世界59カ国6000名を超えるという応募者の中から、かの「レッドブル・ミュージック・アカデミー」に選出されたという日本人アーティストAlbino Sound。プロデューサー兼マルチ・プレイヤー梅谷裕貴（ウメタニ・ヒロタカ）のソロ名義であり、電子音楽界の期待の星です。

このたび、初となる音源『Cloud Sports』が発売されました。Albino Soundの周りを囲むメンバーから、周囲の期待の高さをうかがわせます。ミックス・エンジニアは日本を代表するエレクトロニカ/テクノ・アーティストAOKI takamasa、マスタリングはゆらゆら帝国やOgre you assholeを手掛ける中村宗一郎という、鉄壁の布陣！

今年の活動としては、「TAICO CLUB」や「RAINBOW DISCO CLUB」に出演したほか、ウェブサイト「TheDayMag.jp」の制作した短編ドキュメンタリー・シリーズにサウンドトラックを提供しています。

また、気鋭の若手映像ディレクターとして注目を浴びる石田悠介が手がけた短編映画『Holy Disaster』への楽曲提供なども。

クラウトロックやニューエイジなど70年代の実験的な音楽や現代のベースミュージック、エレクトロニカをベースに、懐かしくも新しい、どこか引っかかりのあるサウンドを組み立てるAlbino Sound。複雑で鋭角なビートを刻んだかと思えば、印象的で緊張感のある上物を響かせるなど、そのトラックメイキングのセンスは抜群。

様々なジャンルの音楽の視聴体験が血肉となってできあがった、新世代のエレクトロニックミュージック。ぜひ視聴してみてください。

また、『Cloud Sports』のジャケットには、フイナムで過去にこんな特集を撮り下ろしてくれた写真家の山谷佑介氏の作品「ground」からの一枚が使われています。同世代だという二人のセッションは、音のイメージを豊かに増幅させる、幸福なマリアージュとなっています。