#04 小林真理(編集部)
J.S.Homestead
J.S.ホームステッドのデニムコート
コスパのよさも心に沁み入る。
個人的にも、世の中的にも、カジュアルとフォーマルのほどよくブレンドされたブランドやアイテムが今の気分かと。そのブレンド具合にこそ、デザイナーのセンス、いわば編集力が問われていて、アーカイブが大いに必要になります。〈J.S.ホームステッド〉はミリタリーやアメカジの造詣が深いスタッフばかりが集まっているそうで、彼らが料理したこのコートは随所にカジュアルとフォーマルのいい塩梅を感じさせてくれます。比翼仕立てでボタンを見えなくしたり、ポケットのミニマムな処理と、フォーマルな表情ながらも、Aラインというフォルム、デニムという素材やラグランスリーブといったところが肩の力が抜けて絶妙なバランスに仕上がっているなと。ざっくりとでも、上品にでも着こなせる、非常にありがたい一着なのです。
¥32,000+tax
MACLIR
マクリルのパンツ
いい感じにくたびれさせたい。
〈マクリル〉は日本の生地やものづくりにこだわった、ジャーナル スタンダードの新ライン。きれいな藍色に染まったコーデュロイパンツは、ダブルニー仕様というワークテイストながら、きれいなテーパードシルエットはモダンで実用的。個人的に、細畝のコーデュロイは上品になりすぎて敬遠していたんですが、この風合いと表情は新しいベーシックパンツの一つとして活躍してくれることでしょう。デニムとも違った、コーデュロイ特有の経年変化によって、いい年をとり方をしてくれそうな、長くつきあっていきたいパンツです。
¥22,000+tax