NO.2
麗子クリスタル、トーマス龍(カフェ「RoJean」オーナー)

PROFILE
東京生まれ。家族でアメリカへ移住。大学卒業後、NYのインテリアデザイン会社に勤務後、日本へ帰国。現在はフリーランスのインテリアデザイナー、翻訳家として活動しながら、弟とともにカフェ「ロジーン」のオーナーを務める。
Instagram:@reikocrystal
PROFILE
東京生まれ。家族でアメリカへ移住。7歳までカンザスとテキサスのダラスで育ち、日本へ帰国。高校卒業後、再びアメリカへ渡り、NYで2年間飲食業界を経験した後に帰国。服飾専門学校を卒業し、アパレルや飲食店での勤務を経て、姉と共同でカフェ「ロジーン」を経営している。
Instagram:@tomas_ryu
適度なゆるさと愛嬌が
“ラフ” &ピースな毎日の要。

ーカフェ「ロジーン」をおふたりで経営するうえで大切にしていることはなんですか?
麗子: もともとカンザスに住む祖母の家の世界観をみんなに共有したくて、祖母の名前である「ロジーン」を冠してカンザスの朝食とブランチを出すお店をはじめました。それとわたしたち姉弟は幼少期から日本とアメリカを行ったり来たりしていたので、自分たちがいつでも安心して帰ることができる “ホーム” を自分たちでつくりたいという気持ちがありました。
トーマス: ここには家族や友人、近所のひとなどいろいろなひとたちが集まってくるから、自分たちにとってはもちろん、みんなにとっても大切な “居場所” でありたいですね。そのために、まずは自分たちがハッピーでいつづけることかな。そうすればまわりもお店もうまくいくと思っています。
―お店で使っている花器やマグ、皿もあたたかみがあってとても素敵ですね。
麗子: これはコロラドに住む大叔父のエドがつくったものですが、わたしたちが子どもの頃からいつもそばにあったので愛着があります。お店をはじめるときにはエドの食器が使いたいと実家から譲ってもらいました。


ー65歳以上を対象とした割引サービス「ロジーンのロージン割」や子どもたち主催のレモネードスタンドなど、地元のカルチャースポットのような雰囲気ですね。
麗子: 「ロージン割」はいつもお店の花を買っていた花屋の藤子ちゃんからの「若いひとだけじゃなくてお年寄りも入りやすいお店になったらいいね」というアドバイスをもとにはじめたサービスなんですが、おかげさまで好評です。イベントはアメリカの独立記念日やイースター、周年など不定期で開催しています。
トーマス: 単純にひとが集まることが姉もぼくも好きなんです。ここ池ノ上はお年寄りやファミリーも多いあたたかい街。都会感もあるけど、昔ながらののどかさも残っていてすごく気に入っています。

―のんびりとした空気が漂っていますね。おふたりの一日の生活サイクルは?
トーマス: 「ロジーン」は8時から15時までの営業なので、基本的に早寝早起きの生活です。起きる時間は決めずに自然と目覚めた時間から一日がスタートします。目覚まし時計に起こされるのが嫌で。
麗子: トーマスは3時とか4時に起きているときもあるし、すごく早起きだよね。わたしは規則正しい生活をしていると体の調子がいいですね。
トーマス: みんなと喋るのも好きだけど、ひと気のない早朝の静けさが好きです。


ーラフな着こなしが素敵なおふたりですが、どんなファッションがお好きですか?
麗子: わたしはカルチャーレファレンスのあるTシャツが好きで、今日はドラマシリーズ映画『ホワイト・ロータス』のモノローグが書かれたTシャツを着てきました。ブラックユーモアの効いたドラマです。
トーマス: ぼくは “安くできるおしゃれ” が好きで、基本的にはラフなスタイルが多いです。ファッションは好きですけど、いかにお金をかけずに自分らしくおしゃれするかをいつも考えています。


―今日着ている服もいい味が出ていますね。
トーマス: 毛玉ができていい感じの〈アナクロノーム〉のカーディガンとピンク・フロイドのヴィンテージT、〈プライベート ブランド バイ S.F.S〉のスエットパンツです。ブルックリンでは富裕層のひとがあえてボロボロのTシャツを着ていたりするんですけど、その姿を見てカッコいいなーと思って、どんな服を着るかより着るひとの個性が大事なだと。あと、いつの間にか片方なくなったソックスを別々に組み合わせて履いています。両足が揃ってないのも意外と可愛いかなって。
麗子: わたしもトーマスと同じで服でも靴でも擦れていたり汚れていたりする方が好きで、レザーシューズもボロボロになるまで履きます。〈カーハート〉のパンツはスタッフから譲ってもらった古着で、裾が擦れ切れているのが気に入っています。
トーマス: ひとから譲り受けたヴィンテージ感のあるものって素敵だよね。

ー最後に〈ベネクシー〉のシューズの履き心地はいかがでしたか?
麗子: わたしが選んだのはクロッグに近いシューズタイプ「300(サンマルマル)」のリラックスフィット。足幅が広めなので締め付けが少なくて楽だし、ぽってりとしたフォルムも可愛くてお気に入りです。このシューズも味が出るまで履こうと思います。
トーマス: 仕事中は靴の脱ぎ履きが多いので、この「120(イチニイマル)」が大活躍しそう。ラバーコルクのインソールが入っているので、長時間立ちっぱなしでも疲れにくいのもうれしいですね。履くひとそれぞれのライフスタイルに寄り添ってくれるのが〈ベネクシー〉の魅力だと思います。