アイウェアスタイリストから見た、〈イジピジ〉の本当のすごさ。
PROFILE

1989年生まれ、熊本県出身。約10年眼鏡店で勤務したのち、アイウェアスタイリストとして独立。現在は両国にある自身のアイウェアショップ「朝戸風」、月島にある「ダウンタウン」で接客を行うほか、OJTの講師として、アイウェアの接客指導にあたっている。国家資格である「眼鏡作製技能士一級」も取得済。
Instagram:@sky.miku
ーまず、全国スナップに登場してくれた方々のアイウェア選びはいかがでしたか?
中島: やはりみなさんオシャレなので、ポイントをしっかりおさえながら、ご自身に合うモノを選んでいるなと思いました。本当にお似合いでしたよね。
ーありがとうございます。ここからは、中島さん自身のことと、アイウェアに関することをお聞きしたいのですが、そもそも、中島さんがアイウェアのお仕事に携わるようになったきっかけから教えてください。
中島: 元々販売のお仕事が好きで、アウトドアメーカーで働いていたんですけど、あるとき、当時の顧客の方から「眼鏡屋をオープンするから働いてくれない?」って誘われたんです。それが23歳のとき、今から12年前のことですね。そこから独立して、アイウェアスタイリストとなったのが2022年です。

ー現在、アイウェアは何本くらいお持ちでしょうか?
中島: たぶん、130本くらいかな。15本入るコレクションケースに並べているのと、そこから溢れたものはスーツケースに詰め込んでます(笑)。
ー好みのデザインについても聞かせてください。
中島: 20代と30代ではずいぶん変わってきました。若い頃は黒縁なんかの強いデザインが好きだったんですけど、年を重ねるにつれて、軽やかな色味のものも好きになってきているかも。ダブルブリッジは多いかもしれないですね。
ーアイウェアのトレンドの移り変わりも、激しいですよね。
中島: それはとても感じます。とくにサングラスに関しては、昔は濃いレンズしか売れなかったし「まぶしさを軽減するだけのもの」という認識でした。そこからコロナでマスク生活になって、〈イジピジ〉でもラインナップされている薄いカラーレンズが一気に広まりましたよね。

ー中島さんのお店「朝戸風」ではインポートのブランドも多く扱っています。海外と日本のトレンドに差はあるんでしょうか?
中島: トレンドもありますが、文化の違いのほうが強いかもしれないですね。例えば、海外だと瞳が見えるくらいの薄いレンズはドレスグラスと言って、正装なんです。タキシードと合わせたりする人も多い。それと、欧米の方たちは色素が薄く、日本人より眩しさを感じやすいので、圧倒的に濃いレンズが主流です。
ー〈イジピジ〉はご存知でしたか?
中島: もちろんです。でも実物を見たのは今日が初めて。アンダー1万円で、このクオリティなら、アイウェアデビューする人にもちょうどいいと思いますね。デザインもベーシックで、使いやすそうだし。
ーテンプルなども外側にグッと開くので、どんな人の顔にもフィットするんです。
中島: バネ蝶番(テンプルが外側に開く仕様)なんだ。しかもポラライズド(偏光レンズ)もあるんですね!


ーそうなんです。
中島: それでこの価格帯は、ほかのブランドにはない魅力ですね。
ー〈イジピジ〉のラインナップのなかで、中島さんが選ぶとしたら、どのモデルでしょうか?
中島: バイカラーのモデルが好みかも。形がオーセンティックで使いやすいし、トレンド感もあっていいですね。着用するとわかりますが、驚くほど軽いんですね。
ーほかのモデルも、プロの目から見ていかがでしょうか?


中島: カラーの遊び心は、やっぱりフランスっぽいです。一方で、形はオーセンティックなので、どんな方にもフィットするだろうし、それが人気の秘訣なんだろうと思います。どれを選んでも、間違いないという感じですね。
ーアイウェア選びのヒントは、スナップのコメントでも散りばめていただきましたが、ほかに、中島さんが思うアイウェアの選び方のコツなどあればうかがいたいです。
中島: 年齢を重ねてくると、目元がくぼんできたり、クマが目立ってきたりしますけど、それを隠すためにアイウェアを着用される方も多いです。でも、一歩間違えれば、余計に老けて見えたりするんですよね。クマの色も緑、茶、黒の3種類あって、人によって違うんです。その補色をアイウェアで取り入れることで、目立ちにくくなります。パープル系であれば、くすみも目立たなくなりますしね。
ー肌の色なども関係していると。
中島: そうです。レンズの色でいえば、ブルーってすごく難しくて。人によっては顔色が悪く見えたりもします。そのあたりも気をつけていただけるといいと思いますね。
アクセサリーとの相性も大事で、色というより、雰囲気が合っていると全体のまとまりが出ます。例えば、インディアンジュエリーのような強いアクセサリーであれば、アイウェアも強いものを。華奢なアクセサリーであれば、リムの細いものを合わせたり。
ーありがとうございます。最後に、改めて〈イジピジ〉の魅力と、今後に期待したいことなどがあれば、聞かせてください。
中島: フレームのカラーが、もう少し日本向けのものがあっていい気がします。黒や茶色などの落ち着いた色のほうが、日本人の方も手に取ってくださいますしね。でも、デザインであったり、ヒンジの仕様などは本当に素晴らしいと思います。それでこの価格ですからね。
実物を見るまでは、ここまでクオリティが高いとは思っていなかったんです。ちょっと見る目が変わったかも。私も、この夏はお世話になろうかなと思います!
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