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#04 小林真理(編集部)
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01
THE NERDYS
ザ ナーディーズのジップアップハイネックTシャツ
過去のトラウマを吹っ飛ばす。
“ダサいひと”という英語のスラングが元になったブランド〈ザ ナーディーズ〉。そんなひねくれた由来とは相反するように、そのラインナップはベーシックにしてエレガント。“ベーシック”モノが跋扈するなかにあっても、独自の立ち位置をキープしてます。あとはシーズンごとにしっかりとした世界観の下で作られている、こだわりのカタログも毎度楽しみです。中学時代であった1990年代に中学生として、典型的な学校ジャージを着て生きていた身としては、なんだかその記憶がフラッシュバックする、プルオーバータイプというのは避けてました、おもいっきり偏見ではありますが。しかし、これほどの上品さを持ち合わせているのであれば話は別。ジップを閉めれば今風のハイネックになれば、裾がリブという、このバランスにもぐっと来ました。ややオーバーサイズを、ヴィンテージのデニムとかと合わせたいですね。
¥14,000+TAX
ビン 03-6416-0634
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02
ALLEGE
アレッジのイージーパンツ
この表情はファムファタール的。
いい空気感というあやふやな表現を使うのは編集者失格とはいえ、やはり〈アレッジ〉はいい空気感をまとってるなあと。このブランドのパンツはどれをみても、シルエットが本当にきれいだといつも思うのですが、これほどヌケ感を持ったパンツは初めてです。俗にいうイージーパンツなのですが、穿けばラクチンだけど、見た目はしっかりという大人にふさわしいイージーパンツというわけ。このブランドの定番でもあるニットなどをみても、ソフィスティケートされたカジュアルに落とし込むデザイン力は、このブランドの真骨頂だなと感じます。この独特の表情をもった生地も、夏の「パンツ+Tシャツ1枚」というシンプルななかで一層活きるはず。個人的には、夏のユニフォームのラインナップに加えたいです。
¥32,000+TAX
カラーズ 03-5778-3782
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03
SPECTUSSHOECO.
スペクタスのSPECTUS 1
黒くてデカイ、この存在感。
下ネタではありません。既知のひとには、今さら…なんて言われてしまうかもですが、ようやくそのよさに気づいたというのが、正直なところです。よくいわれますよね、“本当に革新的なものは、最初は受け入れられない…”とか。つまるところは、自分の感性や視点が追いついていなかったということになるんでしょうけれど。テェイ! さて前置きが長くなりましたが、〈スペクタス〉のシューズは、シューレースと連動したヒールのディスクを回すという特別なシューレースシステムを採用することで、瞬時に着脱とフィット感の調節が可能となっています。といいつつ、個人的に特筆すべきポイントはそこではなく、上品なスウェードとこのボリューム感。バギーパンツの存在感にも負けないそのガタイのよさ、まさにノックアウト級の破壊力です。
¥46,000+TAX
ギャラリー・オブ・オーセンティック 03-6432-2358
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04
OAKLEY
オークリーのサングラス
この夏を席巻しそうなサングラス。
〈オークリー〉の名品といえば「フロッグスキン」であることは周知の事実。そんな傑作のラインナップに加わりそうな予感がする「ラッチ」がこの6月から発売されます。顔と服を選ばないボストン型のフレームに、誉れ高い〈オークリー〉のレンズという最強コンビは、これ一本でほぼ用が足りてしまうわけです。聞けばこのサングラスは、スケーターのエリック・コストンをはじめとした、4人のスケーターとのコラボレーションで誕生したとのこと。この仕上がり具合も納得といえるでしょう。Tシャツの首もとにかけ止めできる、ヒンジ部分のラッチ(かけ止め)システムなどその細かやさもGOOD。“革新”を標榜するブランドの面目躍如の一品といえるでしょう。
手前から¥17,000、¥25,000、¥18,000+TAX
オークリージャパン 0120-009-146