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A24が送る最恐最悪のトラウマ映画『へレディタリー/継承』が公開。これもちろん、褒めてます。

はい、怖いですね〜、この表情。

今年のサンダンス映画祭で発表されるや「ホラーの常識を覆した最高傑作」「現代ホラーの頂点」と批評家から最高の評価を受けたのが、ホラー映画『へレディタリー/継承』。11月30日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか、全国公開となります。

“この家族の物語は、あなたの永遠のトラウマになる。たとえ目を逸らしても、二度と忘れることはできない”

監督・脚本を務めたのは、本作が長編映画監督デビュー作となるアリ・アスター。アメリカは次々と偉大な映画人を輩出するお国柄です。天才的な発想と演出、すべてのシーンがラストへの恐怖の伏線となる計算し尽された脚本と異常なまでの完成度は、ホラー映画の新たな到達点となったと言われています。画面の隅から隅まで張り詰めた緊張感を染み渡らせるその手腕は、この作品だけでアリ・アスター監督は、『シャイニング』を手がけたスタンリー・キューブリックと比較されるほど。

主演は『シックス・センス』『リトル・ミス・サンシャイン』のトニ・コレット。一番上の写真で見せているように、作品内で見せる鬼気迫る怪演で、既に来年のオスカー主演女優賞ノミネートが確実視されているほど。

製作は昨年アカデミー賞作品賞に輝いた『ムーンライト』を生み出し、今年も『レディ・バード』が賞レースを席巻。設立6年目にして話題作を次々と発表し、オスカー常連となった最注目の映画スタジオA24。良作の安打製造機として、アメリカ映画界のイチローと称されているとか、いないとか…。


〜STORY〜
グラハム家の祖母・エレンが亡くなった。娘のアニーは夫・スティーブン、高校生の息子・ピーター、そして人付き合いが苦手な娘・チャーリーと共に家族を亡くした哀しみを乗り越えようとする。自分たちがエレンから忌まわしい“何か”を受け継いでいたことに気づかぬまま…。やがて奇妙な出来事がグラハム家に頻発。不思議な光が部屋を走る、誰かの話し声がする、暗闇に誰かの気配がする…。祖母に溺愛されていたチャーリーは、彼女が遺した“何か”を感じているのか、不気味な表情で虚空を見つめている。そして最悪な出来事が起こり、一家は修復不能なまでに崩壊。そして想像を絶する恐怖が一家を襲う。“受け継いだら死ぬ”。祖母が家族に遺したものは、一体何なのか?

ちなみに、詳細はその口から明かされることはありませんでしたが、この監督もあることを“継承”したことで非常にイヤな思いをしたそうです。

ネタバレはもちろんできませんが、いわば“観客の想像する最悪”のさらにその先へと観客を連れていきます。でも、これはこの映画に対する最高の褒め言葉として取ってもらえればと。良作が目白押しの今週末の映画ですが、この映画は本当に見逃し厳禁です。とはいえホラーなので、心してかかってください。

Text_Shinri Kobayashi


映画『ヘレディタリー/継承』
11月30日(金)、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー!
配給:ファントム・フィルム
提供:ファントム・フィルム/カルチュア・パブリッシャーズ
©2018 Hereditary Film Productions, LLC

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