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写真じゃありません、銅版画です。恵比寿のギャラリーPOSTにて狂気の作品が展示されます。

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Sylvia Bataille / route 4(295x197mm) ©Sylvia Bataille

独自のコンテキストと審美眼により、注目の展覧会を発信しつづけている恵比寿のギャラリー「POST」。本やアート作品など、この場所で初めて観た、知ったというひとも少なくないでしょう。

今回は、1963年フランス生まれのシルビア・バタイユによる、日本初となる展覧会「AUTOROUTE」が開催されます。

一見して写真かと見間違うこの作品群は、色彩の諧調表現が出しやすい銅版画のメゾチントという手法が用いられ、走行している自動車などを独特のフレーミングで描いています。

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Sylvia Bataille / substances toxiques(357x235mm) ©Sylvia Bataille

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Sylvia Bataille / autoroute VI(208x147mm) ©Sylvia Bataille

疾走する車を中心とするこれらのランドスケープは、フェティシズムに近い彼女の心象風景を的確に表現するためのモチーフとして2005年から継続して制作されているとのこと。

緻密な描写、タイヤのうねりを感じさせる表現力、想像するに恐ろしいほどの手間ひまなど、狂気にもちかいものを感じさせる作品です。

1月23日(火)に行われるオープニングには、作家も在廊します。

銅版画作品は、直接目で観るのがオススメです。時間が合えば、オープニングに駆けつけて、独特な作品を生み出すこのアーティストに、いろいろと質問をしてみてください。

Text_Shinri Kobayashi


Sylvia Bataille / AUTOROUTE
会期:1月23日(火)〜2月11日(日) 月曜休
会場:POST
住所:東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
時間:12時〜20時
オープニングレセプション:1月23日(火)19時〜21時

Sylvia Bataille(シルビア・バタイユ)
1963年フランス生まれ。メゾチントを用いた銅版画のほか、写真やイラストレーションなども手掛ける。2010年にはChamalières Triennale、2011年にはSaint-Maure Estam Biennaleで優秀賞を受賞。近年の展覧会に[mezzotints and pinhole photographs /Galerie Univer] (2017)、[mezzotints /フランス国立図書館](2015)などがある。

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