全部オーセンティックだし、フェイクはここには存在しない。
ー原宿や渋谷といったファッションの街ではなくて、中目黒にお店をつくったのはどうして?
ラムダン: ぼくは原宿にも渋谷にも興味がないんだ。銀座にもあまり目が向かない。ぼくが手がけた〈ビュリー〉の1号店は代官山にあって近いし、この辺りにはぼくの好きな日本のブランドがお店を構えている。だから村みたいなものだね。親しみがあるんだ。

ーさっき「ここにギャラリーもつくる」って話してたけど、そこではどんな展示をする予定ですか?
ラムダン: ポルノグラフィティかな(笑)。それはジョークだけど、ぼくはポリティカルでクールな雑誌のコレクターでもあるんだ。たぶんヨーロッパの中ではいちばんのコレクションを持っていると思う。もう30年近く集めているからね。そういったものを展示したいと思っているよ。
ーその展示を通して、なにかメッセージを投げかけたい?
ラムダン: もちろん。60~90年代はファッションだけじゃなくて、もっとポリティカルな話題も豊富だったし、そういう雑誌が多かったからね。

ーこのお店を通して伝えたいことや、お客さんに感じ取って欲しいことはありますか?
ラムダン: ぼくから伝えることはとくにないよ。というか、お店に来たら分かると思う。プロダクトを手に取って見れば、伝えたいことは理解してもらえると思うよ。それで共感してもらえたら、商品を購入してほしい。全部オーセンティックだし、フェイクはここには存在しないからね。