神戸生まれのセレクトショップ「ビショップ(Bshop)」が生誕の地である神戸・メリケンパークで開催された「ビショップ音楽祭」に今年も行ってきました。我々は初回となる一昨年にもお邪魔したので、この地にまた帰ってこられて嬉しい限りです。
そして、実は東京ではこの日の前日まで37日間連続で降水が観測され、統計開始以降過去最長記録を更新中というのもあって、久しぶりの晴天に気分がブチ上がりです。というか、晴れすぎです。それなのにハットを忘れてしまった取材チームは急いでファッションマーケットブースに向かい、〈キジマタカユキ(KIJIMA TAKAYUKI)〉で日除け用にバンダナを購入しました。
さて、これで準備は万端。270度を海に囲まれたメリケンパーク内を散策しましょう。顔を上げると神戸のランドマークである赤いポートタワーと白い大屋根の海洋博物館を望める最高のロケーション。目の前に海を望み、東に神戸大橋、西にハーバーランド、南にポートアイランドや神戸空港を見渡せます。
そして、都会的でありながら緑豊かなスポットにあふれているので、芝生の上でゆるーく音楽を聴いたり、木陰で昼寝を楽しんだり、思い思いの楽しみ方ができるのがこのフェスのいちばんの魅力。「TOWER STAGE」と「SEA STAGE」の2つのステージとの距離がそれほど離れていないので、パーク内のどこにいても常に音の海に浸れるのも最高です。
寺久保伶矢 ※Official Photo
パーク内の散策を終えた頃、SEA STAGEにトップバッターとなるトランペッター、シンガーソングライターの寺久保伶矢の姿が。今回はトリオセットで登場し、晴れ空の下で心地よく濃密な音を聴かせてくれました。
YONA YONA WEEKENDERS ※Official Photo
お昼を挟んでYONA YONA WEEKENDERSが登場。彼らが奏でる“ビールが美味しくなるメロウな音楽”は健在です。ステージ前がギュウギュウになるほど集まった観客とお約束の乾杯! まるで飲み会のようなアットホームな雰囲気で一体感たっぷりのライブを披露してくれました。
Night Tempo ※Official Photo
つづいてポートタワーを望むTOWER STAGEに移動してのNight Tempoのステージは、80年代のジャパニーズシティポップやアイドルポップスを4つ打ちで再構築した名曲の数々を連発。郷ひろみの代表曲「お嫁サンバ」やグルメアニメ『美味しんぼ』の主題歌としてお馴染みの中村由真「Dang Dang 気になる」、杏里の「悲しみがとまらない」など致死量の昭和を味わいました。
cero ※Official Photo
お次は再びSEA STAGEのceroへ。今回はゆったりと快適に過ごすことができる特別観覧エリア「SPECIAL CHILL AREA」からのんびりと楽しみました。個人的にドライブソングの定番として日々お世話になっているので、心地よいビートと生声にグッと心を掴まれました。
SIRUP ※Official Photo
艶やかで色気のある歌声と肩肘張らないチル感たっぷりの音を披露してくれたのはSIRUP。代表曲のメロウチューン「LOOP」、ライヴでの人気曲「SWIM」とラストは「Do Well」と名曲揃いのステージとなりました。
フェスといえば美味しいフードも醍醐味のひとつ。全国から22店舗が集まったフードエリアでは、普段は即決派の我々も目移りが避けられませんでした。
散々迷った挙句、京都府京丹後市久美浜町に店を構えるスパイスカレー専門店「THE SPICE Co.」のカレーと「METZGEREI KUSUDA(メツゲライ クスダ)」の自家製ソーセージを使ったホットドッグ、「藤原鮮魚店uRashiMa」の石窯ピザ、「ニューオリエンタル」の鶏肉飯、「四方食店」のチキンマンディ(中東のスパイス炊き込みごはん)を平らげました。
ほかにも名古屋名物の台湾ラーメンで有名な「味仙」や神戸生まれのクラフトアイスクリームショップ「Harlow ICE CREAM」、スペシャルティコーヒーブランド「BLUE BOTTLE COFFEE」などが出店。また、「ビショップ」スタッフの友人という縁もあって、「chez moe」がフランスから特別出店し、ナチュラルワインを提供。フェスで本格派のワインが楽しめるとあって、こちらは夜を待たずして完売という大盛況でした。
これまで数々のフェスに足を運びましたが、過去一のクオリティのお店が集まっていたことは間違いありません。出演アーティストの豪華さもさることながら、こだわり抜かれたフードエリアを目当てに訪れても損はしないのでは!? と思ってしまったほど。
