宿泊施設の枠を軽々と飛び越え、様々なカルチャーの発進拠点として多くの文化的な出会いを創出している「TRUNK(HOTEL)」。
1階メインラウンジの「TRUNK(LOUNGE)」 では、展示作品がパブリックアートのように、一年に何回か入れ替わるのですが、先日より、ニューヨークを拠点に活動するアーティスト西川裕子氏によるインスタレーション「Chromonaut」が展示されています。
思わず足を止めて見惚れてしまう、めくるめく色彩の洪水。
ラウンジの天井から降り注ぐ色とりどりの断片は、行き交う人の動きによって生まれる微かな気流に反応し、ゆっくりと、しかし確実に表情を変えていきます。
本作の素材には、写真撮影の背景として使われていたバックグラウンドペーパーを再利用しています。役割を終えた紙を一度パルプ状に戻し、粘土のような質感を経て、西川氏が“クッキー”と呼ぶ有機的な形へと再構成しています。
「外部から着色料を加えることはしません。素材そのものが持つ歴史を、色を通して語らせたいのです」
本展では、空間を彩るインスタレーションに加え、展示作品の一部を販売しています。
ニューヨークのスタジオで一つひとつ手作業で形作った、素材の記憶を宿すアートピースをぜひご覧ください。9月までやっていますので。
Yuko Nishikawa『Chromonaut』
会期:2026年4月1日(水)~2026年9 月初旬(予定)
会場:TRUNK(HOTEL) CAT STREET 1F TRUNK(LOUNGE)
住所:東京都渋谷区神宮前 5-31
時間:9:00~23:00 入場無料.無休
Instagram:@trunkhotel_catstreet
西川裕子| Yuko Nishikawa
1976年神奈川県茅ヶ崎市生まれ。ニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動。1990年代半ばにニューヨークへ渡る。インテリアデザインを学び、家具を10年間デザインした後、クラフトとマテリアルサイエンス、空間研究を横断しながら、空間における変容的な体験を生み出す作品を制作。絵画、彫刻、インスタレーションなど多様な表現を横断する西川の作品は、色彩、動き、素材を通して喜びと驚きを呼び起こす。粘土、ワイヤー、光、工業用部品といった素材に加え、レンズや貝殻、ビーチプラスチックなどの日常物や自然素材を用いながら、遊び心のある視覚的・感覚的な表現を展開している。常設作品はニューヨーク・ブルックリン、マサチューセッツ州ウォータータウン、テキサス州フリスコ、東京などに設置されている。
Instagram:@yuko_nishikawa
