FEATURE
パリでいま、いちばんホットな人物。ラムダン・トゥアミの正体。
WORDS, SOUNDS, COLORS & SHAPES

パリでいま、いちばんホットな人物。ラムダン・トゥアミの正体。

「Good morning!」。中目黒の一角に新しくできたお店で、快活な挨拶と共に現れたひとりの人物。彼の名前は、ラムダン・トゥアミ。フランスの実業家であり、クリエイターでもあるラムダンは、パリで自身のショップである「WORDS, SOUNDS, COLORS & SHAPES」のディレクションを担い、注目を浴びています。そんな同店の日本一号店が中目黒にオープン。天井の高い開放的な空間には、彼が手掛けるオリジナルブランド〈ディ・ドライベーグ(DIE DREI BERGE)〉のアイテムがズラリと陳列され、そのクオリティの高さに驚かされます。そもそもラムダンって何者なの? そんな疑問を頭に浮かべながら彼のもとを訪ね、自身のこと、お店のこと、クリエイションについてさまざまな質問を投げかけました。

全部オーセンティックだし、フェイクはここには存在しない。

ー原宿や渋谷といったファッションの街ではなくて、中目黒にお店をつくったのはどうして?

ラムダン: ぼくは原宿にも渋谷にも興味がないんだ。銀座にもあまり目が向かない。ぼくが手がけた〈ビュリー〉の1号店は代官山にあって近いし、この辺りにはぼくの好きな日本のブランドがお店を構えている。だから村みたいなものだね。親しみがあるんだ。

ーさっき「ここにギャラリーもつくる」って話してたけど、そこではどんな展示をする予定ですか?

ラムダン: ポルノグラフィティかな(笑)。それはジョークだけど、ぼくはポリティカルでクールな雑誌のコレクターでもあるんだ。たぶんヨーロッパの中ではいちばんのコレクションを持っていると思う。もう30年近く集めているからね。そういったものを展示したいと思っているよ。

ーその展示を通して、なにかメッセージを投げかけたい?

ラムダン: もちろん。60~90年代はファッションだけじゃなくて、もっとポリティカルな話題も豊富だったし、そういう雑誌が多かったからね。

ーこのお店を通して伝えたいことや、お客さんに感じ取って欲しいことはありますか?

ラムダン: ぼくから伝えることはとくにないよ。というか、お店に来たら分かると思う。プロダクトを手に取って見れば、伝えたいことは理解してもらえると思うよ。それで共感してもらえたら、商品を購入してほしい。全部オーセンティックだし、フェイクはここには存在しないからね。

INFORMATION

WORDS, SOUNDS, COLORS & SHAPES

住所:東京都目黒区青葉台2-16-7
営業時間:12:00〜20:00(月曜定休)
wscs.jp