前述した「SPECIAL CHILL AREA」では食べたい食事を窓口でオーダーすると通称“ライダー”がまとめてデリバリーしてくれるナイスなサービスがあるので、使わない手はありません。“次は推しのライヴなのに!”と悔しい思いをすることもなく、ひとときの“フェスセレブ”気分を堪能しました。
「ビショップ」主催というだけあって、ファッションマーケットブースも充実しています。今年は、〈ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)〉、〈オーシバル(ORCIVAL)〉、〈ニート(NEAT)〉、〈オブラダ(Oblada)〉、〈キジマタカユキ(KIJIMA TAKAYUKI)〉など全12ブランドが集結。各ブランドがビショップ音楽祭2026記念アイテムをはじめとする人気商品を展開していました。
〈オブラダ(Oblada)〉 〈キジマタカユキ(KIJIMA TAKAYUKI)〉
“Post Heritage –未来のヴィンテージを作る–”をコンセプトに掲げる〈オブラダ(Oblada)〉では、キャッチーなプリントが施されたキャップやTシャツが、 〈キジマタカユキ(KIJIMA TAKAYUKI)〉では写真のビショップ音楽祭2026 記念オリジナルバンダナをはじめ、東京直営店限定アイテムやアーカイブコレクションのヘッドウェアを手にすることができました。
〈オーシバル(ORCIVAL)〉 〈ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)〉
物販以外にも、ライブの合間に楽しめるワークショップコーナーも充実。〈オーシバル(ORCIVAL)〉 ではイラストレーターのMORIHARU氏のイラストをその場でプリントできるシルクスクリーンワークショップを開催していて、たくさんのお客さんが思い思いの作品を制作していました。
〈ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)〉では決められた時間内に荷物をザック内に正しく整理するチャレンジコーナーが! 取材チームは惜しくも失敗に終わりましたが、体験しながら学べるイベントっていいですよね。
※Official Photo
フェスには欠かせないキャップやタオル、バンダナなどが揃ったオフィシャルショップ「ビショップ購買部」も大行列! 今回はニシワキタダシ氏、船山改氏のふたりのクリエイターが手掛けたグッズがズラリと並びました。
〈ニート(NEAT)〉
一昨年につづき出店していた〈ニート(NEAT)〉ブースには西野大士さんの姿が。前回も販売した「NEAT HOUSE」ご当地キャップ「神戸タワーバージョン2」と「がんばろうKOBE」キャップをメインに展開。自らキャップをかぶった西野さんが販売員として奮闘していました。
「がんばろうKOBE」キャップの売上は全額「NPO法人阪神淡路大震災1.17希望の灯り」に寄付、というピースフルな取り組みを行っていると知って、どんなに時が経っても震災を風化させてはいけないと心に誓いました。
「ビショップ音楽祭」恒例の来場者スナップをお届け。今回は特別にYONA YONA WEEKENDERSの5人と寺久保伶矢さん、ヴィッセル神戸の公式マスコットキャラクターモーヴィくん(&相棒のお姉さん)にもお声がけしました。快く出演してくださって感謝!
UA ※Official Photo
そんなこんなであっという間に日が暮れ、港町・神戸のナイトタイムに突入。ふと周りを見渡すとSEA STAGEへと人の流れができていました。と、そこに登場したのは昨年デビュー30周年を迎えたUA。「ミルクティ」「スカートの砂」、ラストナンバー「甘い運命」とグッとくるセットリストと終始パワフルな歌声に魅せられました。
never young beach ※Official Photo
そして大トリはお待ちかねのnever young beach。パペットスンスンとのコラボMVでも話題となった「らりらりらん」からスタート! 「ちょっと待ってよ」「夏のドキドキ」「どうでもいいけど」と、まだまだ夏を引きずるぼくらに効くハッピーチューン、そして、「蓮は咲く」「だよ」などの聞かせる歌も演ってくれて歓喜! ラスト曲「だよ」では「だいすきだよ」を観客一同大合唱。そして、アンコールの「お別れの歌」で本当にお別れ。神戸の夜景の美しさも相まってジーンときてしまいました。
※Official Photo
悪天候で夏らしさをあまり感じられなかった2026年ですが、雨の不安など微塵も感じない晴天の下「ビショップ音楽祭2026」は大盛況のうちに幕を閉じました。訪れるたびに大好きになる街・神戸。次回もきっとここで!
Photo_Tatsuki Nakata
Edit & Text_Akiko Maeda

