FEATURE
大阪のネペンテスが15年の月日で辿ってきた道。
CULTIVATING OSAKA IDENTITY.

大阪のネペンテスが15年の月日で辿ってきた道。

大阪のファッションといえば、古くから梅田や心斎橋が中心でした。ちょうどその中間地点である本町エリアに、「NEPENTHES OSAKA」がオープンしたのが2009年。ファッションとは無縁だったエリアを長い年月をかけて耕し、地盤の強い街に根を張り巡らせた15年の月日はどんなものだったのか。同じく5周年を迎えた「NEPENTHES WOMAN OSAKA」とともに、その軌跡をたどります。

  • Photo_Fumihiko Ikemoto
  • Text_Keisuke Kimura
  • Edit_Yosuke Ishii

「ネペンテス」と「ウツボ」が隣接する、運命的な立地。

加藤洋平 / NEPENTHES OSAKA ストアマネージャー
1983年生まれ、兵庫県出身。セレクトショップでの勤務を経て、2009年に「NEPENTHES OSAKA」のオープニングスタッフとして働き始める。2021年から現職。

ー加藤さんは、「NEPENTHES OSAKA」のオープンした当初から働いていると伺いました。

加藤: オープンしてから15年、ずっとこの店舗で働いています。

ー「NEPENTHES OSAKA」がオープンする以前、こんなにも周辺に飲食店やショップはあったのでしょうか?

加藤: 当時は、よくあるオフィス街でした。ショップは少なかったですし、飲食店もポツポツとあるくらい。この15年で街の景色は大きく変わったと思います。

ーなぜ、そんなファッションとは縁遠い場所に、「NEPENTHES OSAKA」をオープンさせたのでしょうか?

加藤: 「ネペンテス」はほかの店舗を見ても、大通りから一本入った場所であったり、街の中心から離れた場所に出店しています。大阪に出店する際も、そうした場所を探していたのですが、なかなかピンと来るところが見つかりませんでした。そこで大阪市の地図を眺めていたところ、市内の真ん中に大きな公園を見つけたんです。訪れてみると、なんだか他のエリアとは違った落ち着きのある雰囲気ですぐに気に入り、複数ある公園の入り口のひとつに隣接しているこの物件をたまたま見つけて即決。偶然にも、公園の名前は「靱(うつぼ)公園」。実は「ネペンテス」は食虫植物の名前から来ており、和名が「ウツボカズラ」なんです。そんな不思議な縁もあり、ここに決めたと聞いています。

ー店内からは、靱公園の一部も眺めることができるんですね。

加藤: はい。こんなにも緑が見える「ネペンテス」の店舗は、ほかにありませんね。

ー季節の移り変わりで、外の景色も変わっていくのでしょうか?

加藤: 靱公園はお花見のスポットとしても有名で、春には桜でいっぱいになります。夏は新緑も楽しめますし、秋は紅葉がキレイなんです。5月はちょうどバラの季節で、公園が色とりどりのバラで埋め尽くされます。その景色を見た帰りに寄ってくれるお客様もたくさんいらっしゃいます。

ー道路の突き当たりの先に店舗があるのも特徴的ですよね。クルマが通らないので、店舗前でも安心してくつろげます。

加藤: 普段はテーブルも外に出していて、お客様をはじめ、誰でも座っていただけるようにしています。そこで買い物終わりのお客様と談笑したりすることも多いですね。

INFORMATION

NEPENTHES OSAKA

住所:大阪府大阪市西区京町堀1-13-16
電話:06-6446-9882
時間:11:30〜20:00
Instagram:@nepenthes_osaka

NEPENTHES WOMAN OSAKA

住所:大阪府大阪市西区京町堀1-15-9
電話:06-6147-5586
時間:11:30〜20:00
Instagram:@nepenthes_woman_osaka

nepenthes.co.jp