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連載「憧れの逸品」No.444 プラダの反骨心がにじみ出たジャケット。

ヴィンテージ加工が織りなす褪せたような色合いがたまらない。ベースは細やかな畝を特徴とするレップ織りのコットン。素材開発に定評があるメゾンとはいえ、このつくり込みにはいまさらながら舌を巻いた。トライアングルロゴさえ同色でカモフラージュしてワントーンでまとめたジャケットは、素材の魅力が存分に味わえる。

際立ったもうひとつがこれぞフィールドウェアなデザインワークだった。前身頃に大きなフラップポケットを4つ、後ろ身頃にはハンティングジャケットのアイコンであるゲームポケットをあしらった。

背面にあしらわれたゲームポケット。

〈プラダ(PRADA)〉の2026年春夏メンズコレクションのショーはブルマを穿いた男で幕を開けた。幼少期の記憶を想起させるそれはピースフルな世界のメタファーだったのではないか。シーズンリリースに列挙されたワードを眺めていると、“力の解体” と “新しい動き” というふたつのフレーズが浮かび上がってきた。それは不透明感増す世の中の動きに対する抵抗のようにも思える。

そうであれば、ミリタリーではなく、フィールドにデザインのソースを求めたのもうなずける。

仕上げにはランウェイでも名バイプレイヤーっぷりを披露したピンバッジを。

“Lover’s Lake”、“Peak’s End”、“The Last Swim”。一夏の恋の終わりを予感させるようなそれらレタリングロゴは、恋人たちの別れを装った〈プラダ〉特有のアイロニーだったのかも知れないといったら考え過ぎか。しかし、シンプルなアウターにもってこいのアクセントだ。


ジャケット ¥594,000(予価)

ピンバッジ ¥69,300(2個セット、予価)

Photo_Hiroyuki Takashima
Text_Kei Takegawa

INFORMATION

プラダ クライアントサービス

電話:0120-45-1913
オフィシャルサイト

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