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マームとジプシーとトリッペン。演劇界を代表する劇団が靴との関係性をテーマにした作品を発表。

劇団〈マームとジプシー〉を主宰する藤田貴大さん。この才人ほど、演劇を外へ、外へとその枠を広げようとしてきた人はいないと言えるのかもしれません。というのも、これまでにも漫画を舞台化したり、小説家・川上未映子さんと共作したりと、他ジャンルとコラボする演劇を試みてきたからです。

今年、藤田さんがコラボレーション相手として選んだのは、ドイツのシューズブランド〈トリッペン(trippen)〉。コンセプトは、一年という時間をかけて移りゆくシーズンを観察しながら、靴と演劇の関係性を探っていくというもの。

〈トリッペン〉の2018SS「Water」というコレクションのテーマに、藤田さんがインスピレーションを受けて製作した演目「BEACH」を、原宿vacantで今年8月に発表しました。そしてこの12月末には、新宿LUMINE0にて「BOOTS」という作品を発表し、このシリーズを完結させます。もちろん片方だけでも楽しめる内容です。さらに、この1年を通して完成したこの二作品を携えて、香川、新潟、熊本、福岡の4カ所を巡っていくそうです。

このコラボの経緯も、じつに藤田さんらしい視点から。今年で25周年を迎えた〈トリッペン〉ですが、その歴史の中で発表されたデザインは2500種類を超えます。しかもこれまでに一つとして廃盤になったものがないという驚きの事実。毎年、夏と冬に発表される新作の展示会場では、シーズンのコンセプトに基づいて生み出された最新のデザインが並ぶのはもちろんのこと、過去に発表されたコレクションの多くも同時に展示されています。その蓄積による迫力に衝撃を受けた藤田さんが、〈トリッペン〉との共同作業を熱望し、コラボレーションが実現したとのこと。

演劇で注目された才能がテレビに進出していくのが、さも出世のように捉えられる時代にあって、演劇に居続けその枠を拡張し続けている藤田さん。藤田さんの作品は、演劇は真面目、古いという固定観念を持っている人にこそ見てほしいものばかり。年末という忙しいタイミングではありますが、今年を締めるにふさわしい作品があなたを待っているかもしれません。

Text_Shinri Kobayashi


mum&gypsy × trippen「BOOTS」 
作・演出:藤田貴大
会場:LUMINE0(NEWoMan Shinjuku 5F)
チケット:予約 ¥4,000/ 当日券¥4,500、 「BEACH」「BOOTS」セット券¥7,500
*現在、一般チケット予約受付中。チケットに関しては、こちらのサイトを参照ください。
スケジュール:
12/21(Fri) 19:30(BOOTS)
12/22(Sat) 19:30(BOOTS)★
12/23(Sun) 14:00(BOOTS)
12/24(Mon) 14:00(BEACH)/19:30(BOOTS)★
12/25(Tue) OFF
12/26(Wed) 19:30(BOOTS)
12/27(Thu) 19:30(BEACH)
12/28(Fri) 14:00(BEACH)/19:30(BOOTS)
12/29(Sat) 14:00(BOOTS)
*★= トークイベントを予定
キャスト:[BOOTS] 石井亮介 荻原綾 川崎ゆり子 中村夏子 成田亜佑美 長谷川洋子、[BEACH] 石井亮介 川崎ゆり子 中村夏子 成田亜佑美 長谷川洋子 吉田聡子

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