しました。
―ウェブデザインもできるんですか!
幸野: ずっとサッカーを続けたいし、引退するなら自分でタイミングを選びたいと思っています。例えば、月に10万円しかもらえないチームからオファーがあったとしても、ほかに収入があればサッカー選手を続けられるじゃないですか。サッカー選手としての終わり方を選ぶために勉強しました。まったく違うジャンルのことをやっていても、結びつく場面があるんです。テクノロジーにデザインの要素が求められたり、サッカーで培ったことも会社経営に活きたり。
―繋がることがあるから、休日を休日と捉えていないと。

幸野: そうですね。平日がっつり働いて、土日に仕事のことを考えないって、できない性格なんですよ。公私混同で、仕事とプライベートの境目がないんです。
―ファッションに興味を持ったきっかけはありますか?
幸野: 家族みんながファッション好きだったので、サッカーと同じく自然と好きになりました。親父から、ひとと違うほうがいいと教育されて、自分を表現するツールのひとつにファッションがあったんですよ。16歳でプロのサッカー選手になってから、給料のすべてを洋服に注ぎ込んできました。
―〈クラブ サーカズム〉をデザインするうえで、大切にしていることは?
幸野: 少し遊び心を感じるデザインが、ぼくらしいかなって思っています。ファッションの学校に通っていたわけじゃないので、自分らしさを大事にしているんです。なにも知らない状態からはじめたから大変だったけど、協力してくれる友達が増えていって。徐々にやり方もわかってきて、つくりたいものがつくれるようになりました。