山本寛斎に高田賢三、イブ・サンローラン、ジャンポール・ゴルチェなど、ファッションに疎い人でも知っている錚々たるデザイナーたち。そんな世界のトップクリエイターを虜にした日本人女性をご存知ですか？

彼女の名は山口小夜子。1970年代初頭、オイルショックに揺れる日本を離れ、モデルとして"日本人であること"を武器に名声を勝ち取ってきました。黒髪に切れ長の瞳というアイコニックでミステリアスな風貌に身を固めた彼女は、激動の時代をどのように生き抜いてきたのか。

生前の彼女と親交のあった人々の証言を厚め、残された貴重な映像とともに、謎に包まれた山口小夜子の人物像に迫るドキュメンタリー映画『氷の花火 山口小夜子』が今秋公開されます。

メガホンを握るのは、交友のあった松本貴子監督。没後8年を経て、改めて注目される"東洋の神秘"にスクリーンを通して触れてみてください。