3人組の現代アーティスト、目をご存知でしょうか?
資生堂ギャラリーや瀬戸内国際芸術祭、越後妻有アートトリエンナーレなどで展示を行い、観たひとみんなに驚きの体験と興奮をもたらすという、いま注目のアーティストグループです。アーティストの荒神明香(1983年生まれ)、ディレクターの南川憲二(1979年生まれ)、制作統括の増井宏文(1980年生まれ)という3人で構成され、才気走るアイデア、それをカタチにする技術とチーム力を合わせもっています。
驚きを与えるアートとは、使い古されたクリシェのようですが、実際に目を観たことがあるひとは、凡百のアーティストとはひと味ちがうということがおそらくわかっていただけると思います。ご覧になったことがないひとは、2014年 宇都宮美術館でのプロジェクト「おじさんの顔が空に浮かぶ日」、2015年の大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレの「憶測の成立」などを検索してもらえればと思います。
そして、11月5日(土)〜12月2日(金)で別府にて、かれらの最新展示「目 In BEPPU」が行われます。「in BEPPU」は、2016年より始動する、日本随一の温泉観光地として知られる大分県別府市を舞台に開催する個展形式の芸術祭です。別府現代芸術フェスティバル「混浴温泉世界」(2009年から計3回開催、2015年に完結)の後継企画として、国際的に活躍する1組のアーティストによる、地域性を活かしたアートプロジェクトを毎年秋に実現するというもの。
そこで、第1回目のアーティストとして白羽の矢がたったのが、国内外で活躍する芸術活動チーム、目というわけです。別府市役所の一角で行われる展示では、日常の風景が一変するような、不思議な空間をつくりだします。本作品は、予約が必須のツアー形式による鑑賞になりますのでご注意を。
当然、アート作品を鑑賞するだけで大分くんだりまで、という声があがるのも正直わかります。でも、こちらの「旅手帖 beppu Web」などを参考にすれば、個性豊かな温泉からおいしいもの、宿泊所、工芸品など、別府にはさまざまな魅力があることがわかります。
芸術と温泉。どちらも秋の風物詩です。九州近郊に住んでいないひとも週末にさっと芸術と温泉を楽しむ旅というのもオツなものですよ。
Text_Shinri Kobayashi
目 in BEPPU
会期:2016年11月5日(土)〜12月2日(金)
会場:別府市役所内
料金:無料
住所:大分県別府市上野口町1-15
主催:別府現代芸術フェスティバル「混浴温泉世界」実行委員会
※ツアー形式での鑑賞となります(予約制)
※予約については、以下HPより。
http://inbeppu.com