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オランダの若手有望写真家アレクサンダー・スポーレによる、5月6日の一日限りという貴重な写真展が開催。

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草野庸子さんやVaughanさんといった若手アーティストと共にアートブックの制作を行っている出版レーベル「Pull the Wool」。

同レーベル主催の下、ゴールデンウィークの最終日となる5月6日(日)にCommune 2nd内の「MIDORI.so2 GALLERY」にて、アレクサンダー・スポーレによる写真展「RUSTLE OF THE MORNING STARS」が開催されます。

アレクサンダー・スポーレはオランダのアムステルダム出身の若手写真家で、昨年New Dutch Talentに選出されるなど近年注目を集めている写真家です。

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出版レーベル「Pull the Wool」による解説を見てみましょう。

日々の思考方法では見えないもの、聞こえないものに対して、意識を向けることをテーマとして掲げている今回の作品群。その媒体となるのが写真表現であると、彼は考えています。

展示作品の多くは、黒の紙に黒インクで印刷され、少数のカラー作品との対比が美しい構成に。インクにも印刷紙にも多くの選択肢がある中、黒一色での表現を選択することは、限定的なことのように思います。多数の選択の余地がありながらも、制約を設ける様子は、我々の日常的な考え方と重なる部分があるのではないでしょうか。

日本に滞在した2ヶ月間で撮影したイメージが、2つの異なった印刷方法によって表現され、我々の意識・無意識について再確認させられる作品となっています。

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そして、次は作家本人のステートメントです。

現実世界や時間の概念を写真表現によって定義することは困難である。しかし、写真というものは別世界への入り口を提供し、そのことによっていつもと変わらない日常から逃避できる。その写真を見た人々は精神的に誘発され、日々の現実を構成するもの自体に疑問を抱くようになる。その時、潜在意識に通じる窓は開かれ、そのことに意識を向けるだけでなく、それぞれの日常を自分で構築することが出来るようになるのである。

―アレクサンダー・スポーレ

これらの言葉やコンセプト、写真にちょっとでも感じるものがあれば、1日かぎりという貴重な機会なので、ぜひ足を運んでみてください。

Text_Shinri Kobayashi


写真展「RUSTLE OF THE MORNING STARS」

会期:2018年5月6日(日)
会場:MIDORI.so2 GALLERY
住所:東京都港区南青山3-13 Commune 2nd
時間:14:00-22:00
主催:Alexander Sporre, Pull the Wool
イベントページ:https://www.facebook.com/events/199742227422451/

Pull the Wool
Pull the Woolは東京を拠点に置く出版レーベルです。2016年から若手アーティストと共にアートブックの制作を行っています。
https://pullthewool55.com

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